ICOの成功・失敗事例10選!そこから見える成功の共通点とは?


「これまでのICOの成功・失敗事例を教えて欲しい!」
「成功するためにはどうしたらいいの?」

なんて思っていませんか?

ICO投資は、成功したらかなりの儲けが出ますがほとんどが失敗に終わってしまいます。

ICOはお金を集めても上場しなかったり、持ち逃げしたりなど、ICO投資で儲けを出すのはとても難しいですね。

しかし、過去の成功事例・失敗事例には、共有点があります。

そこで今回の記事は、具体的なICOの成功事例と失敗事例を紹介して、最終的にICO投資をする際の選び方について解説しています。

ICO投資をするのであれば、成功も失敗もしっかり理解してから行いましょう。

それではどうぞ!

ICOの成功と失敗の定義とは?

ICOの事例を紹介する前に、「このICOはなにを基準に成功(失敗)したのか?」という
【成功と失敗の定義】について理解しておかなければなりません。

成功と失敗の定義は投資家側とICO開発者側の2つの視点から定義することができます。

投資家側

投資家側は「自身が購入したコインまたはトークンが買った価格よりも上場した後の金額の方が高く売れる場合」が成功になります。

投資家側の視点では、「自分がICO投資でどれくらい儲かったのか」という基準がとても大切になるのです。

失敗の定義として投資家側は「買った価格を割れて、上場した後の価格の方が安かったら」ICOは失敗になりますね。

もちろん、そこから長期間にかけてジリジリ上がる可能性もありますが、基本的には上場後価値がほとんどなくなるくらい下がったらもう上がることはないです。

そのICOに対してかなりの自信があるのであれば、そのままガチホしていてもいいでしょう。

ICO開発者側

ICO開発者側は「多くの金額を投資家から調達できた場合」が成功になります。

魅力的なICOや期待できるプロジェクトであれば必然的にお金を集めることができます。

ICO開発者は、自分たちが作ったICOが投資家にとって「お金を出したくなるプロジェクトであるのか」がとても大切になるのです。

開発者側による失敗の定義として、「設定した目標の資金調達金額を下回った場合」は失敗と言わざる負えないですね。

ICOはまず、お金を集めないと話になりません。

資金調達をしてから、ICOプロジェクトが始動するからです。

まだまだ仮想通貨市場が全体的に歴史の浅い市場であるため、大きい金額を集めたからといってサービスが進まないなんてことも大いにありえます。

これから判断基準は歴史を重ねるにつれて、成功・失敗の定義も変わっていくでしょう。

成功したICO事例

ALIS

ALISとは、2017年9月ブロックチェーン技術を用いたソーシャルメディアプラットフォームです。

良質な記事をかくと報酬が支払われるSTEEMの日本人向けバージョンのようなものです。

約1ヶ月にわたるICOでイーサリアムを4.3億円分調達し、ICOした直後から価格が高騰しているので、投資した人はかなりの儲けが出ていますね。

典型的なICOの成功例になります。

OmiseGo

タイ企業Omise社のICOによって発行された仮想通貨OmiseGo

スマホさえあれば利用できるということでクレジットカード保有者が少ない東南アジアで爆発的にユーザーを伸ばしています。

資金調達金額が2100万ドルで、日本円にして約23億円を調達しています。

ICO後の価格も2017年7月16日に43円だったのが2018年3月末には1000円を超えているというバケモノICOです。

COMSA

2017年の秋に国内ICOで100億円調達したCOMSA。

既存のサービスにブロックチェーン導入をサポートするICOとしてスタートしました。

ICO直後は、1トークン110円が2000円に値段をつけるなど、かなり期待されていたICOです。

しかし、2017年から国内の仮想通貨市場の規制もあって、価格が下がってしまっています。

EOS

ブロックチェーンのソフトウェアを開発するBlock.one(ブロックワン)によるICOのEOS(イーオス)。

調達金額40億ドル(約4,400億円)を集め、ICOの史上最高額を更新した、伝説のICOです。

約1年間という長いICOを期間を経て、投資家の信頼を勝ち取り多くのお金を調達しました。

Qtum(クアントム)

QtumはシンガポールのQtum財団により開発されたオープンソースブロックチェーンプロジェクトです。

仮想通貨市場時価総額第1位、第2位であるビットコインとイーサリアムの良い点を組み合わせたICOになりますね。

様々な著名人から支持を得ていて、ICO前にブロックチェーン業界関係者達から100万ドルを資金調達したICOです!

