【総まとめ】取引所トークン10種類の概要・特徴一覧と今後の展開

国内取引所だとリキッドバイコインの【QASHトークン】、海外取引所だとバイナンスの【BNB】などのように、独自トークンを発行している仮想通貨取引所は何社もあります。

これらの独自トークンは「取引所トークン」とも呼ばれたりしていますが、最近は本当にこの取引所トークンが世界的に増えてきています。

あなたもきっと、

「どんな取引所トークンがあるのか一覧で知りたい」
「取引所トークンの特徴やオススメをそれぞれ教えて欲しい!」
「実際、取引所トークンに投資するのってアリ?」

などのように様々な疑問を抱えているのではないでしょうか?

トークンへの投資はリスクがとても高いですが、価値のあるトークンを早めに掴めれば大きなチャンスがあります。

また、実は取引所トークンには「配当型」や「買い戻し型」などそれぞれ特徴に違いがあって、保有するメリットもそれぞれ大きく変わってきたりもするんです。

そこで今回は、取引所トークンの中でも優秀な通貨10種類の特徴を、通貨別に紹介していきます。

「そもそも取引所トークンって何のためにあるの?」

っていうところから知りたいというあなたは、まずは以下の記事を呼んで「トークン」というものがどういうものなのかを理解してから、この記事を読みましょう。

取引所トークンに投資するメリット

取引所トークンに投資するメリットはたくさんあります。

取引所によって色んな特典を得られたり、一攫千金の可能性の可能性もあったりと様々です。

まずは、その特典がどんなものなのか説明していきますね。

取引所によって色んな特典を得られる

特典は大きく分けると、以下の5つに分類できます。

取引所トークンの特典一覧
取引所の収益に対する一定額の配当がもらえる
取引所トークンの中には、取引所が上げた収益の一部を配当として分配するものがあります。

簡単にいうと、取引所トークンを保有しているだけで、その保有量に応じてお金がもらえます。

具体的にいうと例えば、Biboxが発行しているBIXというトークンを保有していると、Biboxの手数料収益の45〜67.5%が、BIXの保有者の保有量に応じてに分配される。と言った感じですね。

さらにFcoinが発行しているFTトークンに至っては、配当が80%もあって、その影響で一時期価格が60倍近くまで高騰!なんて過去もあったりします。

配当系のトークンは、単にトークンを保有しているだけで配当がもらえるので、投資家としても手間をかけることなく堅実に資産を増やせるメリットがあります。

仮想通貨の取引手数料を割引できる
これは仮想通貨を購入する際、取引所トークンで支払うと、手数料が割引になるというものです。

例えば、Binanceで発行しているBNBトークンで仮想通貨を購入すると、取引手数料が0.1%から半額の0.05%と大幅に割引となります。

他にもOKEXという取引所では、OKBトークン建で取引を行うと、取引手数料が無料となります。

取引手数料は、仮想通貨投資をする上で結構大きなコストが発生する部分にもなってきますので、それを減らせるというのは大きなメリットですね。

取引所の収益に対する一定額の買い戻し(バーン)がある
【バーン(Burn)】とは、文字通り「燃やす」という意味です。

まあデジタルの通貨を実際に燃やすことはできないので、市場に流通しているトークンのうち一定数を使えないようにするということです。

ただ、自分が持ってる通貨がいきなり使えなくなったらブチギレ案件ですから、そのトークンを発行している取引所が買い戻しを行って、その一部を使えなくするというものです。

バーンをすることによって、発行上限のあるトークンは、総発行枚数が減ることになり、希少性が高まるので、それに比例して価値が高まるという仕組みです。

価値の担保とい点で、仮想通貨の【半減期】と若干似ているイメージですね。

新規上場銘柄への投票権になる

取引所トークンの中には、トークンを保有していると、新規上場予定の通貨を決める投票に参加できるものがあります。

保有量が多いほど投票権が多くなる取引所トークンもあって、自分が望む通貨を上場に導くことできます。

また、通貨が取引所に上場が決定した際は、その通貨の価格は上昇する傾向が強くなるので、その決定権を左右させることができるというのは大きなメリットです。

取引マイニングによるトークン付与
これは、Fcoinなんかが当てはまるんですが、その取引所を利用して売買したときに「支払った売買手数料の何割かを取引所トークンとしてキャッシュバックする」というものです。

