リップルと銀行の提携理由・提携先一覧・送金の仕組み・価格への影響を紹介

今年に入ってからリップルの提携先がどんどん増えてきています。

なんとすでにリップルの提携先銀行は100行を超えているんですよ。

きっとこの記事にたどり着いたあなたは、

「リップルはどんな有名銀行と提携してるんだ?」
「結局リップルの提携銀行が増えるとどうなるの?」

なんてことに疑問をお持ちではないですか?

確かにそこがわかんないと、「提携数100」なんて言われてもあんまりイメージがわきませんよね。笑

実は、提携銀行を増やすことはリップルの最重要課題と言ってもいいぐらいに大事なことです。

「リップルってなんかいろんな銀行と提携しててすごいっぽい…」ってふんわりした理解度では、本当のリップルの凄さを理解できませんよ。

そこで今回は、

  • 提携先となる有名銀行の一覧
  • リップルと銀行が提携する理由
  • リップルを使った銀行間送金の仕組み
  • 提携先銀行が増えることでXRP価格が高騰する理由

を紹介していきます。

リップルの提携先銀行一覧

提携先主要銀行 総資産 総資産ランキング
三菱東京UFJ銀行 約300兆円 4位
JPモルガン 約300兆円 6位
HSBC 約270兆円 7位
BNPパリバ 約250兆円 8位
Bank of America 約250兆円 9位
Credit Agricole 約200兆円 11位
みずほ銀行 約200兆円 13位
三井住友銀行 約170兆円 15位
Barclays 約160兆円 16位
Santander Bank 約150兆円 18位

参考元:https://fxssi.com

世界の総資産ランキングTOP20の銀行のうち、なんと半分となる10行がすでにリップル社と提携しています。

トップ20の銀行のうち半分の銀行がリップルと提携してるってすごいですよね。

他にもイギリス・タイ・インド・シンガポール・インドネシアなどの中央銀行とも提携を結んでおり、かなり広くリップルのネットワークが拡大中です。

今後もさらに多くの銀行と提携予定

リップル社CEOであるガーリングハウス氏は、

「今後5年間で世界の半数の銀行との提携を目指す」
引用元:https://mainichi.jp

と毎日新聞とのインタビューでビジョンを語りました。

リップルは提携銀行の拡大にかなり力を入れているようですね。

もしこれから国の中央銀行でリップル社との提携が広がれば、仕組み上、その国の民間銀行にもリップル社との提携が広がりやすくなります。

中央銀行との提携先が増えていくことが期待ですね。

また中国は仮想通貨の規制が厳しい国で、現状リップルとの提携がうまくいっていない国でもあります。

中国の金融機関はかなり大きな市場シェアを握っていますから、今後「中国の金融機関がリップル社と提携」なんてニュースが流れたら大きく注目されそうです。

リップル社が銀行と提携する理由

もちろん、リップルと銀行がお互いに提携するのはそれぞれメリットがあるからです。

では、それぞれどんなメリットがあるのでしょうか?

それぞれの立場で紹介していきますね。

リップルが銀行と提携するメリット

リップルは提携先となる銀行を増やすことで、RippleNetを拡大させる狙いがあります。

RippleNetとは、多くの銀行が参加する国際送金ネットワークです。

この送金ネットワークに多くの金融機関が参加することで、より「早い・安い・確実」なリップルでの国際送金が行えるようになります。

さらに、リップルネットが拡大することでXRPの需要が今後大きくなることが期待できます。

まぁあとは単純にリップル社は企業ですから、多くの銀行に自社の送金ソリューション製品を使ってもらえたら儲かりますからね…笑

銀行がリップルと提携するメリット

銀行はリップル社と提携することで、多くの金融機関が参加する送金ネットワークに加わることができ、リップル社の提供する送金ソリューション製品を利用することができます。

その製品をxCurrent・xVia・xRapidなんて言います。

それぞれの詳しい紹介はこちらの記事で紹介しています。

【高騰材料】リップル社のプロダクトxRapid・xCurrent・xVIAとは?

