【お金の、授業】お金や貨幣の歴史をわかりやすく解説

私たちの生活に切っても切り離せないもの、「お金」。

「お金の、授業」第1話は「お金の歴史」についてです。

元々はブツブツ交換から始まり、その不便さを解消するために誕生し、そして進化してきたお金。お金や貨幣の歴史を辿ってみましょう。

古代 – 最初はブツブツ交換だった

お金の歴史は非常にシンプルな流れから始まりました。

海の近くに住んで毎日、漁をしていたAさんは、魚は持っているが肉は持っていません。山の方に住むBさんは、普段から豚やイノシシの肉を食べていると聞き、魚と肉を交換してもらうべく交渉しにいきました・・・

これがお金の起源です。

しかし物々交換は交換したいものが互いに一致しないとうまくいきません。そこで、自分が持っているものを一旦、布や米などに交換してから、欲しいものと交換するようになりました。

貝殻や米、布、塩、ヤギ、クジラの歯、ナツメヤシ、石、などがお金の代わりになっていきました。

紀元前10~7世紀 – 金貨や銀貨が誕生

しかし、物々交換だと限界があります。重くてかさばる上に、肉や魚は長期間、保存することが不可能です。そんな不便を解消するために発明されたのが「お金」です。

お金の価値は3つの要素があるとされています。

1. 価値の尺度:違うモノやサービスをお金に置き換えれる
2. 価値の交換:お金と交換して欲しいモノやサービスを手に入れられる
3. 価値の保存:お金は腐らないので保存できる

価値を代替するものなので、しばらくは誰もが欲しがり、かつ交換が簡単で、誰もが納得できる値打ちを持つものが用いられました。

この3つの要素を満たす、つまり「一番たくさんの人から」「一番長い間」「一番価値がある」と信じられていたもの、それが「金貨」や「銀貨」なのですね。

小さくても価値があり、時間が経っても腐らず、加工がしやすい金属がお金の役割を果たすようになる。

10世紀 – 紙幣という発明

しかし、金貨や銀貨は大量だと持ち運びが大変な上、落とす危険もあります。

そこで「金や銀に価値があるなら、金や銀と交換した『紙』自体にも価値があるだろう」ということで、紙幣が誕生しました。

10世紀前後の中国で世界で初めての紙幣が作られたとされています。

1873年 日本銀行設立

日本では、藩が発行する色々な紙幣があったが、1889年に正式なお札を発行できるのは日銀だけになりました。現在につながる通貨の登場です。

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