イーサリアムの発行枚数と上限がない理由を徹底解説

この記事にたどり着いたあなたは、

「イーサリアムの現在の、発行枚数を知りたい」
「イーサリアムの発行上限を知りたい!」
「発行枚数と価格って関係あるの?関係あるならどうなるの?」

と思っているんではないでしょうか?

結論からいうと、2018年7月現在のイーサリアム発行枚数は約9900万枚で、「上限は無い」という状態です。

「え!?ないの?ないとどうなるの?」なんて思う方もいると思います。

全ての仮想通貨に、発行上限枚数が決まっているわけではありません。

むしろ、発行上限枚数が決まっていない通貨も多くあります。

「なんで発行上限がないの?」なんて方もいるのではないでしょうか?

ビットコインはもちろん、イーサリアムも人気が高まるには、それなりの大きな理由があります。

そこで、今回は、イーサリアムの発行枚数に上限がない理由と、そこからわかる今後の動向に関して解説していきます。

この記事を読めば、イーサリアムの発行枚数と上限から今後のイーサリアムの可能性を、正しく理解することができるでしょう。

さらには、「イーサリアムを買いたい!」と思うでしょう。

是非、参考にしてもらえればと思います!

それでは、どうぞ。

イーサリアムの現在の発行枚数と上限

冒頭でも言いましたが、2018年7月現在のイーサリアムの発行枚数と上限を見ていきましょう。

  • 発行枚数 → 約9900万枚
  • 発行上限 → なし

となります。

しかし、これから発行上限が決まるかもしれないので、そちらについては、以下で説明していきます。

そもそも発行上限枚数とは?

発行上限枚数とは、その名の通り、仮想通貨の発行数に対して、上限を設けるということです。

「なぜ、発行上限を設けるの?」と思いますよね。

簡単に説明すると、その通貨の希少性を高めるためです。

発行上限がないと、いつまでもその通貨を発行することができるため、希少性は低くなり、通貨価値は下がっていってしまう可能性があります。

では、「どんな通貨には上限があって、どんな通貨には上限がないのか」を紹介した上で、発行上限によるメリットやデメリットを解説していきます。

主要通貨の発行上限枚数一覧

発行上限無し発行上限有り発行上限枚数
イーサリアム(ETH)ビットコイン(BTC)2100万枚
リスク(LISK)ビットコインキャッシュ(BCH)2100万枚
ステラ(Stellar)リップル(XRP)1000億枚
ファクトム(FCT)ネム(XEM)90億枚
テザー(Tether)ライトコイン(LTC)8400万枚

自分が保有しているコインやこれから購入を考えているコインの発行上限は、チェックしておきましょう。

発行上限による、メリット・デメリット

  • メリット
    • 希少性が高まり、通貨価値が保たれる
    • 通貨価値の安定性が生まれる
  • デメリット
    • 発行上限に達したあと、基本的に新しく発行できない
    • 一気に通貨の価格が高騰する可能性がある
    • マイナーが増えれば増えるほど、マイニングの難易度が上がり、一般ユーザーが利益を得るのが難しくなる

やはりメリットは通貨の価値が保たれやすいということですね。

一方で、デメリットは、発行上限に達したあと、新しく発行できなくなり、マイニングの難易度が上がっていきます。

いわゆる、上限があることにより、一般ユーザーにとっては少し不利になりやすいということになりますね。

一気に価格が高騰する可能性があるというデメリットもありますが、これを防ぐために半減期という制度があります。

半減期とは、4年に一度、マイニング報酬を半分に減らす制度のことです。

これにより、ビットコインが緩やかに採掘されるようになり、価格が安定的に上昇しやすくなります。

半減期について詳しく知りたいぞという方は、以下の記事をどうぞ。
非公開: 【2018年最新版】仮想通貨の半減期一覧まとめ!価格との関係性も解明

なぜイーサリアムは発行上限がないのか?

