2018年9月に国内有名取引所のザイフもハッキングを受けてしまいましたね。
そしてフィスコ株式会社が支援金を送り、Zaifを運営するテックビューロ社から仮想通貨事業を譲渡されることになりました。
要は、フィスコ仮想通貨取引所がザイフを買収したという形になった訳です。
フィスコはもともとザイフと提携してた取引所なのですが、一体どんな取引所で、どんなサービスをしているのかは知らない人も多いと思います。
きっとこの記事についたあなたも、
「フィスコってどんな取引所・・・?」
「フィスコの評判はどんな感じかな?」
など、気になってる人も多いのではないでしょうか?
フィスコ仮想通貨取引所を運営しているフィスコ株式会社は、すでに上場もしてて実は信頼がおける大きな会社なんです。
そこで今回は、フィスコ仮想通貨取引所がどんな取引所なのか、その評判、概要、そして実際に僕が使ってみた感想を紹介していきます。
それではどうぞ!
目次
株式会社フィスコ・フィスコ仮想通貨取引所とは?
株式会社フィスコの基本情報
株式会社フィスコ | |
---|---|
設立 | 1995年05月15日 |
資本金 | 12億7千万円 |
代表取締役社長 | 狩野 仁志 |
本社所在地 | 東京都港区南青山5-11-9 |
公式サイト | fisco.co.jp/ |
【株式会社フィスコ】は仮想通貨取引所というよりも、本来は投資家向け会員制投資情報クラブなど、情報配信ネットワークを通じてリアルタイムで投資情報を提供している金融情報配信会社です。
最初にも軽く記載しましたが、フィスコはすでに上場している企業なので、会社の規模が大きく、運営体制もしっかりしていて信用が厚いというのが特徴ですね。
フィスコ仮想通貨取引所の基本情報
フィスコ仮想通貨取引所 | |
---|---|
設立 | 2016年4月12日 |
資本金 | 3億8,706万円 |
取締役 | 越智直樹 |
本社所在地 | 東京都港区南青山5-11-9 |
取扱通貨 | BTC、BCH、MONA、他トークン3種類 |
レバレッジ取引の有無 | 無 |
取引所公式HP | fcce.jp |
現状、フィスコ仮想通貨取引所は、他の取引所と比べると仮想通貨事業に関しては積極的とは言えないところが正直ですね。
独自トークンこそ発行しているものの、メジャーな通貨の取扱は3種類しかなく、レバレッジ取引もありません。
もともとフィスコがザイフにシステムを提供していた為か、取引所の作りはZaifと似ています。
なので、もともとメインの取引所はZaifを使ってたよ〜って人は使いやすいかもしれませんね。
フィスコ仮想通貨取引所を使ってみた感想
僕個人的な感想としては、
「ぶっちゃけ微妙・・・。」
というのが本音でした。笑
一番好きなイーサリアムが買えないところが最大のネックですね。笑
また、使ってみた所感は、めちゃくちゃサッパリしてるな〜と思いましたね。
取引所の画面はザイフに似ていますが、ザイフよりもめちゃくちゃシンプルです。
現物の売買は指値でのみ注文可能で、レバレッジ取引もありません。
故に、肌に合う人と合わない人がはっきりしてます。
シンプルで「成行」「指値」「レバレッジ」など考えることが少ないので、取引方法に迷っちゃう人や、購入する通貨をビットコインだけに絞ったり、トークン限定に絞ってる人には合ってるかもしれません。
仮想通貨歴が長い人は、自分でたくさんの通貨を厳選したいって思う人が多いでしょうから、経験も豊富で分析もしたい人には正直おすすめできない取引所です。
フィスコがおすすめな人・おすすめじゃない人
【おすすめな人】
- トークンに投資して一発狙ってみたい人
- 売買方法で迷っちゃう人
【おすすめじゃない人】
- いろんなメジャーコインを買いたい人
- レバレッジ取引をやる人
フィスコ仮想通貨取引所のメリット
僕個人の感想とは別に、フィスコのメリットをあげるとすれば大きいところは以下の2つでしょう。
- 独自トークンが買える
- 親会社が上場している
これらのメリットに関して簡単に説明していきますね。
独自トークンが買える
そもそも取引所がトークンを発行する理由をご存知でしょうか?
