この記事を訪れたあなたは
- ロックアップってなんだろう?
- リップルはなんでロックアップを行ったの?
- ロックアップでどんな動きがあったんだろう?
- 今後の影響は?
なんてことが気になってるんじゃないでしょうか?
過去に何度もリップル価格は高騰しましたが、その大きな要因が今回紹介するロックアップなんです。
そこで今回は、ロックアップの仕組みと、それによってリップル価格がどんな動きをしたのかを徹底解説します。
また、「これからの動きが気になるー!」って思う人も多いと思うので今後の注目材料も紹介していきますね。
目次
リップルの特徴と役割
そもそもリップルとは、2004年にスタートしたプロジェクトです。
従来の「遅い」「高い」「不確実」な送金システムを、ブロックチェーン技術を使って「早い」「安い」「確実」な送金システムを提供することを目指しています。
そんなリップル社が2013年の独自仮想通貨として開発したのがXRPです。
なので、会社としてのリップルと通貨としてのリップルは違うことを覚えておきましょう。

XRPはリップル社が開発し発行した通貨なので、発行枚数が1000億枚に限定されており、その大部分(630億枚)をリップル社が保有しています。
なんでリップル社がXRPをそんなに保有してるの?
それは、リップルの通貨としての性質です。
リップルは、国際送金における橋渡しを担う「ブリッジ通貨」です。
1XRP=100円の場合、10億円をアメリカに送金する際の仕組みはこんなイメージはこんな感じです。
リップル社の提供するブロックチェーン技術を用いた国際送金を行う場合は、このように間にXRPをブリッジさせることによって、驚くようなスピードで送金ができます。
大量の送金を処理するユースケースにおいては、他の通貨とは比べ物にないパフォーマンスを提供します#XRPtheStandard #undisputed pic.twitter.com/5YAzvLTJBj
— Ripple (@Ripple) 2017年12月22日
なんと国際送金が約3秒で、手数料も1円以下でできちゃうんです。
つまり、XRPはリップル社の提供する「より良い国際送金ネットワーク」のために開発された独自仮想通貨ってことです。
リップル社はXRPがブリッジ通貨としての性質があるので、XRP価格を安定させたいと考えています。
というのも、いくら国際送金が約4秒でできてしまうといっても、その4秒間にXRP価格が大きく下落してしまったら、送金元と送金先で不利益が生じてしまうからです。
つまり、リップル社はXRP価格を安定させる役割を担う必要があるのです。
なので、リップル社は大量のXRPを保有し、いざとなった時にXRPを市場に流入させることで価格の安定化を図ります。

