コインチェックに続き、Zaifもハッキングにより顧客の資産が盗まれる事件が発生しましたね。
どちらも「ホットウォレットで顧客の資産を管理していた」ことが原因です。
この記事を訪れたあなたは、
「ホットウォレットってなんだろう?」
「コールドウォレットとどんな違いがあるのかな?」
なんてことに疑問をお持ちではないですか?
もしホットウォレットのことがしっかり理解できていないと、知らないうちにあなたの大切な資産も危険にさらされているかもしれません。
ホットウォレットとコールドウォレットの違いを一言でまとめると、
- ホットウォレット:オンラインで管理・セキュリティ×利便性◯
- コールドウォレット:オフラインで管理・セキュリティ◯利便性×
こんな感じなのですが、他にもいろんな違いや、それぞれのメリットデメリットがあります。
そこで今回は、ホットウォレットとは?からコールドウォレットとの違い、ホットウォレットの種類と、最後にウォレットの活用方法までを網羅的に紹介していきます。
それではどーぞ!
目次
ホットウォレットとは?
ホットウォレットとは、インターネットに接続した状態で管理するウォレットを言います。
特徴を一言でいうと、「利便性は高いけど、セキュリティが低いウォレット」です。
もう少し詳しく紹介すると、常にオンライン状態なので資産を移動しやすいといった利便性があります。
しかし、常にオンライン状態ということはハッカーから常に標的になり得るということですから、安全性は低いと言えるでしょう。
そして、ホットウォレットと対をなすのが【コールドウォレット】です。
ウォレットは大きくホットウォレットとコールドウォレットの2種類に分けられます。
その2つの中で「取引所・WEB・ソフトウェア・ハードウェア・ペーパー」という5種類のウォレットに分類されます。
それぞれのウォレットの種類に関しては、こちらの記事を読めば解決しますよ。
ホットウォレットとコールドウォレットの違い
「管理の仕方がオンラインかオフラインかでどんな違いがあるの?」なんて疑問に思われる方も多いでしょう。
ホットウォレットとコールドウォレットの具体的な違いは以下の通りです。
ホットウォレット | コールドウォレット |
---|---|
オンラインで管理 | オフラインで管理 |
資産の移動が簡単 | 資産の移動に手間がかかる |
セキュリティが低い | セキュリティが高い |
ほとんどが無料で利用できる | 費用がかかるタイプが多い |
もちろんそれぞれにメリットがあれば、デメリットもあるといった感じですね。
ホットウォレットとコールドウォレットで、それぞれ具体的にどんなメリットとデメリットがあるのか見ていきましょう。
ホットウォレットのメリット・デメリット
【ホットウォレットのメリット】
- 資産の移動が簡単に行える。
- ウォレットの作成が簡単。
- ほとんどが無料で利用できる。
ホットウォレットのメリットは、無料でとにかく手軽にウォレットの管理が行えることです。
送金などで、ひんぱんに資産を移動させる方には向いています。
その反面セキュリティが低いので高額の資産を管理するには向いていません。
【ホットウォレットのデメリット】
- セキュリティが低い
- ウォレットの対応通貨が少ない
ホットウォレットの1番のデメリットはセキュリティの低さです。
過去のほとんどのハッキング被害がホットウォレット管理が原因とされています。
また、全体的にウォレットに対応する通貨数が少ないです。
WEBウォレットにいたっては最大でも3通貨にしか対応しません。
コールドウォレットのメリット・デメリット
【コールドウォレットのメリット】
- ハッキングリスクがない
- 取引所が潰れても影響なし
- PCなどのデバイスが変わっても使える
- 対応通貨が多い
コールドウォレットはとにかくセキュリティが高く、ハッキングリスクは限りなく0に近いです。
また、TREZORやLedger Nano Sに代表されるハードウェアウォレットは、1つの端末で数十種類の仮想通貨を管理できるなど、対応通貨が多いです。(ペーパーウォレットは対応通貨が基本的に1種類しかありませんが…)
【コールドウォレットのデメリット】
- 専用の端末購入に費用がかかる
- 物理的に紛失や破損の可能性がある
