今後、ブロックチェーンがどのようにして使われていくのか、ブロックチェーン自体の将来性なんかも紹介していくね![/voice]
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hackernoon.com
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ブロックチェーンは民主化されるべきではない
In theory, blockchains aren’t supposed to be governed at all — they’re supposed to be “permissionless decentralized ledgers.”
和訳:
理論的には、ブロックチェーンは何ら管理をされるべきではありません。
ブロックチェーンは「無許可の分散型元帳」であると考えられています。
There are many important decisions to make in how a blockchain evolves. And so blockchains must be governed. Their governors are inevitably humans. The only question is: which humans, and how are those humans’ decisions enforced?
和訳:
ブロックチェーンの進化の過程には、多くの重要な決定が下されることになります。
そして、ブロックチェーンは統治されなければなりません。
ブロックチェーンの当事者は必然的に人間となります。
唯一の疑問は、誰が決定を下し、どのようにその決定を強制していくのかということです。
[voice icon=”https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/ango-production/wp-content/uploads/2018/03/スクリーンショット-2018-03-11-01.41.12.png” name=”サタヒコ君” type=”l”]そうなんだよ。ブロックチェーンは本来、不正や改ざんがない為にも誰かの承認なんてものがなく機能するべきだと考えられてるんだ。でも、ブロックチェーンはそれを使ってるユーザーやマイナーのコミュニティでもあるから、結局人間の支配下におかれてしまうのは仕方ない。。。
そこで問題になってくるのが、ブロックの承認は「誰が決定を下し、どのようにその決定を強制していくのか」ということ。
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[voice icon=”https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/ango-production/wp-content/uploads/2018/03/スクリーンショット-2018-03-11-01.41.12.png” name=”サタヒコ君” type=”l”]さて、本当にそれが正しいことなのかな?
ブロックチェーンはまだ完璧なものじゃないからね、意外と落とし穴があったりするんだよ。[/voice] [voice icon=”https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/ango-production/wp-content/uploads/2018/03/スクリーンショット-2018-03-11-01.41.12.png” name=”サタヒコ君” type=”l”]それはこれから紹介するいろんな問題があるからなんだけど、、
まあじゃあ、今のブロックチェーンの状況から順を追って説明していこうか。[/voice]
ブロックチェーンの2種類の管理方法
The first approach is off-chain governance. This is basically the way most private institutions are governed — individuals who are trusted by the community come together and form a group, which is responsible for blockchain’s governance and well-being.That group is tasked with fixing bugs and security vulnerabilities, adding features and improving scalability, representing the blockchain in public discussions, and maintaining the right balance of power among users, companies, and miners.
和訳:
第1のアプローチはオフ・チェーン・ガバナンスです。
個人運営の機関はほぼこの方法で統治されています。
コミュニティによって信頼されている個人が集まり、ブロックチェーンの運営と安泰を担うグループを形成します。
このグループには、バグやセキュリティの脆弱性の修正、機能の追加、スケーラビリティの向上、公開された議論に対してブロックチェーン代表者として応えること、ユーザー・企業・マイナーの間で適切な力関係を維持することなどが含まれます。
[voice icon=”https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/ango-production/wp-content/uploads/2018/03/スクリーンショット-2018-03-11-01.41.12.png” name=”サタヒコ君” type=”l”]ガバナンスというのは、組織や社会に関与するメンバーが主体的に関与を行なう、意思決定や合意形成のシステムのことだよ。コンセンサスアルゴリズムみたいなもので、一言でいうと「仕組み」って感じかな。[/voice] [voice icon=”https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/ango-production/wp-content/uploads/2018/03/bird.jpg” name=”クリピッピ” type=”r”]ふむふむ、じゃあこれってつまり中央集権ってことだっぴ?
ブロックチェーンなのにそんなことできるの??[/voice] [voice icon=”https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/ango-production/wp-content/uploads/2018/03/スクリーンショット-2018-03-11-01.41.12.png” name=”サタヒコ君” type=”l”]中央集権に近いように見えるけど、クリッピッピの言う通り、ブロックチェーンの集権化は難しくて、常に反乱の危険性が伴ってるんだ。
賛同が得られなかった場合、ハードフォークを起こせたりするからね。
だから中央集権とは言えないかな!