最初にも説明しましたが、イーサリアムの発行上限は無制限です。

「イーサリアムは発行上限はなんでないの?」「無制限だと価値保たれないんじゃない??大丈夫なん?」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

一つ一つ解説していきますね。

まず、発行上限がない理由は2つあります。

  • マイニングによる報酬は、みな平等に与えるべきである
  • イーサリアムの目的が、上限が決まっている通貨とは異なるから

これらの2つの理由により、発行上限は決められていませんでした。

まず、「マイニングによる報酬は、みな平等に与えるべきである」ということについては、開発者である、ヴィタリック・ブテリン氏の考えが、このような思想であるからです。

次に、イーサリアムの目的とは、スマートコントラクトにより、インフラを整備するために生まれたのです。

スマートコントラクトについて詳しく知りたい方は、以下の記事をどうぞ。
非公開: 【初心者マニュアル】スマートコントラクトの仕組みを分かりやすく解説

イーサリアムについて、詳しくは以下の記事を読んでみてください。

発行上限がないとどうなる?

発行上限が無制限だと今後どうなっていくのでしょうか?

それは、流通量がどんどん増えていき、その通貨の希少性が低くなっていってしまう可能性があります。

さらに、価格の高騰が弱まっていってしまう可能性があります。

ただ、イーサリアムの場合は誕生した時から、今後4段階のアップデートをしていくということが決まっていたのです。

あとで詳しく説明しますが、そのアップデートの途中で、上限が決まっていくような仕組みになっていきます。

なので、あえて最初はイーサリアムの発行上限はつけなかったのです。

アップデートによって上限が決まる!?

「アップデートが行われることによって、上限が決まるって本当?」「なんで上限が決まるの?よくわからない!教えてー!」と思いますよね。

これは、まだ予定になるので、決まっていることではなく、あくまでも可能性があるってことです。

2018年4月1日に、開発者である「ヴィタリック・ブテリン氏」がある提案をしました。

その提案とは、イーサリアムの発行上限を設定するという提案でした。

僕は、「4月1日って、エイプリルフールじゃん!嘘じゃないの?」と思っちゃいました。笑

しかし、その数日後に、再度ヴィタリック氏がその提案をみんなが受け入れるのであれば、採用すべきと述べました。

For those still wondering whether or not https://t.co/z44anVrOuT was an April Fool’s joke, the answer is: it was an April Fool’s meta-joke. *The point* was seeing people argue about whether or not the proposal is “real”.

— Vitalik “Not giving away ETH” Buterin (@VitalikButerin) 2018年4月2日

イーサリアムは、開発段階で4段階のアップデートを行っていく方針でした。

このアップデートは、スマートコントラクトの強化のため、さらには、安全性を高めていき、イーサリアムの価値を上げていく目的で、計画されています。

このアップデートと同時に発行上限が決まる可能性もあります。

ここからは、そのアップデートはどんなことをするのかやアップデートによりどうなるのかについて説明していきます。

PoSへの移行

2018年以内に予定されているアップデートによって、「PoW(プルーフ・オブ・ワーク)」から「PoS(プルーフ・オブ・ステーク)」に切り替わる予定となっています。

PoSへの以降時期に関しては、まだ明確に決まっていませんので、ニュースなどをチェックするようにしましょう。

PoWについて詳しく知りたい方はこちら
PoSについて詳しく知りたい方はこちら

PoSになるとどうなるの?

「そうすると、PoSになると今後どうなるの?」と思いますよね。

大きな変化としては、

  • 安全性の強化
  • 巨万の富を持つ人が独占

まず、安全性の強化としては、PoSのメリットに値しますね。

PoWは、51%攻撃というリスクがあります。

簡単にいうと、悪を企む人たち(グループ)がネットワーク全体のマイニング速度を支配して、不正な取引を行うことです。

PoSになることにより、この危険性はなくなり、安全性が高まっていくということになります。

次に、巨万の富を持つ人が独占してしまうということは、PoSのデメリットに値します。

というのも、まずPoSは、通貨の保有量や保有期間が多い人が、マイニングに成功する確率が高くなります。

これにより、通貨を多く保有することができる人、長年保有し続けている人が、独占的にマイニングを行うことができるようになってしまう可能性があるということです。

つまり、「貧富の格差」が生まれてしまうということですね。

なので、イーサリアムの開発者である、ヴィタリック氏は、同時に発行枚数を設けることによって、平等性を保とうとしているのです。

アップデートには慎重!

