「経済について勉強したいけど、どこから始めたらいいんだろう?」
「経済の本ってたくさんあるけど、どれを読めばいいのかな?」
そんな人は多いのではないでしょうか。
経済という言葉は、テレビを観ても、書店に行っても、当たり前のようにあふれています。しかし、いざどういうものかと問われても、答えにくい存在でもあります。
この記事では、経済について一から学びたい、もっと身近なものとして考えたいという人のための本を6冊ピックアップしました。ここで紹介する本を読んでもらえれば、
- 基本的な経済学の知識が身につく
- 日本を含め、世界がどのように変化しているのがわかるようになる
- 自分の身の回りに起こることとして、身近に感じられる
以上のことが学べます。
経済ってどんなもの?という初心者でもわかる本から、実際に知識を活かして実践させたいという人にまで対応した本をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
目次
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 ミクロ編
読んでみて
「経済ってなんとなくわかりにくそうだな・・・」と敬遠していたあなたにまず読んでいただきたい本です。前半は経済学の基本について、後半は世界で起きている経済問題について取り上げています。平易な文章なので読みやすく、具体例を通してすんなりと理解できます。
生きていく上で、世界の仕組みやお金のことを考えずに生きてはいけません。この本を読めば、さまざまな経済政策の方向性やニュースで取り上げられる事例の意味もわかるようになります。
みんなのレビュー
この本では、それぞれの話題に細かくデータが用いられています。アメリカ・日本等の実例を用いることもあれば、分かりやすいように抽象化した数字で解説していることも。更には、グラフや図で解説している章もあり、理解度は抜群に深まることでしょう。
【スタンフォード大学で一番人気の経済学入門マクロ編・ミクロ編】を読んで【書評】
改訂版 未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること
読んでみて
少子高齢化や人口減少が、これからの生活にどのような影響を与えるかが書かれています。企業の倒産による経済損失や、空き家の問題など、10年後、20年後の日本の姿について警鐘を鳴らしています。
この本は、このままだと日本がどうなるかということを伝え、その上でどう生きていくかを、自分のこととして考える機会を与えてくれます。具体的でわかりやすく、政治や経済に興味を持てるので、今後の人生の参考になること間違いなしです。
みんなのレビュー
今回の『未来の年表2』では家族や自分自身など、これから身の回りに起きるミクロな視点で迫る事態が描かれているので、前書よりもいっそう国民一人ひとりの危機感の意識が高くなるのではないかと思います。
『未来の年表2 人口減少日本でこれから起きること』感想
21世紀の資本
読んでみて
経済学の金字塔ともいえるべき本です。格差社会への強い関心が読み取れ、どう解決すればいいのかという是正策にまで触れています。問題点の指摘にとどまらず、将来への希望がしっかりと書かれています。
800ページを超えるボリュームで、とても詳細に書かれています。また、棒グラフや表を多用して、分析結果をわかりやすくまとめてあります。脱格差社会を目指しながら、資本主義の中でどう生きていくべきかを、改めて考えるきっかけになる本です。
みんなのレビュー
自分だけでなく、子どもたちといったその将来を定めるために、政治・経済がどのようにあるべきかを考える一つの契機として、だれもが一度は目を通していい必読書といえるのではないかと思います。
[書評] 21世紀の資本
ウォール街のランダム·ウォーカー<原著第12版> 株式投資の不滅の心理
読んでみて
世界中で読まれている投資のバイブルです。1973年に発売されてから何度も改訂されており、常に最新の情報を盛り込んでいます。
長期的に安定した運用を行うにはインデックス投資がいい、ということを理由も含め、徹底的に教えてくれます。また、これまであった歴史的な投機に関する出来事もいくつも載っているので、歴史のコラムとしても興味深く読むことができます。投資を始めたい人の必読書です。
みんなのレビュー
この本は株式投資について調べると必ず名前が挙がる、1970年から版を重ね続けてきた定番書であり、そんな疑問の一つの答えが書かれています。これから株式投資をしてみようと考えている人、特にインデックス投資に興味がある人は必読の一冊です。
ウォール街のランダム・ウォーカー 【書評・まとめ】
予想どおりに不条理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」
読んでみて
行動経済学のブームの火付け役となった本です。人間の行動や選択がいかに「不条理」であるかということと同時に、それは仕掛ける側の思惑にしっかりはまっているということを、身近な例を使って教えてくれます。
数式や難しいグラフもなく、平易な文章で興味深く読むことができます。これを読めば必ず、「確かに自分も(いくつかの選択肢の中からそれを)選んでいる」理由がわかるはずです。少しは合理的な人間に近づけるかもしれません。
みんなのレビュー
人間の行動が理性や合理性だけではなく感情や本能という要素に大きく左右されうることを、斬新な実験手法で明らかにしています。数式やグラフに拒否反応を持つ人でも楽しく読める内容になっているので経済学や数学に触れたことがない人にも是非読んでほしいです。
京大生の書評ログ 「予想通りに不合理」
実践 行動経済学 健康、富、幸福への聡明な選択
読んでみて
筆者がノーベル経済学賞を受賞したことで話題となった本です。人を賢く行動させる工夫をナッジといいますが、それを利用することで、どうすれば人々が賢明な選択を行うかについて書かれています。
具体例も多く、身近なネタが多いので、この本を読めば、あなたのまわりにある仕掛けを楽しく見つけることができるようになります。貯蓄・金融・保険といった分野での実践を促す指南書としても有用です。
みんなのレビュー
世界はナッジで満ちていて、この事を知らないと容易に騙されかねない。有効活用もできない。設計をする側としては、「どのようにして相手の認知不備を補助するか」を勉強する一冊として、設計されたものを受け取る側としては、「ナッジに騙されない為」の一冊として、行動経済学初心者には具体例が豊富な入門書として、面白い本だなと思いました。
実践 行動経済学 健康、富、幸福への聡明な選択
まとめ
いかがでしたか。今回は経済を学ぶために、あなたにピッタリの本を紹介しました。これらを読んでもらえれば、
- 基本的な経済学の知識が身につく
- 日本を含め、世界がどのように変化しているのがわかるようになる
- 自分の身の回りに起こることとして、身近に感じられる
以上のことが理解してもらえます。
たしかに経済とひとくちにいっても、幅広く、すべてを網羅することは難しいでしょう。しかし、少しずつでも経済のしくみがわかってくると、生きている世界の見え方が変わるのではないでしょうか。
今回紹介した本は、あなたに別の角度から世界を見てもらうために相応しい本ばかりです。
どのように生きていけばいいのかということや、この先どうなっていくんだろうということを経済的な視点から考えると、あなたの世界がぐっと広がります。
これを機に、経済をあなたの人生に役立ててください。