つまり、売買自体がマイニングになってるって感じですね。

タダで取引所トークンがもらえるので、手数料やスプレッドなどが同じであれば、取引マイニングを実施している取引所の方が断然お得になります。

取引所トークンは一攫千金の可能性がある

メジャーな仮想通貨と比べて取引所トークンの価値の上がり方はめちゃくちゃ激しいので「一攫千金」も夢じゃありません。

取引所トークンは言ってしまえば、その取引所の「株式」みたいなものです。

なので、トークンを発行している取引所が有名になったりしたら、その取引所トークンの価値も上がります。

Binanceが発行してるBNBトークンがまさに良い例ですね。

2017年7月に誕生し、そこから約半年間で250倍もの価値にまでなりました。

他にもFcoinのFTトークンも2週間で価値が60倍になったりと、良いサービスを提供している取引所トークンは一気に高騰することがあるので、どこがどんなサービスをしているのかは要チェックですよ。

取引所トークンに投資する注意点

取引所トークンを保有するにあたっての注意点は大きく分けて2つです。

  • ハイリスク故に、必ず余裕資金で投資すること
  • ハッキングのリスクが伴う

それぞれ簡単に説明していきますね。

ハイリスク故に、必ず余裕資金で投資すること

先ほども軽く説明しましたが、取引所トークンは「株式」のようなものです。

つまり、トークンを発行している取引所が全然使われなくなったり、その取引所の信用がなくなったりした時には一気に価値が下がります。

それこそ取引所が閉鎖なんてことになったら、価値はゼロになってしまいます。

そこがメジャーな仮想通貨(ビットコインやイーサリアム)との大きな違いですね。

なので、取引所トークンは本当になくなっても良い金額分だけ保有することをおすすめします。

ハッキングのリスクが伴う

日本国内の取引所は、本人確認を必ずしなきゃいけなかったりと、安全性にも力をしっかり入れているので比較的安心して取引所にトークンを置いておけます。

ですが、海外の取引所は結構そのあたりが緩く、実際にハッキングなどの被害が少々見受けられます。

そして取引所トークンは、海外取引所で発行されているものばかりです。

なのでハッキングされないように必ず二段階認証を設定したり、トークンを保管できるウォレットがあれば、そっちに移動させておくといった管理体制が重要になってきます。

ただ、ウォレットに移すと特典を受けられなくなる場合もあるのでそこは要注意です。

国内外のオススメ取引所トークン10選

では、国内外に数ある取引所トークンから、オススメ10選を一覧形式で紹介していきます!

BNBトークン(BINANCE)

BNBトークンのメリット
  • 仮想通貨の取引手数料を最大50%OFFにできる
  • 新規上場通貨の投票権として使える
  • 買い戻し、バーンがあり価値が担保されている
  • 世界一人気な取引所のトークンという安心感

BNB(バイナンスコイン)は、世界一の取引量を誇るBINANCE(バイナンス)が発行する独自トークンです。

上でも記述していますが、BNBは半年足らずで価格が250倍も高騰し、取引所トークンが注目されるきっかけになった通貨でもあります。

バイナンスでBNBを保有していると、取引手数料の割引、新規上場通貨の投票権があります。

BNBは取引所からの買い戻しもあってサービスもしっかりしていますし、世界一人気な取引所が発行しているということで、長期的にみても非常に有望なトークンですね。

おそらく価値がゼロになるということも今は考えられないレベルなので、個人的にも注目しています。

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QASHトークン(Liquid)

