「お金の郵送方法が分からない!」
「お金って郵送できるの?普通に送るだけじゃダメ?」
この記事を読んでいるあなたは、このような悩みを抱えているのではないでしょうか?手紙などを郵送する場合に比べて、お金の郵送ってなんだか難しそうですよね。
でも、安心してください。
この記事を読むことで、正しいお金の郵送方法や、注意するポイントを理解することができます。記事の後半では、勘違いしている人も多い絶対にやってはいけない郵送方法についてもご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
お金の郵送方法は2種類

お金を郵送する方法は大きく2種類あります。それは現金書留を送る方法と、郵便為替を送る方法です。
現金書留とは、お金を送るための専用の現金封筒に現金を直接入れて相手に送る方法です。もしお金が相手先に届かなかった場合は、損害要償額の範囲内で送付金が賠償されます。
郵便為替とは、現金の代わりに普通為替証書と呼ばれる証書を送ることで、受取人にお金を送る方法です。お金の郵送はこの2つの方法を用いて行われます。
それぞれやり方やかかる料金などに違いがあるため、それらの特徴をよく理解し用途に合わせて利用していきましょう。
お金を送るなら現金書留

現金書留は相手に直接現金を送る方法です。郵送で現金を送りたいのであれば現金書留を利用するのがおすすめです。
では現金書留について詳しく説明していきます。
現金書留の送り方
現金書留の送り方の手順は次のようになります。
- 現金書留封筒を購入する
- 封筒に必要事項を記入
- 現金を封筒に入れてから、のり付けして封かん印を押す
- 郵便局窓口に行き、発送してもらう
まず現金書留を利用するには、現金書留専用封筒が必要となります。こちらは郵便局の窓口にて21円で販売されています。
コンビニなどには売っていないので必ず郵便局へ行って購入してください。大小2つのサイズがあるので、都合に合ったサイズを選びましょう。
次に現金書留封筒に送付のための情報を記入していきます。自分と受取人両方の住所、氏名、電話番号を記入する必要があるため、必ず把握してください。
また損害要償額を記入することで、万が一お金の紛失等が合った場合でも送付金を賠償してもらえます。こちらもしっかりと記入しておきましょう。
記入が完了したら、現金を封筒に入れたことをしっかりと確認し、のり付けします。のり付けできたら印鑑を押して封かんします。印鑑でなくとも名字を書いて丸で囲むだけでも大丈夫です。
ここまでできたら封筒を郵便局に持って行き、窓口で渡して下さい。料金を払ったあと領収証書と現金書留の控えを渡されるので受け取りましょう。以上で現金書留による送金は終了です。
現金書留にかかる料金
現金書留にかかる料金ですが、まず定型郵便の基本料金が84円ほどかかります。こちらは郵送の条件により変動します。
次に現金封筒の代金として21円かかります。
そして損害賠償のための料金が435円になります。これは損害要償額が1万円以下の場合です。それ以上の金額を送る場合は、送付金が5,000円増えるごとに10円ずつ加算されていきます。
つまり送付金額が1万円以下なら435円、1万5,000円なら445円、5万円送るとなると515円かかる計算です。
日本郵便株式会社のサイトを使用することで簡単に合計金額を計算することができるため、計算する手間を省くことができます。

今回は実際に1万円を送るという想定で計算してみました。その結果、基本料金と現金書留の合計金額は519円と表示されています。
これに現金書留封筒代の21円を足して、最終的に支払う金額は540円となります。サイト画面が非常に見やすく分かりやすいため、さまざまなオプションを付けた方でも簡単に料金の計算ができます。ぜひ利用してみて下さい。
現金書留の注意点
注意点として、現金書留はポスト投函ができません。直接郵便窓口に持っていかなければならないので気をつけましょう。もしポスト投函してしまうと郵便局から返却されてしまいます。
もう一つ注意して欲しいポイントがあります。現金書留を配達する途中、万が一封筒を紛失してしまった場合は送付金額を補償してもらえるのですが、補償額の上限は50万円までとなっています。
それ以上の金額は賠償しきれないため、一度に入れるお金は50万円以内に収めるようにすることをおすすめします。
また、こちらの賠償制度ですが、受付で送付金額を申告することによって補償してもらえるようになります。もし申告がない場合は自動的に補償金額が1万円までにされてしまうため、必ず送金額を伝えるようにしましょう。
お金を送るのが怖いなら郵便為替