リップル社は中央集権であることがよく言われますが、それはXRPの性質上、このように金融緩和をしてXRP価格を安定させる必要があるからなんですね。
ロックアップとは?
ロックアップとは、リップル社が保有する630億枚のXRPのうち、90%の550億枚のXRPを期間が来るまで完全に凍結させることです。
エスクローと言われる、他人の財産を預かり、管理する会社に550億枚のXRPを預託し、期限を迎えるまで誰も保管されたXRPを引き出すことができません。
それは全て暗号化されているため、リップル社でも引き出すことができないんです。
ロックアップが完了したのは2017年の12月8日ですが、2018年の1月から毎月1日に10億枚のXRPがロックアップ期限を迎え、リップル社に返還されます。
そして約4年半かけて、全てのXRPがロックアップ期限を迎えてリップル社に返還されていく仕組みです。
毎月返還された10億XRPはリップル社が自由に使えるんですが、使い切らなかったあまりのXRPは、再度エスクローに預託されて55ヶ月間ロックアップされます。
実は仮想通貨の価格は、時価総額を発行枚数で割った金額がその仮想通貨1枚あたりの価格となります。
リップルは時価総額で3位の大きさですが、その分発行枚数が多いから価格単価が安いですよね?
単純にもし価値が変わらずに発行枚数が2倍の2000億枚になったら価格は半分になっちゃいます。
つまりロックアップによって今後、毎月リップル社に10億XRPが変換されたら、リップル価格が下落するんじゃないかって言われたりするんです。
でもその心配はありません。
というのも、期限を迎えてリップル社に変換される10億枚のXRPのほとんどは、市場へ放出されるわけじゃないからです。
毎月ロックアップ期限を迎えたXRPの多くは、流動性を促進させるマーケットメイカーや機関投資家へ奨励金として渡されます。
流動性とは、「どれほど取引、送金がされているか」を指します。
「ドルをユーロに、XRPを使って国際送金したいのに、誰もXRPを売ってくれない」なんてことがあったら困りますよね?
そこで、マーケットメイカーが代わりにドルとXRPの両替をしてくれるから、滞りなくドルをユーロに返還できるんです。
このようにXRPの流動性が増す事によってXRPの通貨としての価値が高まるんですね。
リップル社はなんでロックアップをしたの?
ロックアップを発表したのが2017年の5月16日で、実際にロックアップが完了したのが2017年の12月8日です。
それまで、XRPはあまり仮想通貨市場では人気がなかったんです。
というのも先ほど説明した通り、リップル社は中央集権ですし、発行枚数1000億枚のうち、630億枚を保有しています。
投資家からしたら
いつリップル社が保有するXRPが放出されんだろ…
なんて考えたら怖すぎますよね。笑
上でも説明した通り、市場へ流入する枚数が大きく増えたら、それだけ価格が下落する原因となるわけですから。
つまりロックアップとは、リップル社が投資家に、
持ってる90%のXRPは凍結させるよ!
しばらく市場に放出されないから、みんな安心してリップル買ってね!
っていう事です。
いっちゃえばXRP価格を釣り上げるためですね。笑
ロックアップは、リップル社が中央集権だからできる事です。
ロックアップによる価格推移
2017年の5月16日に発表されたロックアップでは、当時1XRP=30円でしたが、1XRP=45円まで上昇しました。
上昇率は1.5倍ですから、100万円がたった2日で150万円になりますね。笑
こちらは2017年12月8日にロックアップ完了の発表が会った時ですね。
1XRP=25円から1XRP=50円まで2倍の上昇でした。
ここからなんと1ヶ月後の1月4日には1XRP=400円まで上昇してます。
まぁその時は仮想通貨全体が上昇してましたし、リップル社CEOの発言でも上昇してたので、全てロックアップが理由でそこまであげたわけじゃないんですけどね。笑
リップルの過去の高騰に関して詳しく知りたい方はこちら

リップルの価格を左右する今後の注目材料
- xRapidによるXRP実使用
- ripple acceleratorの効果
- 企業、金融機関との提携
今後の注目材料はこの3つでしょう。
2017年より、ripple accelerator programによってリップル社は国際送金ネットワークに参加する企業や銀行に3億ドル相当のXRPを奨励金として支払っています。
このプログラムが2018年に実を結び、リップル社との提携先がより拡大していくでしょう。

また、cuallixという会社がXRPの実送金テストを完了させています。
今後もっとも注目すべきは、テスト送金でなくXRPの実送金です。
これはリップル社の3つのプロダクトのうちの1つでxRapidと言いますが、このxRapidに関するニュースは要チェックですね。

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取引所名 | 取引手数料 | スプレッド |
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ビットバンクはリップルの取引量が世界1位です。
取引手数料は全通貨無料ですし、全ての通貨をコールドウォレットで管理してるから安全性もバツグンです。
最近アプリも実装されたので、とっても使いやすいですよ。

まとめ
いかがでしたか?
今回はリップルのロックアップに関して紹介しました。
今回の記事をまとめると
- ロックアップとはリップル社が保有するXRPを凍結させること
- 2018年以降毎月1日に10億枚のXRPが返却される
- 返却されたXRPの多くは通貨の流動性を上げるために使われる
- ロックアップ完了により価格は倍になった
こんな感じです。
ブリッジ通貨としての性質状、実用性が増したら将来的にXRPの価格は安定します。
これだけ価格が大きく変動することも将来的にはなくなると思うので、今のうちに買っといて価格が安定したら売っちゃいましょう。
長期でガチホが大事ですよ!
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