ちなみに現状の主要なブロックチェーン(ビットコインやイーサリアム)は、ほとんどこのオフチェーン・ガバナンスだよ。
これがブロックチェーンの一つ目の管理方法だね。[/voice] [voice icon=”https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/ango-production/wp-content/uploads/2018/03/スクリーンショット-2018-03-11-01.41.12.png” name=”サタヒコ君” type=”l”]もう一つは、オン・チェーン・ガバナンスって呼ばれる第2の種類のガバナンス・モデルが急速に普及しているよ。
こっちだとブロックチェーン内のユーザーの直接投票で統治されてるんだ![/voice]
[voice icon=”https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/ango-production/wp-content/uploads/2018/03/スクリーンショット-2018-03-11-01.41.12.png” name=”サタヒコ君” type=”l”]ブロックチェーンの進化の過程だよ、ちなみに1.0〜3.0の内容はこんな感じだね。- ブロックチェーン1.0:単なる通貨としての役割。 例)ビットコイン
- ブロックチェーン2.0:金融機関関連の役割を担う。 例)イーサリアム
- ブロックチェーン3.0:ブロックチェーン2.0をベースに金融や製造、科学技術、医療関係などに幅広く応用させていくもの。
みんなからの直接投票ってことで民主化もされてるし、これがブロックチェーンの理想の形だよね?
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[voice icon=”https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/ango-production/wp-content/uploads/2018/03/スクリーンショット-2018-03-11-01.41.12.png” name=”サタヒコ君” type=”l”]でもこのオン・チェーン・ガバナンスには危険性もあって、悲惨な結果に繋がる可能性もあるんだ。
さらに言うと、この記事では「ブロックチェーンは民主主義であってはならない」とまで書いてあるよ。[/voice]
ブロックチェーンでは誰が誰だか分からない
[voice icon=”https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/ango-production/wp-content/uploads/2018/03/スクリーンショット-2018-03-11-01.41.12.png” name=”サタヒコ君” type=”l”]ブロックチェーンは特徴として「匿名性」という所があるんだ。つまり、投票ってなった時に誰が誰だか分からないんだよね。[/voice] [voice icon=”https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/ango-production/wp-content/uploads/2018/03/bird.jpg” name=”クリピッピ” type=”r”]ふむふむ。
でも、それの何が問題なんだっぴ??[/voice] [voice icon=”https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/ango-production/wp-content/uploads/2018/03/スクリーンショット-2018-03-11-01.41.12.png” name=”サタヒコ君” type=”l”]これは大きな問題だよ。
民主主義って言ったら「一人一票」というのが原則なんだけど、ブロックチェーンでは暗号鍵さえ作ってしまえば、1人でいくつもアカウントを持ててしまうんだ。
だから投票をした際に1人で何票も入れることができちゃう問題が発生するんだよね。[/voice] [voice icon=”https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/ango-production/wp-content/uploads/2018/03/bird.jpg” name=”クリピッピ” type=”r”]なるほどー・・。
ブロックチェーンでそれを防ぐ仕組みを作ることはできないんだっぴ?[/voice] [voice icon=”https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/ango-production/wp-content/uploads/2018/03/スクリーンショット-2018-03-11-01.41.12.png” name=”サタヒコ君” type=”l”]んー、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)っていうコンセンサスアルゴリズムを組み込めば「一コイン一票」ってことはできるから、ある程度は制限できるよ。
でもこれは結局お金持ちの人が多くの票を持つことができるから民主主義とは言えないけどね。[/voice] [voice icon=”https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/ango-production/wp-content/uploads/2018/03/bird.jpg” name=”クリピッピ” type=”r”]そうだっぴね・・。
もっと簡単なものかと思ってたけど、意外と難しいのかー・・・。[/voice]
民主主義の極致
There’s an old saying: “democracy is two wolves and a lamb voting on what to have for lunch.” More generally, any 51% majority can always disenfranchise the remaining 49% (a political analogue of the 51% attack). This problem is known as the tyranny of the majority, and it’s a well-known failure mode in a democracy.
