仮想通貨取引所SBIバーチャルカレンシーズ(SBIVC)の特徴を網羅的に解説

とうとうSBIが仮想通貨業界に参入してきましたね。

あなたも、SBIが仮想通貨に参入する、もしくは参入したという噂を聞いたことがあるかもしれません。

「え、いつ始まったの?」
「どんな取引所なの?」

って思っている人も多いでしょう。

SBIの仮想通貨取引所、その名も【SBIバーチャルカレンシーズ(SBIVC)】は6月4日から先行予約していたユーザー約2万人に対して取引を開始させました。

そして、7月17日からは一般のユーザーも口座開設&取引ができるようになっています。

きっとこの記事を読んだらあなたも口座開設するのはもちろん、BCHとXRPを買いたくなるでしょう。

その秘密が隠されています。

また、SBIは大企業なので、仮想通貨への参入によって今後市場が大きく変わる可能性があります。

SBIが参入するのは仮想通貨の取引所だけではないですからね。

そのあたりも含め、SBIバーチャルカレンシーズがどんな仮想通貨取引所なのかを網羅的に説明していきます。

けっこうボリューミーな内容になっていますので、気になるところだけでも見てみてください。

それではどうぞ。

仮想通貨取引所SBIVCとは

SBIVCの基本概要


URL:https://www.sbivc.co.jp/

さっきも簡単に言いましたが、SBIバーチャルカレンシーズ(以下SBIVC)とは、国内の大手金融企業「SBIグループ」の子会社として設立された仮想通貨取引所です。

会社概要は以下の通り↓

商号SBIバーチャルカレンシーズ株式会社
設立2016年11月1日
事業内容仮想通貨の交換・取引サービス、システムの提供
資本金9億8,000万円
株主SBIグループ100%

SBIVCのCEOを務める北尾吉孝社長は、SBIホールディングスのCEOも務めています。

知っている人も多いと思いますが、SBIは証券業界、特にFX事業においてNo.1を走り続けてきた会社

国内では圧倒的1位の取引口座数と預かり残高を誇っていて、無敵って感じです。


引用:SBI決算資料

なので、FXをやろうと思ったことがある人はまずSBIの口座を開いたんじゃないですかね。

そんなSBIホールディングスやSBIVCについてのニュースなどは、こちらの公式ホームページで確認できますよ。

SBIVCの取り扱い通貨は?

SBIVCの2018年8月現在の取り扱い通貨ペアは、

  • BTC/JPY
  • XRP/JPY
  • BCH/JPY

の3種類です。

販売形式は、SBIVCとユーザーとの取引となる「販売所売買」となります。

今後は、ETH/JPYも取り扱う予定のようですが、他の取引所と比べると種類が少ないですね。

SBIVCの取引時間は?

取引時間は、午前7時〜翌日午前6時となっています。

午前6時〜7時までの1時間はメンテナンス時間となります。


引用:www.sbivc.co.jp

SBIVCの手数料やスプレッドは?

「取引手数料はいくらなの?」
「販売所での売買となるけど、スプレッド大きいんじゃ・・・」

販売所での購入は、取引所に比べるとスプレッド(=買値と売値の差)が大きい傾向にあるので、どのくらいあるのか気になりますよね。

その前にまず、取引手数料ですが、こちらは全通貨ペアで無料です。

そして、スプレッドですが、他の販売所と比較するとこちらも業界一小さくなっています!


引用:SBI決算資料

ただ、販売所と取引所を比べると、板取引の取引所の方がスプレッドは小さいです。

例えば、取り扱い通貨全てで板取引ができ、手数料も無料のビットバンクと比較すると、

 SBIVCbitbank.cc
BTCスプレッド1.719%0.070%
売値696,516701,960
買値708,594702,455
XRPスプレッド4.069%0.003%
売値31.331.340
買値32.631.341
BCH
(BCC)
スプレッド1.851%0.306%
売値56,48156,811
買値57,53656,985
※2018年8月15日時点

となります。

やっぱり圧倒的にビットバンクの方がスプレッドが小さいですね。

頻繁にトレードしたい人はSBIよりビットバンクなどの取引所で売買した方がいいでしょう。

ビットバンクの公式サイトはこちらになります。

仮想通貨取引所SBIVCの口座開設方法

SBIVCの口座開設方法は、他の取引所とほぼ同じです。

なので、他の取引所の口座開設をすでにしたことがある人ならなんとなく流れがわかるでしょう。

1. メールアドレスorフェイスブックアカウントで登録(この時点でアカウントは作成されます)

2. 個人情報を登録(名前、住所、電話番号、職業などなどです)

3. 本人確認書類を提出(免許証などをアップロードします)

4. 自宅で本人確認完了の郵便を受け取る(簡易書留です)

流れはこの4ステップになります。

こちらから「口座開設」を押すと、できるのでやってみましょう。

SBIVC公式サイトへ

詳しい解説は、別の記事で実際に画像を載せて説明していきますね。

サービス開始!ユーザーの反応・口コミ・評判は…?