郵便為替では、現金ではなく証書を用いてお金のやり取りをします。そのため「現金を送るのは怖い」という方は郵便為替を利用してみると良いでしょう。
特に少額のお金を送る場合であれば、定額小為替を利用することで、現金書留よりも安い手数料で送金ができるのでおすすめです。
郵便為替の送り方
郵便為替の手順をまとめると次のようになります。
- 郵便局で為替証書を購入(定額小為替がおすすめ)
- 為替証書を普通の郵便で送る
- 受取人が郵便為替を受け取る
- 必要事項を記入し郵便局へ持って行き現金と交換
まず郵便局に行き郵便為替を購入します。購入する際に送金額と手数料を支払います。送金する額が少ない場合は「定額小為替」を利用することで手数料を安く済ませることができるため、積極的に利用しましょう。
支払いが済んだら送金する額が記載された為替証書が発行されます。証書を受け取ったら、それを封筒に入れて郵送します。現金書留と違い、封筒に入っているのは現金ではないためポストに投函しても大丈夫です。
受取人は、郵便で届いた証書に現住所と受取人の氏名を記入し押印して、郵便局に持って行きます。そこで証書と現金を交換してもらえるのですが、受け取る際に本人確認の書類などが必要になるため免許証などを持って行きましょう。
郵便為替かかる料金
為替証書を購入した時に、送金額に加えて手数料を支払いますが、普通為替と定額小為替によってかかる金額が変わってきます。
普通為替は500万円以下であれば送金することができます。送る金額が5万円未満であれば437円、5万円以上の場合は662円の手数料がかかります。
一方、定額小為替は送ることのできる金額は少額ですが、手数料は証書1枚につき100円程度です。
定額小為替の仕組みですが、全部で12種類の金額が用意されており、送りたい金額をその中から選んで購入するシステムになっています。
50(円)、100、150、200、250、300、350、450、500、550、750、1,000の12種類の中から、証書を組み合わせて送りたい金額にします。
例えば500円送りたければ500円の証書1枚買えばOKです。1,200円送りたい場合は1,000円の証書と200円の証書で、計2枚が必要になります。手数料は1枚につき100円なので、この場合200円となります。
郵便為替の注意点
郵便為替にかかる手数料を見て、「定額小為替なら安く済むから、普通為替は必要ない」と思った方もいるかもしれませんが、あくまで送るお金が少額の場合に限ります。
例えばあなたが1万円を送りたいと思ったとします。普通為替の場合、5万円以下の送金は手数料が437円です。
一方、定額小為替で1万円を送るとなると、1,000円の為替証書が10枚必要となります。手数料は証書1枚につき100円なので、合計で1,000円の手数料がかかることになります。
それなら普通為替で送金した方が安く済みますよね。このように送る金額によって利用するサービスを使い分けることが大切です。
絶対にやってはいけないお金の郵送方法

ここからはやってはいけないお金の郵送方法をご紹介します。
もしかしたらこの記事を読んでいる方の中にも、勘違いしてやってしまったことがあるという方がいるかもしれません。
普通郵便で送ってはいけない
知らない方もいるかもしれませんが、実はお金を普通郵便で送ることはできません。これは郵便法第17条によって定められています。
そのため普通郵便で現金を送ろうとした場合、郵便局側から注意を受けることになります。ひどい場合は罰金を払わなければならないこともありますが、よっぽど郵便料金を免れる意図が見られない限りは注意で済みます。
とはいえ郵便物は返却となりますし、注意されるのも嫌なので普通郵便では送らないようにしましょう。
手紙に隠して送るのもアウト
現金書留などを利用すると普通郵便と比べて料金が多くかかってしまいます。そのため少しでも安く済ませようと、手紙の中に現金を隠して普通郵便で郵送する方もいます。
ですがこちらの方法はあまりおすすめできません。「バレても注意されるだけでしょ?」と思うかもしれませんが、それだけでは済まない可能性もあるのです。
万が一盗難などによってお金を紛失してしまった場合、普通郵便だと損害賠償の請求ができません。そのため、紛失したお金は2度と戻ってこないのです。ですから、しっかりと料金を支払って現金書留などの送金サービスを利用するようにしましょう。
その他お金を送る方法

ここまで現金書留と郵便為替の2つの方法をご紹介してきましたが、それ以外にもお金を送る方法はあります。
ここからは郵送以外にお金を送る方法をさらに2つご紹介します。
口座振込
郵送ではなく、振込でも良いという方は銀行振込を利用するという方法もあります。ATM
で相手の口座情報を打ち込むだけで送金できるため手間も少ないですし、手数料も0円〜432円と郵送に比べて安いです。
ネット上で振込を行うと手数料はさらに安くなるのでおすすめです。現金で振り込むとなった場合手数料が高くなるので、必ず口座内から振込を行うようにすることをおすすめします。
口座にお金がない場合は一度口座に現金を入金してから振込を行うと良いでしょう。
スマホの送金アプリ
スマホの送金アプリから送金を行うという方法もあります。送金アプリとは銀行などの金融機関を通すことなく個人で送金ができるアプリのことです。
有名なものでPayPayやLINE Payなどが挙げられます。他のサービスと比べて大きなメリットとえるのが、送金に手数料がかからないという点です。
また、相手の口座番号などの情報を知らなくても、相手のQRコードがあればそれだけで送金ができるなどといった手軽さもメリットであると言えます。
非常に便利なツールですのでぜひ利用することをおすすめしますが、利用者がまだそれほど多くないため、相手がアプリをインストールしていない可能性があります。その場合は相手にインストールしてもらえるよう頼むか、別の送金方法を利用しましょう。
結局お金を送るならどれがいいの?

さて、ここまでさまざまな送金方法をご紹介してきましたが、結局のところどの方法で送金するのが良いのでしょうか。
答えは「何を重視するかによって変わる」です。それぞれが希望する条件や現在の状況に合わせて、利用する方法を変えていくと良いでしょう。
- 郵送でお金を送りたい場合
- 現金を送るなら現金書留
- お金を送るのが怖ければ郵便為替
- 郵送にこだわらない場合
- 郵送より安く済ませたければ銀行振込
- インストールしていれば送金アプリが最強
スマホで送金アプリを使用することで、無料で送金が可能になるので、もし手数料の安さだけを重視するのであれば送金アプリが最もおすすめです。郵送にこだわりがないという方はぜひインストールしてみて下さい。
まとめ
いかがだったでしょうか?今回の記事をまとめるとこのようになります。
- お金を送るなら現金書留
- お金を送るのが怖いなら郵便為替
- 絶対にやってはいけないお金の郵送方法
- 普通郵便で送ってはいけない
- 手紙に隠して送るのもアウト
- その他お金を送る方法
- 口座振込
- スマホの送金アプリ
- 結論:何を重視するかによっておすすめの送金方法は違う
この記事が皆さんのお役に立てることを願っています。