QASHトークンのメリット
  • LIQUID内での割引特典がある
  • プロジェクトがリリースしたばかりで価格高騰の期待大

QASH(キャッシュ)トークンは、国内の仮想通貨取引所「Liquid by Quoine(リキッドバイコイン)」の運営元QUOINE社が発行する独自通貨です。

QASHは世界中の仮想通貨取引を集約させるプロジェクトの「LIQUID(リキッド)」内での「基軸通貨」として誕生しました。

発行元はQUOINE社ですが、他にもフオビーなどでも上場しているので、取引所トークンというよりも、将来的にLIQUID内で使われる通貨として期待されています。

また、ICOを行った際は3日間で124億円を調達し、この資金調達のスピードの速さから一気にQASHに注目が集まりました。

トークンの発行自体は2017年にありましたが、2018年9月にQUOINEXの取引所名が変わり、ついにLIQUIDプラットフォームをリリースして、今とても注目されているされているトークンです。

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HTトークン(Huobi)

HTトークンのメリット
  • 新規上場通貨の投票権として使える
  • 仮想通貨の取引手数料を最大50%OFFにできる
  • エアドロップで仮想通貨がもらえる

【HT(フオビートークン)】は中国の三大取引所Huobi(フオビー)の独自トークンです。

HTは基本的な特典としてはBNBと同じで、新規通貨の投票権として使用されることが多いですね。

またBNBとは違い、保有しているだけでHT以外の様々な仮想通貨を受け取れるエアドロップもあります。

※現在フオビーは日本人の口座開設を制限していますので、購入不可能な状態となっています。

h3 FTトークン(Fcoin)

メリット
  • 取引手数料の50%がFTとしてもらえる
  • FTを持っているだけで取引所収益の80%が還元される

FTトークンを発行しているFcoin(エフコイン)は、フオビーの元最高技術責任者が創設した取引所です。

大手ベンチャーキャピタルが投資していることでも注目を集めていて、創設が2018年6月と、最近できた取引所でもあります。

FTの最大の特徴は、エフコイン収益の80%をFT保有者の配当に充てるというところ。

めちゃ高配当ですね。

また、取引手数料の50%がFTとして還元されるというシステムを導入していて、エフコインの創設から2週間で取引量が世界一になりました。

まあ取引量が世界一になったのは一時的なものだったんですが、その時にFTの価格も60倍に高騰して注目を浴びています。

今後、安定的に取引が行われるとFTの価格や配当にも十分期待できますね。

OKBトークン(OKEx)

メリット
  • OKB建てでの仮想通貨売買は手数料が無料
  • OKExの手数料利益50%をOKB所有者に配当
  • 5,000 OKBを所有し月50人以上を紹介できればボーナスがもらえる

OKBトークンは中国3大取引所のOKExが発行している取引所トークンです。

OKExの手数料利益50%をOKB所有者に配当するということで一気に注目されました。

また、OKB建てでの仮想通貨売買は手数料無料になっています。(通常のペアでの取引手数料の割引はありません)

リファラルとしてボーナスもあるんですが、最低でも5,000 OKBを所有し月50人以上を紹介しないといけないので、それを受け取るのは大分キツいです。笑

BIXトークン(Bibox)

BIXトークンのメリット
  • 取引手数料最大50%OFF
  • 取引所利益の45%~67.5%が配当としてもらえる
  • 買い戻しによる価値の担保あり
  • 新規上場通貨の投票権として使える

BIXトークンを発行しているBibox(ビボックス)は、フオビーとOKExのコアメンバーによって2017年11月に設立された比較的新しい取引所です。

BIXは、手数料割引・配当・投票権・買い戻し、これら全部の特典が受けられます。

また2018年6月に配当が30%から45%に引き上げられ、BIXでのトレード量が上位100位以内のユーザーの配当が150%増しになるという発表もあって、価格も高騰しました。

取引所自体もとても使いやすい作りになっていて、最近になってとても注目されてきています。

特典も多いのでこれからに期待ですね。

KCSトークン(KuCoin)

KCSトークンのメリット
  • 取引所の手数料利益50%がKCS保有者に還元される
  • エアドロップで仮想通貨がもらえる

KCS(クーコインシェアーズ)は、香港の取引所KuCoin(クーコイン)が発行する取引所トークンです。

クーコインは第二のバイナンスなんて呼ばれ方もしていて、とても人気な取引所です。

独自通貨のKCSは手数料の割引や投票権には使えませんが、クーコインの手数料利益の50%をKCS保有者に配当として還元したり、保有しているだけでランダムでエアドロップがもらえるサービスもあります。