- 資産の移動に手間がかかる
コールドウォレットは、ハードウェアウォレットの場合端末の購入に1−2万円ほどの費用がかかります。
資産の移動もオフラインからオンラインに移して行う必要があるので手間がかかります。
ホットウォレットの種類
ホットウォレットには、
- 取引所ウォレット
- ウェブウォレット
- ソフトウェアウォレット
の3つの種類があります。
取引所ウォレットとは
取引所ウォレットは、その言葉の通り、仮想通貨取引所のウォレットのことを指します。
あなたの資産を取引所に管理してもらうということですね。
取引所によってどんな管理の方法をしているかは異なり、その管理方法を公表している場所と公表していない場所があります。
また、取引所でも通貨によってコールドウォレット管理している通貨と、ホットウォレット管理にしか対応していない通貨があります。
取引所によって安全性は全く異なるということですね。
ちなみにLiquid by Quoineは全資産を100%コールドウォレット管理に対応しています。
しかし入出金・送金などの資産の移動に時間がかるなどのデメリットもありますね。
ウェブウォレットとは
ウェブウォレットは、ウォレット運営サイトが提供するウォレットサービスを利用します。
なのでセキュリティの管理はサイトの運営者次第となってしまいます。
サイトがハッキングを受けたり、突然サービスが終了してしまった場合はあなたの資産が盗まれてしまったり、引き出せなくなってしまう可能性があります。
ウェブウォレットは対応する通貨数も少ない上に、安全性施策にお金をかけている取引所ウォレットと比べるとセキュリティも低いです。
なので特にウェブウォレットを利用する理由はありません。
ソフトウェアウォレットとは
ソフトウェアウォレットは、PCやスマホにウォレットをインストールして利用します。
PCにインストールさせるウォレットを【デスクトップウォレット】といい、スマホにインストールさせるウォレットを【モバイルウォレット】といいます。
ウォレットによってはPC、スマホどちらにも対応するウォレットもあります。
専用ソフトウェアをインストールして管理しますから、ホットウォレットでもコールドウォレットでも管理の仕方を選べるのが特徴です。
なので、上記二つのウォレットと比べてセキュリティは高いと言えますね。
代表的なソフトウェアウォレットは、モバイルに対応しているGincoです。
ビットコインやイーサリアム、リップルなどトークンを含む合計17通貨に対応していて、UIもシンプルで使いやすいですよ。
ソフトウェアウォレットに関してもっと詳しく知りたいという方はこちらの記事を参考にしてみてください。
ウォレットの活用法
ここまでの説明で、
「ホットウォレットとコールドウォレットってどう使いこなせばいいの?」
「使い分け方がわからない!」
って思う人もいるでしょう。
ウォレットは、投資スタイルや資産額によって使い分けることが大事です。
- 資金額が少ない人や短期トレードしたい人・・・ホットウォレット
- 資産額が多い人や長期保有したい人・・・コールドウォレット
その中でも、ホットウォレットはソフトウェアウォレットを、コールドウォレットはハードウェアウォレットを利用するのがおすすめです。
ウェブウォレットを使うんだったらソフトウェアウォレットで十分ですし、ペーパーウォレットを使うぐらいだったらハードウェアウォレットで十分です。
ハードウェアウォレットに関してはこちらの記事を参考にしてください。
まとめ
いかがでしたか?
今回はホットウォレットに関して紹介しました。
今回の内容をまとめると、
- ホットウォレットはオンライン上で管理するウォレット
- コールドウォレットはオフライン上で管理するウォレット
- ホットウォレットは利便性が高い反面、セキュリティが低い
- ホットウォレットは「取引所・WEB・ソフトウェア」の3種類
- 利用するならソフトウェアウォレットが一番おすすめ
って感じです。
いま取引所に仮想通貨を預けっぱなしの方は、ぜひウォレットへ移動することをおすすめします。
コインチェックに続きZaifもハッキングに遭い顧客の資産が盗まれる事件が発生していますから、「自分は大丈夫…」って考えは禁物ですよ!