「わずか7分で90億も資金調達したICOがあるらしい・・・」
ほんとにそんな仮想通貨があるのか怪しい気もしますが、本当です。
それが【TenX】です。
ですが「TenX」ってググってもデビットカードの紹介ページが出てきたりして、
「一体これは何なんだ?」
って思ってる人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、TenXが一体どんな通貨なのか、その概要から将来性まで徹底解説していきます。
草コインで一攫千金を狙っている人は特に要チェックですよ〜。
目次
TenXの3つの意味とは?
TenX(テンエックス) | |
---|---|
通貨名 | PAY |
総発行枚数 | 205,218,256枚 |
リリース | 2016年6月 |
公式サイト | https://www.tenx.tech/ |
公式twitter | https://twitter.com/tenxwallet |
ホワイトペーパー | https://www.comit.network |
実はTenXには3つの違う意味があります。
- 企業の名前としての【TenX】
- 仮想通貨の名前としての【TenX】
- デビットカードの名前としての【TenX】
それぞれ少しずつ違うので、順番に説明していきますね。
企業の名前としての【TenX】
「企業としてのTenX」とは、シンガポールの会社のことです。
この会社は、仮想通貨を世界中で円やドルといった法定通貨のように決済できることを目標とし、世界的にアプローチかけている企業です。
仮想通貨の名前としての【TenX】
「仮想通貨のTenX」というのは、PAYトークンとも呼ばれています。
なので「TenX」=「PAYトークン」と思ってもらえれば問題ありません。
通貨名が「PAY」となっている仮想通貨を見かけたら、それは「TenX」のことだと思ってください。
デビットカードの名前としての【TenX】
「デビットカードとしてのTenX」とは何なのか?
これは、ウォレット機能が備わったデビットカードで、TenXカードという名前のものです。
「デビットカードの形をしたウォレット」と思ってもらっても問題ありません。
「TenXカード」という名前ですが、対応通貨はTenXだけではなく、たくさんあります。
[aside type=”normal”]※ウォレット対応通貨ビットコイン、イーサリアム、ライトコイン、ダッシュ、ERC20トークン(DGX、REP、trUST、ANTなど)[/aside]
「仮想通貨のTenX」と「TenXカード」の違いがいまいち分からず、ごちゃごちゃになってる人もいるかもしれませんが、この2つは別物だよってことは覚えておきましょう。
そして、ICOでたった420秒の間に90億円もの資金を集めたTenX、ただならぬ素質があるのは間違いありません。
では、何が凄くてそんなにも買われたのでしょうか?
その理由はTenXの優れた特徴にありますので、そこについて解説していきますね。
TenXの特徴・不労所得が入る!?
TenX(PAYトークン)は保有しているだけで、そのインセンティブとしてイーサリアムをもらうことができます。
ただ通貨を保有してるだけでいいんです。
「はぁ??」って感じですよね。笑
どういう事かというと、TenXには以下のような特徴があるんです。
- 全世界のTenXカードの利用額の0.5%がPAYトークン保持者に持っている割合に応じてETHで配布される。
- TenXカードの利用額の0.1%が利用者にPAYトークンとして配布される。
一つずつ簡単に説明していきますね。
イーサリアムがもらえる
TenXを持っておけば、世界でTenXを使う人が多ければ多いほど、イーサリアムがたくさんもらえるという仕組みです。
「TenXの普及枚数×1枚当たりの利用金額×0.5%」
これで貰えるイーサリアムの計算ができます。
また、TenXは2020年までに10兆円/年の決済量を目標にしています。
仮に2020年に年間10兆円の決済量が実現できた場合どのくらいの報酬金がもらえるか、具体的に計算したいという人は以下のURLでシミュレーションができるので参考にしてみてください。
カードを使えばTenXがもらえる
TenXカードを使えば、少しですがPAYトークン(TenX)が貰えます。
仮に10,000円分を利用したならば、そのうちの0.1%分をもらうということなので
10,000 × 0.001 = 10
よって10円分が還元されるということです。
これらの特徴によってTenXをたくさん使って、たくさん保有するという新しい経済圏が生まれます。
また、イーサリアムを不労所得で得られるというメリットも大きいので、この2つの特徴がICOでの資金調達の速さに繋がったんですね。
今後の将来性
とても素晴らしい特徴を持ったTenXですが、将来性はあるのでしょうか?