サポートもとても充実していますね。

SBIVCの参入を心待ちにしていた人が多いようですね。

販売所の中ではスプレッドが小さいようですが、やっぱり取引所であるビットバンクやビットポイントと比べたら、スプレッドが大きいみたいですね。

SBIVCってぶっちゃけどうなの?

SBIは仮想通貨取引所以外にもめっちゃ力を入れていた!


引用:SBI決算資料

SBIが今回、仮想通貨に参入してきたわけですが、取引所で国内1位を目指しているだけでなく、仮想通貨業界全体を牛耳(ぎゅうじ)ろうと企んでいます。

「具体的にどんなことをするの?」

って思いますよね。

SBIは以下の9つの事業を展開しようとしています。

取引所の運営
日本では、仮想通貨取引所の運営を行う際、金融庁による仮想通貨交換業者の登録をしなければいけません。

現在登録済みの取引所は全部で16社ですが、SBIVCはすでに登録済みです。

参照:仮想通貨交換業者登録一覧

セキュリティ強化
SBIは仮想通貨取引所のセキュリティ強化のために、様々な企業と提携を結んでいます


引用:SBI決算資料

取引所でユーザーのお金を預かるウォレットでは、英国、台湾、スイスの企業と提携。

「コールドウォレット」で、オフラインで資産を管理しています。

また、国内首位の綜合警備保障会社「セコム」との提携もしており、様々な取り組みを行なっています。

機関投資家向けの資産運用
機関投資家向けに仮想通貨の資産運用を行うため、SBIは米運用会社「CoVenture Holding Company」と提携を結んでいます。

「SBI Coventure Asset Management」という会社を共同で設立。

仮想通貨のファンド事業を拡大させていく試みがあるようです。

ホットな情報提供
SBIは、金融・投資系の情報提供サイト「MORNINGSTAR」の筆頭株主となっています。

そのMORNINGSTARは、米CoinDesk社と提携しています。

CoinDeskのサイトは、月間の訪問ユーザーが1,000万人、PVが5,000万を記録

SNSの総フォロワー数は60万人、メールマガジン等のサブスクリプションには15万人が登録している超ビッグなニュースメディアです。

MORNINGSTARはCoinDeskと提携することで、米国で配信する仮想通貨に関するニュースや価格情報を日本で配信したり、世界的に展開する仮想通貨コンファレンスを日本およびアジアで共同開催したりする予定です。

トークン発行コンサルティング
SBIは、2017年10月11日に「SBI CapitalBase」を設立。

この会社は、ベンチャーや中小企業を対象に資金調達プラットフォームの開発・運営を支援しています。

それぞれの企業の規模に応じて、適した資金調達方法を提案し、企業の資金調達の促進と個人投資家の投資先拡大を実現させようとしています。

提供予定のサービスとしては、

  • ICO
  • エンジェル投資家マッチングプラットフォーム
  • 社債(私募債)
  • クラウドファンディング
  • M&A

などがあるようです。

「Sコインプラットフォーム」の提供
SBIは独自トークン「Sコイン」を発行予定です。

そのSコインは、「Sコインプラットフォーム」という環境で作られています。

Sコインプラットフォームは、企業や自治体などが様々な独自コインを簡単に作成することができ、お互いの独自コインを利用したり決済、送金ができたりする環境です。

イーサリアムのブロックチェーンを使っているERC20トークンと同じようなイメージですかね。


引用:SBI決算資料

BCHのマイニング
SBIは、2017年8月にマイニングをするための会社「SBI Crypto」を設立。

SBI Cryptoでは主に、ビットコインキャッシュ(BCH)のマイニングを行なっています。

SBI Cryptoの目標は、全体の3割のシェア獲得だそうです。デカすぎですねw

2018年8月13日現在は、約1.39%のシェアとなっています。

8月13日のマイニングプールの割合

引用:cash.coin.dance

8月7日から13日までの7日間のマイニングプールの割合

引用:cash.coin.dance

ビットコインではなく、ビットコインキャッシュのマイニングをする理由としてCEOの北尾社長は、

「ビットコインは80%強がマイニングされ尽くして、希少資産として皆売らなくなっています。あまり他の用途にも使えないし、決済通貨としてもしんどい。値段も高くなりすぎている。」

