突然ですが皆さんの中には、
「投資は金持ちがやるもので、俺(私)とは関係ないし必要ない!」
と思っている方も多いのではないのでしょうか?
そんな皆さんは、大きな間違いに気づいていません。というのは、投資はお金があるから始めるのではなく、むしろ逆だからです。
「ん?どういうこと?」
と思う人もいるでしょう。
世の中の投資家達は、「何を考え」、「どこを見て」投資を始めたのか。もちろんそれは適当にではありません。必要性を踏まえたしっかりとした理由があるんです。
今回はそんな必要性を3つにまとめました。これから投資を始めていこうと思っているあなたも、全然考えていなかったあなたも是非参考にしてみてください!
【必要性①】企業存続率
「企業存続率」とは、法人組織が設立されてから倒産するまでを国税庁がデータベースにまとめたものです。よく聞く話として、
株式会社は30年で、その99.98%が消える
設立5年で約85%の企業が廃業・倒産し、
設立10年以上存続出来る企業は6.3%。
設立20年続く会社は0.3%
設立30年続く会社は、0.025% おらず、1000の会社のうち、3つの会社しか生き残っていません。
というものがありますが、これは脅かしすぎです。なかば都市伝説的でもあります。
実際の企業存続率は、
こちらが正規のデータなのですが、それでも10年後には約3割の企業が、20年後には約5割の企業が倒産・撤退していることがわかります。その時あなたは何歳でしょうか?家族は持っているでしょうか?他人事ではない数字ですね。
正しいデータをしっかり頭に入れて準備しましょう。
【必要性②】銀行金利
銀行金利の「今」と「昔」の違いを知っていますか?金利とは、預けた場合に元本にのっかる利子のことですが、この利子は時代とともに変化しています。
金利の変化
- ~1990年
- 年間約7%
- 2016年
- 年間約0.02%
金利はこのようになっていて、かなり差があることはもうみなさん知っているでしょう。
増える額の違い
では実際どのくらい増える額、年月が違うかという計算をしてみます。
銀行に100万円預けて、何もせずに倍の200万円になるまでの年月は、
- ~1990年
- 約10年
- 2016年
- 約3600年
となっています。にわかに信じがたいと思う方もいると思いますが、「72の法則」という計算方法があり、「72÷年利」で倍になるまでの年月が計算できます。
今の40代後半~60代の方々が投資や資産運用に偏見がある理由の一つとしては、シンプルに、「やってこなかったから。」です。
なぜやってこなかったかといえば、「昔はノーリスクで勝手に増える銀行に預けておけばよかったから。」ですね。
時代はとっくに大きく変わっているので、あなたもしっかり変わってみましょう。
【必要性③】収入と支出の関係

生涯所得、生涯支出という単語や、蓄えがないとやばい!ということは誰しもが聞いたことがあるでしょう。
その実態をあくまで平均値になりますが、詳しく数字で見ていきましょう。
生涯所得
普通大学を卒業された男性で、全企業の90%以上と言われている中小企業に現在お勤めと仮定すると、
2億1200万円
となります。内訳は、
【20代(22~30歳の8年間)】
・280万円(年間手取り) × 8 = 2240万円
【30代から(30~60歳までの30年間)】
・440万円(年間手取り) × 30 = 1億3200万円
【60代(公的年金が受け取れる65歳までの5年間アルバイトなどをすると仮定)】
・192万円(年間手取り) × 5 = 960万円
・退職金平均 = 1600万円
【老後(平均寿命の85歳まで20年間年金暮らしと仮定)】
・160万円(平均年金受給額) × 20 = 3200万円
このようになっています。
生涯支出
男性、生涯独身と仮定すると
2億740万円
となっており、内訳は、
【20代(22~30歳の8年間)】
・242万円(年間平均支出) × 8 = 1936万円
【30代から(30~60歳までの30年間)】
・396万円(年間平均支出) × 30 = 1億1880万円
【60代(65歳までの5年間)】
・277万円(年間平均支出) × 5 = 1385万円
【老後(平均寿命の85歳まで20年間以前と変わらない生活と仮定)】
・277万円(平均平均支出) × 20 = 5540万円
となりますが、「一生独身」と仮定しているので、
【教育費用】
幼稚園~大学卒業(公立、私立平均)
・1人当たり約1500万円
【住宅費用】
一般的な3000万円の物件を30年ローンで購入した場合の金利、固定資産税含めて
・約5000万円以上
【その他生命保険費用等】
などなどは加味していません。家庭を築きたいと思っている方はこの辺りも考えておかなければなりませんね。
※労働政策研究研修機構引用
数字にするとリアリティがありますね。しかも、収入に関しては上記の企業存続率や健康面などをクリアして、生涯働けたという仮定です。こちらもしっかり把握して準備していきたいですね。
打開策
以上の内容を踏まえると、打開策としては、
- 節約する
- お金を賢く増やす
この2つしかないです。
節約するのはもちろんですが、限界もあります。家族全員に節約を強いるのもちょっと嫌ですよね。
残りのお金を賢く増やすとしたら「資産運用・投資」が1番メジャーで適しているのですが、やり方がわからなければそれこそギャンブルになってしまいます。
当ブログではそういった「賢い資産運用・投資術」なども公開してますのでそちらも参考にしていただければ良いと思います。
ただ、勉強から入るのはキリがなく、知識が体系化されないので1番効率が悪い方法です。
逆に1番効率良く知識が定着するのは、「まずやって、やりながら必要な知識だけを補う」ことです。
口座開設して模擬トレードしてみることや、チャートを眺めてみること自体は無料なので、やってみてもいいですね。

まとめ
いかがでしたか?投資を始めた方が良い3つの必要性をご紹介しました。
いろいろと耳が痛いような内容もあったとは思いますが、何も準備しない方が「痛い」ことになるでしょう。
しっかりと事実を受け止め、やるリスクばかりではなく、「何もやらないリスク」も考えて賢く準備していきたいですね。