取引所によって発行する理由は若干異なりますが、取引所が発行しているトークンは「株」に近い感じです。
つまり、会社(取引所)の業績次第でトークンの価値も動いたりするということです。
そこで、フィスコでは【FSCC(フィスココイン)】、【CICC(カイカコイン)】、【NCXC(ネクスコイン)】という3種類のトークンが購入できます。
これは、全てフィスコのグループ会社が発行しているトークンです。
この中でも一番の注目は、やっぱりフィスコ株式会社が発行している「FSCC」。
今回Zaifがハッキングを受けたということで一時は価格が落ちたものの、フィスコが大量の資金援助した結果、FSCCは一気に価格が2倍にもなりました。
トークンへの投資はハイリスク・ハイリターンで危険が伴いますが、フィスコの発行しているトークンは期待できそうですね。
ちなみにこれらのトークンは、以前はザイフも扱っていたのですが、実質フィスコが買収という形になったため、フィスコでのみ購入できるトークンとなりました。
購入したい人はサクッと口座開設しちゃいましょう。
「そもそもトークンについて、もっと知りたい」
「トークンは他に使い道はないの?」
など、トークンについてもっと詳しく知りたい人は以下の記事を参考にどうぞ。
親会社が上場している
親会社が上場しているというのは、取引所に信用を置ける条件にもなってきますよね。
運営体制もしっかりしているでしょうし、資金力もあり万が一のことがあっても「大丈夫かも・・!」という安心感が少し出てきます。
ですが、1つ言っておくと、仮想通貨が取引所でハッキングされても、「取引所側は補償する義務はない」というのが現在の法律の状況です。
あくまで僕たちが任意で預けているだけなので、上場していて資金力もあるから大丈夫…という安易な考えでいることはとても危険ですよ。
フィスコ仮想通貨取引所のデメリット
やはりフィスコの仮想通貨事業はまだ発展途上といった感じで、デメリットは少し多めです。
- 取扱通貨が少ない
- チャートが見辛い
- レバレッジ取引がない
- 板が薄く、通貨が割高になってしまう
一つずつ見ていきましょう。
取扱通貨が少ない
フィスコは、トークンを除いたら、メジャーな仮想通貨は「ビットコイン」「ビットコインキャッシュ」「モナコイン」の3種類しか取り扱っていません。
独自トークンを含めると6種類ですが、やはり取扱通貨が少ないというのは大きなデメリットになってしまいます。
人それぞれ保有したい通貨もバラバラですし、「どうせなら色々買える取引所を選ぼう」というのが大体の考えですからね。
通貨が少ないとユーザーの獲得もできなくなってしまいますし、より良いサービスからは遠ざかってしまいます。
チャートが見辛い
単純に仮想通貨を保有しているだけの人には関係ないようなことなので、特に分析をするつもりがない人はこの項目は飛ばしちゃってください。
まず、全画面にして分析しようとしても、ロウソク足のチャートの区間が最低で4時間足しかないです。(小さい画面では短期足でも見れます。)
もともとレバレッジ取引に対応していないので細かく見る必要もないんですけど、フィスコで分析はできません。
一応、テクニカル分析はできるようにはなっていますが、こちらもボリンジャーバンドと移動平均線だけで、項目が少ないです。
MT4と連携しているビットポイントや、多彩な分析方法が備わっているビットバンク
など他と比べてしまうと正直、残念な感じですね。
レバレッジ取引がない
これはレバレッジ取引に挑戦するのが無謀な人にとっては、むしろ自分を規制できるメリットになるのかもしれません。
ですが、全体的に見たらサービスが少なく、ユーザーも減らしてしまうデメリットです。
板が薄く、通貨が割高になってしまう
「板が薄い」というのは、「注文量が少なく、購入(もしくは売却)したい金額で取引が成立しない」状態のことを言います。
結局デメリットが多いと、このような結論を生んでしまいます。
やっぱり取引所は、通貨も豊富で色んな機能が使いやすくなっているところを選びたいですよね。
そうなると、どんどん人気のない取引所からは人が去り、取引量も少なくなってしまいます。
そしたらもちろんスプレッドも広くなっていく…。
という悪循環です。
これからは様々なサービスを展開していくみたいなので、今後に期待しましょう。
フィスコ仮想通貨取引所の評判・口コミは?