と言っています。

一方、ビットコインキャッシュに関しては、

「ビットコインキャッシュは実用性があって、特に決済通貨として使えます。」

と発言しています。

ビットコインキャッシュの購入方法(買い方)!取引所14社の対応状況は?
米リップル社と提携&送金プラットフォームの確立
リップル(XRP)の特徴は、送金スピードが驚異的に速く、コストも安いことです。


引用:SBI決算資料

そのため、SBIはリップルによる送金革命を起こすことを考えています。

そこで、「米リップル社」と提携を結び、2016年5月に「SBI Ripple Asia」を設立しました。

主に、アジアでの24時間リアルタイムの送金インフラ構築を目指しています。

ブロックチェーン技術の実用化
SBIは、金融機関向けにブロックチェーン(分散台帳)技術を活用し、トレードファイナンスの簡素化を実現させようとしています。

[aside type=”normal”]※トレードファイナンスとは?
貿易において輸出入を円滑に行うために、必要な資金を融資すること [/aside]

今のやり方では、輸入者と輸出者、決済を仲介する銀行の3者間で10ステップ以上の段階を踏んでいます。

そのため、書面の受け渡しなどによって取引成立には数日間かかってしまいます。

しかし、ブロックチェーン技術を使うことにより、輸出者、輸入者、輸送会社、保険会社、港湾関係者、金融機関といった多くの関係者間での書面によるやり取りをネットワーク上で共有を可能にします。

そうすることで、取引成立までの時間を大幅に短縮することができます。

UBSが行なった実験では、トレードファイナンスにかかる期間が1週間から1時間にまで短縮し、1/168の時間短縮を実現させています。

【個人的な意見】実際、SBIVCってアリ?

SBIが仮想通貨取引所以外にもいろんなところに力を入れているのが分かったかと思います。

ただ、

「でも、SBIVCって取引所としてどうなん?」
「やっぱ取引所として今後使うべき?」

って思いますよね。

僕の個人的な意見は、今のところは使わなくてもいいかなと思っています。

販売所売買なので、手数料もビットバンクやビットポイントと比べたら大きいですし、取り扱い通貨もそんなに多くありません。

今すぐSBIVCを使うメリットは感じられないです。

ただ、もしかしたら今後はもっとサービスが充実したり、取り扱い通貨が増えたりする可能性があります。

なので、口座開設だけでもしといたらいいと思います。

僕も開設はしておきました。

SBIVC公式サイトへ

ついにSBIが参入、仮想通貨はどうなっていく?

SBIは超おっきな企業ですからね。

仮想通貨取引所として軌道に乗れたら、国内の仮想通貨の取引量はぐんっと増えていきます。

となると、もちろん価格は上がっていきますね。

特に、SBIVCはBCHとXRPに力を入れると言っているので、その2つの通貨の価格が中心に上がっていくでしょう。

僕はもう買い増ししてますが、あなたも余裕資金があれば、今のうちに少しでも買い増ししておくことをおすすめします。

また、SBIVCは国内トップの取引所を目指していますので、他の取引所はSBIに負けじといろんなサービスを打ち出してくるかもしれません。

そうなれば、また仮想通貨業界全体が盛り上がっていくと思います。

ただ、最近も金融庁による業務改善命令などがいくつかの取引所に出されているように、監視の目は厳しくなっています。

今は仮想通貨市場がかなり縮小していますが、金融庁は別に仮想通貨反対!って言っているわけではなく、ユーザーにとって怪しい危ない取引所を無くそうとしているだけです。

ユーザーが安全に安心して仮想通貨の取引が出来るような取引所が増えれば、価格も盛り返してくるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?今回は、仮想通貨取引所「SBIバーチャルカレンシーズ」について解説しました。

最後にもう一度まとめをしますと、

取引通貨ペアBTC/JPY、BCH/JPY、XRP/JPY、(ETH/JPY)
取引時間午前7時〜翌午前6時
取引手数料無料
売買形式販売所

となります。

そして、今後SBIVCが本格的にサービスを開始し始めた後の仮想通貨市場は、

  • 取引量が増え、価格が上がっていく
  • 他の取引所もいろんなサービスを打ち出していくかも
  • 仮想通貨業界全体が盛り上がっていく

です。

SBIVCの口座開設はこちらから。