自動車保険の「等級」を3分で解説!事故や乗り換え時はどうなるの?

みなさん自動車保険に入ってはいても、意外と保険の内容について詳しくはご存じない方も多いのではないでしょうか?

「自動車保険の等級ってどんな意味?」
「交通事故を起こしちゃったけど、等級ってどうなる?保険料は?」

こういった疑問をお持ちの方も多いと思います。そこで今回は、そんな疑問をお持ちのあなたに向けて、自動車保険の等級を分かりやすく解説していきます。

等級についてしっかり理解しておけば、ライフプランも立てやすくなりますし、交通事故に対する意識も上がりるため、事故を起こしにくくなります。

また、記事の後半では「等級に関するよくある質問」をまとめましたので、是非最後までご覧になって、生活に役立てて頂ければと思います。

そもそも等級ってなに?

そもそも「等級」とは、自動車保険で使われる用語です。

自動車保険の等級は、保険料の割増引率を定める区分のことを指します。等級は1等級から20等級まであり、等級の数字が高いほど割引率も高くなります。また、1~3等級は割引ではなく割増されます。

つまり、等級で示される数字は保険料がどのくらい割引されるのか、もしくは割増されるのかを表しています。

等級と割増引率

はじめて自動車保険を契約すると6等級からスタートとなります。そして、1年間保険を使った事故が無ければ次年度から等級が1つ上がる仕組みです。

そのため、事故を起こさず保険を使わなければ自動的に保険の等級はだんだんと上がっていき、割引率も高くなります。

事故を起こしたら等級はどうなる?

事故を起こして保険を使ってしまうと、基本的に次年度から等級は3つ下がります。そのため保険料の負担額が大きくなります。7等級以上の場合は「無事故」と「事故あり」で保険料に差が出てきます。

基本的には3等級ダウンですが、事故の内容によっては1等級ダウンの事故や、保険を使ってもノーカウントとなる事故もあります。

1等級ダウンの事故は主に盗難や落書き、台風などによって車両保険を使った場合の事故です。つまり、損害が自分の車だけで被害者がいない場合の事故が1等級ダウンに該当します。

一方でノーカウント事故は、自分や自分の家族がケガをした事故に限ります。人身傷害や搭乗者傷害、個人賠償特約のみを使った場合がノーカウント事故にあたります。ノーカウント事故であれば等級は下がることもなく、「事故あり」となることもありません。

「事故あり」はいつまで続く?

「一度事故を起こしてしまったらずっと『事故あり』のまま?」

こういった不安があるかもしれませんが、そんなことはありません。「事故あり」扱いとなるのは3等級ダウン事故であれば3年間、1等級ダウン事故であれば1年間となっています。

例えば、10等級の時に1等級ダウンの事故を起こしてしまった場合、次年度は9等級の「事故あり」扱いとなり、2年後には「無事故」の10等級に戻ります。

10等級の時に3等級ダウンの事故を起こした場合は、次年度は7等級の「事故あり」、2年後は8等級の「事故あり」、3年後は9等級の「事故あり」となり、4年後になって「無事故」の10等級へと戻ります。

連続で事故を起こした場合は?

「連続で事故を起こして、保険を使った場合はどうなるの?」

万が一、連続で事故を起こしてしまった場合に、等級や「事故あり」期間がどうなるのか不安な方もいるでしょう。

1年のうち2回以上事故で保険を使ってしまった場合は、等級のダウンや「事故あり」の期間は加算されます。つまり事故1件につき、3等級ダウン事故なら3年間、1等級ダウン事故なら1年間の「事故あり」の期間が伸び、さらにそれぞれ等級は下がることになります。

例えば、3等級ダウン事故を1年間に2回起こして保険を使った場合は、6等級ダウンして6年間「事故あり」期間となります。

2年連続で事故を起こしてしまった場合は、前の事故にさらに「事故あり」期間が加算され等級も同じように下がります。

例として15等級で3等級ダウン事故を2年連続で起こしてしまった場合は15等級「無事故」から3等級ダウンの事故を起こし、次の年は12等級の「事故あり」となります。そして12等級の「事故あり」の時に3等級ダウン事故を起こすと、次の年は更に3等級ダウンし9等級の「事故あり」となります。

その後事故を起こさなければ、次の年から1年ごとに10等級の「事故あり」、11等級の「事故あり」、12等級の「事故あり」、13等級の「事故あり」、14等級の「事故なし」と推移していきます。

等級に関するよくある質問

ここからは、等級に関するよくある疑問や質問について答えていきます。

自動車保険を乗り換えたら等級はどうなる?