フィスコ仮想通貨取引所が新装開店。板を眺めていると、BCH/JPYのスプレッドが3,000円~1万円。価格は5万円弱なのに…。
— ゆったり為替 (@yuttarifx) 2018年9月12日
使ってる人見たことないけど、フィスコ仮想通貨取引所の手数料上がるってよ。
ザイフの弁済財源の確保用だと思うけど。マイナスキャンペーンしてどうすんだよ。ますます頭悪いとしか思えない。— どもん (@MlBh7RkbtAxvaPV) 2018年9月24日
フィスコ偉そうなこと言ってるけど超財務悪いからね_(┐「ε:)_他人の事とやかく言う前に自分の会社なんとかしなさい
— KenZo (@kenverworld) 2018年9月23日
フィスコ そろそろ吹いてもええと思うねんけど😃今月末の総会後かな。傘下の「FISCO取引所」が、ビットコインとモナコインの取り扱いを行なっている。グループ企業のフィスコデジタルアセットグループが、運用規模10億円の仮想通貨ヘッジファンド「FISCO Crypto Currency Fund」創立に向け準備中。
— ミッキー花札 (@MickeyHnafuda) 2018年3月10日
ツイッターを徘徊したところ、「良い評判:悪い評判」の割合は「2:8」ぐらいでしたね。
その中でも特に反感を買っていたのは「取引手数料が無料じゃなくなった」というところ。
今回、ザイフの事件がきっかけなのか、もともとフィスコは取引手数料が無料だったのに、0.1%に引き上げました。
せっかくフィスコに注目がいくようになったのに、このマイナス行動はとても残念です。
フィスコの安全性は高い?
フィスコ仮想通貨取引所の安全性に関しては信頼が置けます。
セキュリティを高めるためのマルチシグ対策やコールドウォレットの対応もありますし、2018年10月現在まで金融庁からの注意はありません。
詳しい安全性に関しては、以下の記事にまとめているので参考にどうぞ。
Zaifが譲渡を発表!
もともと、ザイフはハッキング事件が起きた際に以下の条件でフィスコと契約を結んでいました。
- 50億円を提供する金融支援
- テックビューロの株式の過半数を取得する資本提携
- 過半数以上の取締役と監査役の派遣
この時点でほとんど買収していたようなものなんですが、2018年10月10日、フィスコ仮想通貨取引所とザイフの間で「事業の譲渡が正式に締結」という発表が有りました。
ザイフの事業譲渡実行日は2018年11月22日です。
そして譲渡により、流出した顧客の仮想通貨は無事に保護されます。
[aside type=”normal”]※注意MONAコインについては、ザイフが所有している量だけでは顧客の資産を補填することができないため、補填できない分に関しては、日本円で返却されることになりました。
1MONAコインの金額は144.548円での返却となります。[/aside]
取引所に関して、「ザイフの板を使用するのか、フィスコの取引所に移動するのか」というのは現状では未定です。
さらに詳しい譲渡に関しての内容は公式のプレスリリースから確認できます。
フィスコが人気取引所になる!?
ザイフは、ビットフライヤーやコインチェックと並んで国内の3大取引所と呼ばれていたほど、有名で使用しているユーザーが多い取引所です。
そのザイフが事業を譲渡したということで、安全性も高いフィスコ仮想通貨取引所を使うユーザーは多くなってくるでしょう。
今まで、フィスコは取引量が少ないのが課題で人気が全然出ていませんでしたが、ザイフのユーザーが流れてくることを考えればその心配も必要なくなります。
さらに、現状では国内取引所でNEM(ネム)を取り扱っているのが、実質ザイフだけという状況です。
なので今後しばらくは、ネムを購入できるのがフィスコだけになります。
また、フィスコで購入できるFSCC(フィスココイン)は、フィスコの【株】と似たような役割を持ったトークンなので、事業の譲渡が無事に終われば大幅な価格高騰が起こる可能性があります。
このようにネムやフィスココインなど、国内の取引所ではフィスコでしか購入できない通貨を取り扱うということでも人気は出てくるでしょう。
トークンの高騰を狙って一発儲けたいという人は今のうちに開設しておいた方がいいですよ。
フィスコ仮想通貨取引所の口座開設方法
フィスコの口座開設はとても簡単です。
まずはフィスコ仮想通貨取引所公式サイトへ進みます。
「新規登録はこちら」をクリックしたら、
- 登録フォームに「メールアドレス」を記入
- メールを確認
- パスワード設定
- 本人確認の手続き
- 本人確認書類の提出
という仮想通貨取引所では同じみのステップで開設することができます。
他の取引所とちょっと違うところは、「パスワードは難しいものにしないと設定できない」というところですね。
パスワード強度というものがあって、
例えば「ikemenkanki」、「kanki012」など、簡単で予想できそうなパスワードなどは強度が弱くてやり直しです。
「fheth83vz4h9a9」みたいな人には予想されないものを設定し、忘れないようにしっかりメモしておく必要があります。
さらに詳しい口座開設のやり方は以下の記事にまとめているので、参考にどうぞ。
まとめ
いかがでしたか?
今回はフィスコ仮想通貨の概要〜評判、使ってみた感想をまとめてみました。
今はユーザーも少なくデメリット・課題も多く見受けられるフィスコですが今後のサービス展開には大きく期待したいところです。
特に自社のトークンである「FSCC」の価格の動きには注目して、チャンスがあれば投資してみるのもいいかもしれませんね。