「民主主義とは二匹のオオカミと一匹の仔羊が夕食に何を食べるか投票で決めるようなもの」ということわざがあります。
これをより一般的に説明すると、51%の過半数が、残りの49%を常に否認することができるということになります。
この問題は数の暴力として知られており、民主主義ではよく知られた失敗状況です。
[voice icon=”https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/ango-production/wp-content/uploads/2018/03/スクリーンショット-2018-03-11-01.41.12.png” name=”サタヒコ君” type=”l”]ブロックチェーンで民主主義の仕組みが仮にできたとしても、2つほど問題があるんだ。1つは過半数(51%)の票さえ集めることができれば(グルになれば)好きなようにブロックの内容を書き換えられてしまうということ。
仮に正しい取引をしたとしてもそれを不正に変えることさえできちゃんだ。
[/voice] [voice icon=”https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/ango-production/wp-content/uploads/2018/03/bird.jpg” name=”クリピッピ” type=”r”]でも過半数がグルになるなんてできないっぴ!たくさんの人を巻き込まなきゃいけないわけだし・・[/voice] [voice icon=”https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/ango-production/wp-content/uploads/2018/03/スクリーンショット-2018-03-11-01.41.12.png” name=”サタヒコ君” type=”l”]いや、できてしまうかもしれないんだ。
それが2つ目の問題として言われている投票率の低さ。
THE DAO事件っていうイーサリアムがハードフォークするきっかけになった事件があるのは知ってる?[/voice] [voice icon=”https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/ango-production/wp-content/uploads/2018/03/bird.jpg” name=”クリピッピ” type=”r”]知ってるっぴよ!
イーサリアムクラシックが誕生した時のことだっぴね![/voice] [voice icon=”https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/ango-production/wp-content/uploads/2018/03/スクリーンショット-2018-03-11-01.41.12.png” name=”サタヒコ君” type=”l”]そう、実はその時ハードフォークするかどうかを投票で決めたんだけど、この時の投票率は4.5%だけだったんだ。
例えばこれは、200人の投票できる人がいたとしたらそのうちの9人しか投票してないってことね。
こんな状況だったら過半数を集めるのが簡単になってしまうんだよ。[/voice]
まとめ・考察
[voice icon=”https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/ango-production/wp-content/uploads/2018/03/bird.jpg” name=”クリピッピ” type=”r”] じゃあブロックチェーンって結局は資本主義でしか成り立たないってことになるっぴ??[/voice] [voice icon=”https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/ango-production/wp-content/uploads/2018/03/スクリーンショット-2018-03-11-01.41.12.png” name=”サタヒコ君” type=”l”]どうだろうね。今回はブロックチェーンの課題点と言われる部分を紹介したけど、必ずしも資本主義だけになるとは限らないかな。
現にブロックチェーンは3.0までバージョンアップを重ねて課題点をどんどん克服してきているからね。
技術はどんどん進歩してるから、もしかしたら今後、本当に民主主義として成り立つコンセンサスアルゴリズムもできるかもしれないよ。[/voice] [voice icon=”https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/ango-production/wp-content/uploads/2018/03/bird.jpg” name=”クリピッピ” type=”r”]そうなんだっぴね。
僕はブロックチェーンは民主主義であるべきだと思うっぴ![/voice] [voice icon=”https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/ango-production/wp-content/uploads/2018/03/スクリーンショット-2018-03-11-01.41.12.png” name=”サタヒコ君” type=”l”]それはちょっとオーバーだと思うよ!
ブロックチェーンには色んな使い道があるし、必ずしも民主主義であるべきではない場合もあるからね。
色んな形のブロックチェーンが存在するべきじゃないかな。
例えば、医療で患者の履歴をブロックチェーンで管理するってなった時にそれが民主的に他の人がいじれるようになったらまずいでしょ?[/voice]