「貸仮想通貨ってなんだろう?」
「なんかアヤシイんだけど……」
「稼げるのかな?」
仮想通貨を「貸す」ってどういうこと?ってなりますよね。
実はこの貸仮想通貨、ただガチホするだけよりも稼げることもあるサービスなんですよ。
この記事では
- 貸仮想通貨サービスをカンタンに解説
- メリットデメリット
- 具体的にどれぐらい稼げるのか
- 対応取引所
これらについて書いていきます。
これを読めば、仮想通貨を買う・売るに加えて「貸す」こともできるようになります。様々な投資の手段を知って、稼ぎやすい環境を作りたい人は必見です。
目次
貸仮想通貨とは?

【貸仮想通貨】というのは簡単に言うと、
「取引所に仮想通貨を貸して利息をもらうサービス」
のことです。
銀行にお金を預けると、利息をもらえますよね(めちゃくちゃ少ない額ですが)
貸仮想通貨の大まかな仕組みはこれと同じです。
現金が仮想通貨に、銀行が取引所に変わったものだと思ってもらえればOKです。
「ふーん。でも似たような仕組みなら別に銀行預金でもいいんじゃね?」
もしかしたらあなたはこう思ったかもしれません。
しかし貸仮想通貨には、銀行預金にはない様々なメリットがあるんですよ。
メリット
貸仮想通貨のメリットはこの2つ。
- 預けるだけで増える
- 仮想通貨が値上がりすれば利益が更に増える
それぞれについて簡単に説明していきますね。
預けるだけで増える
あなたが持っている仮想通貨を、預けるだけで稼げます。
年率は最大5%。
ちなみに銀行の場合、年利は高くても0.25%ほど。
実に銀行金利の20倍です。
もちろん、難しいトレードとかはする必要がありません。
取引所に預けて放置だけでOK。
仮想通貨が値上がりすれば利益が更に増える
仮想通貨自体の値段が上がれば、利益が大幅に増えます。
たとえば預けているビットコインが1BTCあたり100万円値上がったとしましょう。
もし年利5%で10BTC預けていたら、利息だけで50万円の利益です。
さらにそれにプラスして、仮想通貨自体の値上がり分の利益も入ります。
実際に2017年はどの仮想通貨も値上がりしていますし、2018年もビットコインやイーサリアムは価格の高騰が期待されています。
値上がり情報について詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ。3,000倍の価値!?お金のレア度を徹底調査してまとめてみた
デメリット
「貸仮想通貨ええやん!」と思ったかもしれませんが、もちろんデメリットもあります。
主なデメリットはこの3つ。
- 元本割れのリスク
- 貸し出し期間中は自由に売れない
- 破綻リスク
ここはメリット以上に見てもらいたい部分です。
元本割れのリスク
仮想通貨そのもの値段が下がった場合は、利益どころか元本割れします。
さきほどの例とは逆に、貸し出したビットコインが1BTCあたり「マイナス100万円」とかになったら、完全に損ですよね。
利息はマイナスにはなりませんが、大幅な元本割れになってしまいます…。
銀行預金と違って仮想通貨の市場はまだ安定してるとは言えないので、貸し出して逆に損する可能性もあることは、ちゃんと認識しておきましょう。
貸し出し期間中は自由に売れない
一度貸し出した仮想通貨は、貸し出し期間中は売りたいときに売れません。
つまり損切りできないってことなんですよ。
「もうこの仮想通貨はダメだ…今のうちに利確しておこう」
なんてことはできません。
まあ絶対に売れないってわけではありませんが、その場合は5%の手数料が取られます。
さらに貸出期間の途中で解約すると、受け取れる利息はゼロです。
日割りで利息が払われることもありません。
普通に損切りするよりも損失が大きくなってしまうリスクがあることもデメリットですね。
破綻リスク
貸仮想通貨サービスは、仮想通貨を取引所に貸し出すサービスです。
もしマウントゴックスのように取引所が破綻したら、預けている仮想通貨は返ってきません。
今後はわかりませんが、現状では保証サービスなども特にありませんので要注意ですね。
なので「ハードウォレットじゃないと安心できない!」という方は、やめたほうがいいです。

実際にどれぐらい稼げるの?