失敗したICOの事例

ノアコイン

ノアコインは、フィリピンは出稼ぎ労働者のための手数料がほとんどかからない送金用仮想通貨プラットフォームとして開発されました。

フィリピン政府やフィリピン航空と関わりを持っているプロジェクトとして謳って、資金を調達していました。

しかし、駐日フィリピン大使館やフィリピン航空からも「僕らはノアコインプロジェクトと一切関わっていません」という公式発表がされてしまいました。

出典元:https://tokyo.philembassy.net/ja/

この声明により、NOAコインプロジェクトは一時中止と返金騒動まで広がったICOになります。

クローバーコイン

クローバーコインとは、48(よつば)ホールディングスによって展開が進められていたICOコインです。

48ホールディングスに強制捜査が入ったことをきっかけに、プレリリース期間中に販売停止されました。

販売方法として【MLM(マルレベルマーケティング)】を使っており、約30万人にまで広がりを見せ、最終的に消費者庁と国税の両方に強制捜査を受け、販売中止になってしまいました。

仮想通貨とMLMは混ざっているものは基本的にやめておいた方がいいですね。

MLMは人を紹介して手数料で稼ぐのがメインになっているのでICOの本質とはかけ離れています。

ICOのコンセプトと一致しないプロジェクトは怪しいのでやめておきましょう。

スピンドル


あの有名人のGacktさんが中心メンバーになっていた「スピンドル」。

通称「ガクトコイン」と呼ばれ、その知名度を生かし“営業”を担当していました。

約数百億円の出資金を集めたという…

上場前のプレセール時のレートは1スピンドル(SPD)=30円弱でしたが5月19日に国外の取引所5つで上場したスピンドルは大暴落し、1SPD=3円弱になってしまいました。

最終的には1SPD=0.3円までになって価値が100分の1になっています。

上場までしたことはプロジェクトとして成立していますが、そのあとの悪評は広がってコインとしての価値は一切なくなってしまっていて残念ですね。

Metamo

Metamoとは、日本国内企業であるメタモ株式会社が発行するトークンです。

「Metamo card」と呼ばれるカードに、労働者自身がスマートフォンのGPS機能を用いて勤務状況を記録する仕組みを作り上げました。

国内企業初のICO案件で日本では注目を集めましたが3万ドルしか集まらず、ICOは失敗に終わってしまいました。

アイデアとしてはすごくいいですが、PRやマーケティング不足もあって資金調達に失敗してしまったようですね。

160倍確定コイン(瀬尾恵子)

ゴールドマンサックスに勤務していたという経歴を謳い、「400兆円市場のプラットフォームを対象とした最低でも160倍の値上がり確定のICO」と大々的に広告を打ち出した典型的な詐欺ICOです。

調査を進めていくと、ゴールドマンサックス社自体が在籍を否定したり、瀬尾恵子という氏名自体も虚偽の可能性が指摘されました。
ただお金を騙し取るだけにICO案件として使われたICOになります。

このような手のICOは実はゴロゴロ転がっています。

みなさん気をつけてくださいね。

事例から学ぼう!ICOで成功(失敗しない)するには?

上記で書いたようなICO詐欺にあなたがあわないために僕がICOで成功するための選び方を教えます。

こちらの記事でチェックしておきたいICOの選び方12個について、書いてあるのでぜひ読んで見てください。

この中から3つ重要なものを選んでみました。

メンバー構成やアドバイザーは信頼できる?

ICOにはメンバーやアドバイザーがどれほどの経験があるのかというのはとても大事な指標になります。
関わっているメンバープロフィールとかをGoogle検索してみてもいいでしょう。

過去にどのプロジェクトを担当し、社会にどれくらいのインパクトをあげたのかを知る必要があります。

その結果によって、開発チームやアドバイザーのレベルがわかるのでメンバー構成やアドバイザーを調べ尽くして本当に選んでいるICOは大丈夫なのかチェックしましょう。

コンセプトがしっかりしてる?

コンセプトは、そのICOプロジェクトの未来を見据える上でとても重要です。

コンセプトがはっきりしていないICOだと「何を目指しているのかわからない」ということが起きてしまいます。

そのICOが掲げるコンセプトでどんな未来が待っているのか、実現したらあなたはワクワクするのか?などをみて判断するものいいですね。

ホワイトペーパーがしっかり書いてある?

ホワイトーペーパーはICOにとっての「事業計画書」 になります。
事業的計画はもちろん、技術的な内容も書いてあるのでこのホワイトペーパーが適当に書いてあったら危ないICOであることは間違いないです。

ホワイトペーパーは基本的に英語で書いてあるので、英語を読めない人は翻訳機能を使ってコツコツ事業内容をチェックしましょう。

まとめ

いかがでしたか?

簡単に今日のポイントを簡単にまとめると

ICO成功事例
  • ALIS
  • OmiseGo
  • COMSA
  • EOS
  • Qtum
ICO失敗事例
  • ノアコイン
  • クローバーコイン
  • スピンドル
  • Metamo
  • 160倍確定コイン(瀬尾恵子)

になります。

成功と失敗事例を見ると、ICO投資は儲かるという光の部分もあれば、詐欺コインが多いという陰の部分もあります。

事前にリスクや事例研究をしてからICO投資することをお勧めします。

一段ずつ仮想通貨レベルを上げていき、楽しい仮想通貨ライフを送りましょう!