ビットコインなどのメジャーな仮想通貨もエアドロップ対象となっているので、保有しておきたいトークンですね。

※現在クーコインは日本人の口座開設を制限していますので、購入不可能な状態となっています。

CETトークン(CoinEx)

CETトークンのメリット
  • 手数料利益の80%が配当として還元される
  • 買い戻しによる価値の担保

CETトークンは、マイニンググループ大手のViaBTCが設立したCoinExという取引所が発行している取引所トークンです。

ちなみにCoinExは、ビットコインではなくビットコインキャッシュが基軸通貨になっている珍しい取引所です。

今後、CoinExは分散型取引所に移行する予定らしく、その際にCETを基軸通貨として利用することを想定しています。

CETは四半期毎にCoinExの利益の20%で買い戻し、さらに最近はCETにも配当システムが導入されました。

手数料利益の80%がCET保有者に還元されるという発表で、CETの価格が高騰したことでも有名です。

また、CoinExはビットコインキャッシュを基軸通貨にしているので、BCHの価値や価格が上がると連動したCETの価格上昇が見込めるというのが注目のポイントですね。

CPトークン(CoinPark)

CPトークンのメリット
  • 取引所の収益全体の90%が配当として分配される

CPトークンは、2018年6月19日に登録が開始された新興の取引所CoinPark(コインパーク)が発行している取引所トークンです。

上で紹介したビボックスという取引所と戦略的な提携を結んでいて、具体的な提携内容は明らかにされていませんが、これから何かしらのサービスが展開されると予想されています。

また「8DECIMALCAPITAL」、「NODECAPITAL」といった大手投資ファンドが出資していたりと、今後の動向がとても注目されいる取引所です。

CPトークンは手数料の割引などはありませんが、トークン保有者に配当の報酬として取引所の収益全体の90%が分配されます。

最近の取引所トークンはこの「配当」をメインサービスとしておいていることが多いので、90%という高配当はとても大きいメリットですね。

Zaifトークン

Zaifトークンは、取引所ザイフを運営する、テックビューロ株式会社が発行している取引所トークンです。

特にこれと言った特典はありませんが、逆に何もないが故に今後のサービス展開に次第では、価格の高騰が起こりうるトークンです。

[aside type=”warning”] 2018年9月、取引所ザイフはハッキングを受け、入出金を一時的に停止中です。

また、取引所の安全確認が取れても、しばらくの間はトークンの購入は控えた方が良さそうです。

随時、新着情報が分かり次第追記します。 [/aside]

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取引所トークンの今後は?保有するべき?

取引所トークンのメリットなど、たくさん紹介してきましたが、

「取引所トークン自体、実際どうなの?」
「結局、保有していいの・・・?」

というところはやっぱり気になりますよね。

ぶっちゃけ取引所トークンの価値は、トークンの性能だけでは測れないと個人的には考えています。

Zaifトークンも、これからのサービスに期待が持てていましたが、今回のハッキング事件で一気に価値も下がってしまいましたしね。

ということで、発行している取引所自体が信用できるかっていうのが大きなポイントにもなってきます。

最初のトークンを保有する注意点でも書きましたが、本当にハイリスクになるので投資するなら本当に期待できるのを慎重に選んで、少ない資金だけにするのをおすすめします。

もし、少しでも不安があれば投資しない方がいいってのが本音ですね。

まとめ

いかがでしたか?

今回は取引所トークンのメリットと保有する注意点、トークンの一覧を紹介しました。

最近は配当型のトークンがとても注目を集めて、様々な取引所が顧客の確保に動いています。

トークンを保有する際はその特典だけでなく、取引所の安全性も要チェックしてから保有するようにしましょう。

価格高騰が激しいトークンですが、投資する際は過度な期待はせずに安全に売買してください。