「メリットデメリットはわかった。じゃあ実際に利用したらどれぐらい稼げるのさ?」
あなたのそんな声が聞こえた気がするので、具体的に2017年のビットコインで貸仮想通貨を行った場合、どれだけ儲かったのかを見てみましょう。
年利5%で2017年1月1日に1BTCを預け、12月31日に満期を迎えたときを考えてみると
時期 | 価格 | 値上がり分 | 利息 |
---|---|---|---|
2017年1月1日 | 1BTC=111,616円 | 0円 | 0円 |
2017年12月31日 | 1BTC=1,519,663円 | 1,408,047円 | 75,983円 |
- ガチホしていただけの場合:1,408,047円の利益
- 貸仮想通貨サービスを利用していた場合:1,484,030円の利益
預けるだけで利益の差は75,983円、もし10BTCとか預けてたら75万円もの利益になってたんですよ。
貸仮想通貨に対応している取引所
「貸仮想通貨、結構ええやん。俺が開設してる取引所でできるのかな?」
貸仮想通貨サービスは、現状では残念ながら対応している取引所が限られています。
そこでここからは、国内で対応している取引所とその特徴を紹介していきますね。
ビットバンク
まずはビットバンク。
最大年利 | 5% |
---|---|
対応通貨 | ビットコイン |
最小貸出単位 | 1BTC |
満期 | 1年 |
詳細URL | bitbank.cc |
GMOコイン
次にGMOコイン。
最大年利 | 5% |
---|---|
対応通貨 | ビットコイン・イーサリアム・ビットコインキャッシュ・ライトコイン・リップル |
最小貸出単位 | 10BTC・100 ETH・50 BCH・300 LTC・100,000 XRP |
満期 | 150日 |
詳細URL | GMOコイン |
最小貸し出し単位が大きすぎますよね……。
最低でも300万円は用意しないといけないので、なかなか手出しできないと思います。
ですが、満期が150日っていうのは魅力的ですね。
余裕があったらローリスクでリターンが期待できるのでおすすめです。
コインチェック
最後にコインチェック。
最大年利 | 5% |
---|---|
対応通貨 | ビットコイン |
最小貸出単位 | 10万円分の仮想通貨 |
満期 | 1年 |
詳細URL | コインチェック |
[aside type=”normal”]残念ながら、現在は貸仮想通貨サービスへの新規申し込みができません。 [/aside]
※新規口座開設も現在はできなくなっています。
それに一度ハッキングされた取引所に貸すというのは、結構抵抗がある方も多いかもしれませんね。
おすすめはココ!
現状、貸仮想通貨をやるのにおすすめな取引所はビットバンクです。
主な理由はこの2つです。
- 最小貸し出し単位が1BTC
- セキュリティが強固
貸出単位はコインチェックの方が低くて手を出しやすいですが、ハッキングの事件があったから不安だ、という方も多いでしょう。
それに、そもそも「貸仮想通貨」はある程度大きい額を入れておかないと、リターンがそこまで期待できないので、1BTCぐらい余裕で突っ込める方じゃないとおすすめできません。
ビットバンクの資産保管体制改めて読んだけど、すごいな。こだわりを感じる…。https://t.co/3DpCbOliCM
— Koji Higashi (@Coin_and_Peace) 2018年1月29日
なので、以上を考慮してセキュリティも高いビットバンクがおすすめです。
現在はビットコインしか対応していないのが惜しいところですが……。
まあ対応通貨は増えていくので、今後に期待ですね。
もし貸仮想通貨をやらなくとも、取引手数料が無料だったり使いやすかったりと、ビットバンクはとても人気な取引所です。
というか、ぶっちゃけ国内では一番良い取引所です。笑
まだビットバンクの口座開設をしてないってあなたはサクッと開設しておきましょう。

ハードフォークがあった場合はどうなるの?

そもそも「ハードフォークってなんやねん」という方もいると思うので、カンタンな説明だけ先にしておきますね。
ハードフォークとは、ざっくり言うと「一つの仮想通貨が分裂する事」を意味します。

通貨が分裂すると新しい通貨が生まれることがあって、分裂前の通貨を保有していたら、新しく生まれた通貨も自動的に付与されることがあります。
2017年にビットコインが分裂して、ビットコインキャッシュが生まれた際は元々保有していたBTCの分だけBCHが付与されました。
(「もともと1BTC保有していた人には1BCHが無料で付与された」という感じですね。)
ハードフォークについてもっと詳しく知りたい!という方はこちらもどうぞ。【徹底解説】ハードフォークとは?初心者でも分かるように詳しく解説
ですが貸仮想通貨サービスでは、このハードフォークで発生した通貨はもらえません。
取引所に貸し出している場合は、その仮想通貨を保有しているとはみなされないためです。
なので、ビットコインキャッシュのように価値ある通貨が誕生するようなことがあった場合は少し損してしまう可能性も出てきてしまいます。
まとめ
いかがでしたか?
今回は貸仮想通貨とはどんなサービスなのか、簡単に分かりやすく説明しました。
まとめておくと、
- 貸仮想通貨は基本預けるだけ
- 仮想通貨が値上がりすれば、ガチホよりも稼げる
- ただし貸し出し期間中に損切りしようとすると手数料がかかる
- おすすめの取引所はビットバンク
これは今後伸びそうだ!という仮想通貨があれば、貸仮想通貨サービスを利用するといいかもしれませんね。
まだ始まったばかりなので、今後に期待のサービスだなあという感じが個人的にはしました。
仮想通貨では他にも積立サービスというものをやっている取引所もあったりします。
「ちょっとでも楽して稼ぎたい・・・」
そんなあなたはこちらの記事も参考に読んでみるといいですよ!

ではでは!