等級制度は基本的にどの保険会社にも共通するものですので、自動車保険を乗り換えても原則として等級は引き継がれます。

事故を起こしていた場合は、「事故あり」の期間も引き継がれますので覚えておきましょう。

車を買い替えた場合は等級はどうなる?

車を買い換えた場合は、「車両入替」という手続きをすることによって等級を引き継ぐことが出来ます。

「車両入替」とは

自動車保険の契約者が新たに自動車を購入した際に、保険の対象となる車両を変更する為の手続きのこと。保険会社によって手続き方法は変わりますが、多くの場合でインターネットで申し込みをすることが出来ます。

「車両入替」を行わずに新しく自動車保険に契約すると、6等級からのスタートとなるため注意が必要です。

また、5等級以下では新しく自動車保険に契約した場合に「車両入替」を行わなくても等級はリセットされません。そのため、車を買い替えた場合はどの等級であろうと「車両入替」をすることが賢明です。

一時的に車に乗らなくなるけど等級は維持できる?

  • 車を人に譲って一時的に車に乗らなくなる
  • 海外赴任で何年か車には乗らない

こういった場合でも、「中断証明書」を取得することで自動車保険の「中断制度」を利用することが出来ます。

「中断証明書」とは

被保険者が車を廃車にするなど理由で、保険の契約を続けられなくなったときに、期間内であれば中断した時の等級から再開できるというもの。保険会社によって条件は様々ですが多くは解約、満期前の等級が7以上であれば発行することが出来ます。

中断制度であれば、再度自動車保険を契約した際に、等級を引き継ぐことが出来ます。したがって、一時的に車には乗らなくなるが、いつかまた車を購入したり使用したりする場合には「中断証明書」を取得すると良いです。

ただし、等級の引継ぎが可能な期間は10年間となるため注意が必要です。

等級は家族も引き継げる?

家族間で等級を引き継ぐ場合は、自動車保険の契約内容の変更などを行うことによって等級の引き継ぎが可能となります。

ただし被保険者の配偶者、または同居している6親等内の血族、3親等内の姻族に限ります。そのため別居の親族には引き継げません。

被保険者が亡くなった場合は等級は引き継げる?

もし被保険者が亡くなってしまった場合も等級は引き継ぐことは可能です。この場合も引き継げるのは、被保険者の配偶者、同居している6親等内の血族、3親等内の姻族に限ります。

また、被保険者が亡くなって車を手放す場合も「中断証明書」を発行し、10年間等級を維持出来るため覚えておくと良いです。

まとめ

今回は自動車保険の等級について解説していきました。保険の内容というのは複雑で分かりにくいものが多く、内容をしっかり理解しておかないと思わぬ損をすることが多いです。

等級についても、家族に引き継げたり、「中断証明書」で10年間等級を維持出来たり、と知っておくといざと言う時に損をすることが無くなります。

また、等級について意識を高めることで事故を起こすことも少なくなり、結果的に財布にも優しくなるでしょう。

自動車保険の等級まとめ
  • 等級は事故歴に応じて保険料を割引、割増する指標
  • 1年間で保険を使った事故が無ければ翌年度に等級が1つ上がる
  • 事故で保険を使ったら翌年度に等級が下がる
  • 自動車保険は乗り換えても等級は変わらない
  • 車を買い換える場合は「車両入替」の手続きをする
  • 車に乗らなくなるのであれば「中断証明書」を発行する
  • 同居であれば家族にも等級は引き継げる

是非とも今回の記事の内容を、今後に役立てて頂ければと思います。

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