「え!?なんで慎重なの?」「アップデートでよくなるなら早くやったほうがいいじゃん!」って思いますよね。

実は、過去にこのアップデートによって、イーサリアムが分裂を起こしたんです。

要は、アップデートにはリスクもあるということですね。

だからこのアップデートにもとても慎重になりつつあるんですね。

今は、3段階目のアップデートであると説明してきましたが、これまでのアップデートも予定日を大幅に遅れることがありました。

今回のアップデートも、遅れていくことがありますので、イーサリアムのニュースにはチェックしておくといいでしょう。

イーサリアムの分裂について詳しく知りたい方は、以下の記事をどうぞ。
非公開: 【猿でも分かる】イーサリアムクラシックとは?特徴や仕組みを簡単解説

イーサリアムは今後、上昇する可能性がある

イーサリアムは、時価総額2位とビットコインに次いで、とても人気で期待度の高い通貨になります。

「人気で期待度が高いのはわかるけど、今後どうなるの?」「ぶっちゃけ、上昇していくの?」これが一番気になるのではないでしょうか?

僕も、イーサリアムを購入していますが、正直に一番気になったのは、今後上がっていくのかどうかというところが知りたかったのが本音でした。笑

今後、アップデートが実行されていけば、価格は十分に上昇していく可能性があります。

では、なぜ上昇する可能性があるのか?過去のアップデートの日はどうだったのか?など説明していきますね。

過去のアップデートでの価格上昇はあったのか?

まずは、過去のアップデートについての詳細を見ていきましょう。

フロンティア(Frontier)
ホームステッド(Homestead)
メトロポリス (Metyopolis)
アップデート1回目アップデート2回目アップデート3回目 (1回目)
2015年7月30日2016年3月15日2017年10月16日
1ETH 約120円
1ETH 約1696円 過去最高値
1ETH 約37795円
イーサリアム公式リリースのため、大きな価格変動はなし50億円のハッキングなどにより、約760円程度まで下がるが回復
アップデート日はそこまで上昇はなく、前後で上昇している

過去行われたアップデートによって、価格が少しずつ上昇をしてきています。

このアップデートはイーサリアムの問題を改善していくアップデートになります。

例えば、安全性の強化や処理速度の向上、それによって起こりうる問題の解決などです。

これらのアップデートにより、スマートコントラクトやDappsという技術が、評価されていく理由ですね。

なので、次に行われるアップデートによって高い確率で価格は上昇していく可能性があります。

過度な期待に注意も必要!

「過去も上昇するから、買いだー!」「いっぱい今のうちに買っておこう!」と思った方も多いのではないでしょうか?

しかし、あくまで全資産をイーサリアムに投資するのは、リスクしかないでの、僕はオススメしません。

確かに、価格は上昇する可能性が高いので、イーサリアムの購入はオススメしますが、絶対上昇するわけではないので、ご注意ください。

それは、アップデートは、予定されている時期より遅れているからです。

今後も予定が遅れていくようだと、イーサリアムに対しての不信感などがでてきて、価格が一時的に下落していく可能性もあります。

ですから、余裕がある資産の範囲内で購入し、短期的な下落によるマイナスには特に気にせず、長期的な目線を持ってイーサリアムを買うことがいいですね。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、イーサリアムの発行枚数から上限について解説してきました。

今回の内容をまとめると、

  • 発行枚数は約9900万枚
  • 発行上限はなし
  • 今後発行上限が決まる可能性がある
  • アップデートによる価格上昇の可能性

という感じですね。

イーサリアムは、希少性などに注目が集まっているというよりも、スマートコントラクトやDappsの技術に対して、世界中の人々やJPモルガン、マイクロソフトなどの企業が注目し、評価をしています。

この機会に、イーサリアムの技術について、より調べて理解してみると、今後の仮想通貨の買い方も変わってくるのではないでしょうか?

正しく理解することにより、「イーサリアムの技術が素晴らしい!」など、新たな発見が生まれることは間違いないでしょう!

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