実は今の国際送金システムって、銀行からしたらものすごい労働的にも金銭的にもコストがかかってるんです。

それを解決できるリップルの製品は、銀行からしたら嬉しい限りなんですね。

あともう一つ銀行がリップルと提携するメリットは、奨励金です。

リップルは2017年から始まった普及促進プログラム(RippleNet Accelerator program)で提携した銀行に約3億ドル相当のXRPを奨励金として渡しています。

このプログラムが身を結ぶかたちで、今年に入って提携銀行が大きく増えました。

リップルの銀行間送金の仕組み

リップルでの銀行間送金の仕組みは2種類あります。

「XRPを使わないで送金を行うやり方」と、「XRPを使って送金を行うやり方」です。

まずは「XRPを使わないで送金を行うやり方」を紹介しますね。

銀行がXRPを使わないで銀行間送金を行うやり方

XRPを使わないで送金する場合は、xCurrentという製品を活用します。

xCurrentという製品のILPの仕組みによって、異なる台帳間を直接つなぐことができます。

従来の送金システムでアメリカへ送金する場合は、シティバンクやUFJ銀行などのコルレス銀行を経由する必要があります。

なので送金が遅いし、コストが高いし、人的ミスによる送金ミスが多いのが課題でした。

しかしxCurrentでは、直接送金先銀行に送金ができるのでめちゃめちゃ早く安いコストで送金ができます。

リアルタイム送金メッセンジャー機能がついてるので送金をミスすることもありません。

銀行がXRPを使って送金を行うやり方

銀行がXRPを用いて銀行間送金を行うメリットは、流動性コストを抑えてより低コストで、xCurrentよりも30%早く国際送金が行えます。

流動性コストとは、例えばペソのような不安定な通貨を送金するときに発生します。

そういった不安定な国の通貨は、通貨を売ってドルに両替して送金しようにも誰も自国の通貨を欲しがりません。

なので想定よりもかなり安い値段でないと両替できないんです。

しかしリップル社の提供するxRapidという製品では、流動性コストを抑えてより早く安いコストで送金ができます。

画像のように、ペソ→XRP→ドルといったように、XRPをブリッジさせることで流動性コストを抑えます。

さらに、xRapidでは約3秒で送金ができ、多数量も1円以下しかかかりません。

主に途上国の金融機関に用いられる製品です。

提携銀行がリップルの技術を使った送金アプリを実装

SBIグループをはじめ、リップルと提携する多くの国内銀行が共同でリップルのxCurrentを使った国内送金アプリ【マネータップ】を開発しました。

このマネータップでは、携帯電話番号・アドレス・QRコードのいずれかを使っての送金ができます、

さらに普段の送金よりも格段に安い手数料で、早く、24時間対応で送金を行うことができます。

リップルの提携銀行が拡大することでXRP価格が高騰する

XRP価格が高騰するには、ズバリ、流動性をあげることが大切です。

流動性とはつまり、「いかに銀行でXRPが使用されるか」ってことです。

簡単にいえば、世界の銀行で100兆円規模の国際送金シェアをリップルの送金ネットワークが担う場合、XRPの発行枚数は1000億枚しかありません。

つまり、それをまかなうには最低でもXRP価格は1000円まで高騰していることになります。

「でも、銀行がXRPを使って送金するとは限らないんじゃない?」

確かにそうですね。

上でも紹介したように、xCurrentを使っての銀行間送金ではXRPは使用されません。

しかし、銀行間でXRPを交えて送金を行うxRapidがついにリリース目前となっており、今後はさらにxRapidでの送金量が増える見込みです。

上でも紹介したようにxRapidで送金を行うことでxCurrentでの送金よりも確実に安く早い送金が行えるようになるので、提携先の銀行が増えるにつれてxRapidは利用されることになるでしょう。

XRPCHATでは、リップルがXRPを交えた送金を行うようにすることが収益モデルとなっているとも公表されています。

リップル社も銀行にXRPを使用して欲しいですから、銀行にXRPを使用させるように戦略を練っているでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

今回の記事をまとめると、

  • TOP20の銀行の半分がリップルと提携している
  • リップルが銀行と提携するのは送金ネットワーク拡大のため
  • 銀行がリップルと提携するのは「より良い国際送金」が行えるため
  • リップルでの送金はxCurrentとxRapidの2種類
  • 提携銀行が増えることでxRapidの需要が高まりXRP価格の高騰に繋がる

といった感じです。

ガーリングハウスCEOの目指す「世界の半数の銀行と提携する」という目標が達成できたら、リップルはとんでもない量の国際送金シェアを獲得できそうですね。

今後も大注目です。