正直いって、潜在能力は高いんですけど「まだ微妙・・・」というのが実際のところです。
というのも理由は2つあって、
- comitシステムが正しく機能するのか不安
- TenXカードが使えなくなった
これらが問題視されているから。それぞれがどういうことなのか簡単に解説していきますね。
comitシステムが正しく機能するのか不安
【comitシステム】とは、TenXカードを使う際に「通貨を変換する機能」のことです。
「通貨を変換する機能」っていうのは、ビットコインを円に替えたり、イーサリアムをドルに替えたりすることです。
今は決済手段が法定通貨ばかりなのでデータ処理が簡単にできていますが、これが「イーサリアムをビットコインに変換して決済」とかなってきた場合、異なるブロックチェーンを繋ぐという複雑な処理が必要になってきます。
こういったことが増えてくると、comitシステムが正しく機能するのか不安という問題です。
comitシステムは決済する時に発動するので、この問題が店舗のレジで起こってしまったらたくさんのお客さんに迷惑がかかりますよね。
なのでこれが正しく機能するかというのは結構大切なところです。
TenXカードが使えなくなった
#TenX advisory: Following an urgent communication from our card issuer WaveCrest, payments on the TenX card will be unavailable. We are working on a solution and will let you know further details as soon as we have them. We apologise for the inconvenience.
— TenX (@tenxwallet) 2018年1月5日
TenX公式ツイッターアカウントが、TenXカードが使えなくなったと公式発表。
大問題です。笑
これによりTenXカードを使う人は世界でゼロになりました。
そして、カードを持っている人は世界にひとりもいません。
ちなみに日本人は2017年夏ごろにカードの申し込みが可能だったのですが、その頃からずっとカードが届いていない状況です。
このまま永遠に仮想通貨とデビットカードが一緒になれないとは思えませんが、今はひたすら待つしかありません。
ただ、TenXを保有して不労所得を得るためには、TenXカードを利用する事が前提となってますので、現状ではそのメリットがなくなってしまい、とても痛い状況です。
TenXを購入する価値はある?
上記のことを考えると、やはり将来性にはまだ不安が残ります。
結局、TenXは「TenXカード」のサービスが成り立たないと価値を持たない、本当にただの草コインですからね。
なので「買っておいた方がいい」とは言えませんが、可能性は秘めている通貨です。
それこそ、TenXカードが普及し始めて、仮想通貨の決済もできるようになってきたら価値はついてくるかもしれません。
ですが、カード業者というのも激戦区ですから、普及し始める頃には新しくもっといいカードや通貨が出てきてる可能性もあります。
なので資金に余裕があって、価値が無くなる覚悟で「草コインで一攫千金!」と思う人にしかおすすめしません。
もし購入するのであれば、以下の取引所がおすすめです。
購入できる取引所
この中で唯一、Huobiは現在日本人が口座開設できない状況です。
どこで購入すればいいのか分からない人は、この中でも最も取引量が多い【Bithumb】で購入しておくといいでしょう。
どの取引所を使うせよ、国内取引所や自分のウォレットからBTCを送金しなければ購入できません。
もし海外取引所を使うのであれば、送金手数料が無料のビットポイントやGMOコインなどから送金する事をおすすめします。
特にビットポイントは最近人気も急上昇してきていて、板取引もでき、取引手数料も無料で使いやすい取引所です。
今後、主流の取引所にもなってくると思いますので、まだ開設していない人は開設しておくといいですよ。

まとめ
いかがでしたか?
今回はTenXの概要、特徴、将来性に関して解説しました。
不労所得としてイーサリアムがもらえる仕組みには圧巻で、今後の展開が楽しみな通貨ではあります。
しかし、どんな草コインを購入するにあたってもリスクは伴いますので、リスク管理はしっかりしましょう。
