周りの人が結婚した時や、身近な人が病気やケガになった時、
「これから保険に入ろうかな。」
「保険に入っていて良かったー!」
と耳にすることがあります。そんな時、自分が保険に入ってないと不安になったり入るべきなのか疑問に思ったりしますよね。
「保険に入ってないんだけど、このままだととヤバイの?」
「保険に入るべきかわからない…」
「保険医入っていない場合のメリットやデメリットを知りたい!」
この記事を読んでいるあなたも、きっとこのように思っていることでしょう。
そこで今回は保険に入ってない人はどのようなリスクがあるのか、逆にどんなメリットがあるのか、そしてどういった人が保険に入るべきなのかを紹介していきます。
この記事を読むことで、自分は保険に入る必要があるのかがわかります。ぜひとも参考にして保険とうまく向き合っていきましょう。
目次
保険に入っていない人はどれくらいいる?

保険が必要だと思って加入している人はどれぐらいいるのか初めに紹介しておきます。
こちらは生命保険のデータになりますが、生命保険に加入している人の割合は20代では半数を超え、結婚や出産が多くなる30代からは80パーセント以上になることがわかります。
ですが「皆が入っているから保険には加入しないといけない」ということはありません。
人によって経済状況や、不安材料などは変わってきますので自分に保険は必要なのかを考える必要があります。
保険に入ってないとどんなリスクがある?

では保険に入っていないとどんなリスクがあるのかを紹介していきます。これらのリスクが、自分にとって不安材料にならないのであれば保険には加入する必要はありません。
逆にこれらのリスクを回避したいのであれば、保険に加入すると安心して生活をすることが出来ます。
ケガや病気が原因で休職した場合
医療保険や収入保障保険は
「ケガや病気が原因で休職したら収入がなくなるし、入院費なども心配」
という不安があり加入する場合が多いです。一方で保険に加入しない人はケガや病気になっても「傷病手当金」があるので心配無いという意見があります。
連続して3日間、ケガや病気が原因で仕事が出来ない状態が続き、4日目以降も仕事に就けず、休業した期間の給料の支払いが無い場合に傷病手当金を受け取ることが出来ます。
ただしこの傷病手当金は給料の3分の2しかもらえることが出来ず、この少なくなった給料で医療費を払う必要があるので、貯金をある程度蓄えておかないと生活に支障をきたす恐れがあります。
また傷病手当金は健康保険の加入者にのみ適応されるので、国民健康保険の加入者である自営業やフリーランスの方は適応されませんので注意が必要です。
たとえ傷病手当金があっても、貯金に余裕がない場合は保険に入っていないと大きなリスクとなります。
長期入院した場合
長期入院した時も同じように医療費がかさみ金銭的危機に陥る可能性があります。
ただ保険に入らない人は「高額療養費制度」があるから大丈夫という方も多くいます。
上限の額は加入している公的医療保険や年収や月収によって変わってきますが、例として健康保険に加入しており、月収が28万~50万円の人は毎月の上限は8万円程です。また過去12か月以内に3回以上、自己負担額の上限が超えている場合は、4回目以降の自己負担限度額が44,400円となります。
保険が不要な人の多くはこの「高額療養費制度」と前述した「傷病手当金」があるので保険がなくても心配は無いという意見を持っているのですが、これは貯金を多く持っていなければ成立しません。
病気やケガにはいつなるかわかりません。もし貯金が無い状態で長期入院することになれば、すぐにお金が無くなり最悪の場合、金融機関からお金を借りる事になるかもしれません。そうなってしまうと利息などが発生して今後の生活がかなり苦しくなってきます。
妊娠時にトラブルがあった場合
妊娠や出産は、病気やケガとは違うので医療保険は適応されませんが、帝王切開などのトラブルなどで治療が必要になる場合は医療保険が適応されます。そのため妊娠や出産のトラブルに備えて医療保険に入る方は多くいます。
ただ妊娠のトラブルには「高額療養費制度」が適応され、さらに「出産一時金」といった出産した子供1人につき42万円が支給される制度があるので、保険に入らなくてもその時点では大きなリスクにはなりません。
しかし、出産後は様々な事にお金がかかってきます。もし妊娠時や出産時にトラブルがあり、医療費がかさんでしまったときに、医療保険に入っておくと非常に安定して出産後の生活を送ることが出来ます。
また女性は妊娠・出産後に医療保険に加入したくなったときに、加入や引き受けについて制限がかかってしまうリスクもあります。今後制限が掛かるリスクを避けるためにも、妊娠前に保険に加入するのも一つの手です。
自分が死亡した場合
生命保険は自分が死亡したときに保険金が支払われる保険です。
もし自分が家族を養っている場合は、死亡保険に加入していないと自分が死んだときに家族が金銭的にも辛い思いをするリスクがあります。
保険に入っていなくても「遺族年金」という社会保障制度で、ある程度の金額は家族が受け取ることが出来るのですが、そこまで大きな金額を受け取ることはできません。
もし自分が死んでしまったら、残された家族がうまくやっていけるのか心配な場合は生命保険に加入したほうが安心です。
保険に入らないメリットは?

保険に入っていないリスクはここまでで説明してきました。しかし、ここで説明したリスクの多くの場合は社会保障制度である程度回避出来るのも事実です。
では逆に保険に入らないで得られるメリットは何があると思いますか?
それは、「保険料が浮く」ということです。
非常にシンプルですが、やはり毎月の保険料が浮くと長い期間で考えるとかなりの金額になります。例えば毎月1万円の保険料の保険に10年間入って、10年間保険を使うことなく健康だったとしたら、それだけで120万円ただただ浪費してしまうことになります。
保険は安心を買うものなので、実際には無駄とは言えるものでは無いのですが、何も無かったのに120万円が無くなるというのは非常にむなしいですよね。保険に入らない事でこういった無駄は無くなるので、非常に大きなメリットとなります。
結局保険には入るべき?

ここまで保険に入っていない時のリスクや、メリットを紹介していきましたが、結局入るべきなのかどうか迷っている方も多いと思います。
ですのでどのような人が保険に入ったほうが良いのか、保険に入らなくても良いのかをここから紹介していきます。
保険に入ったほうが良い人
急な医療費が掛かると日常生活に支障をきたす人
「高額療養費制度」があるとはいえ、それなりに貯金をしていないと長期の入院となると入院費はそれなりに掛かって来ます。
そのため急な医療費が掛かると生活が厳しくなる、と感じるのであれば保険には入っておきましょう。
保険に入ることで安心したい人
保険に入ることで得られる一番のメリットは安心できる点です。自分がケガや病気になった時も医療保険に入っていれば、手厚い保証で家計が乱れることは全く無いため安心できます。
毎月の保険料をかけてでも安心を得たい方は保険に入ると良いです。
国民健康保険に入っている人
自営業やフリーランスの方が加入する国民健康保険は、会社員の加入する健康保険と比べると社会保障が少し薄くなっています。特に「傷病手当金」が無いのは非常に恐ろしく、会社員と違いケガや病気で働けないと、収入が無い状態で医療費を払っていくことになります。
そのため国民健康保険の加入者は保険に加入することをおすすめします。
保険に入らなくても良い人
貯金が十分ある人
貯金が十分にあり、長期間医療費を払うことになっても生活に支障はない方は保険に入る必要張りません。それだけ貯金があれば保険金がなくても安心して暮らしていけると思います。
病気やケガに対する不安が無い人
貯金がそんなに多くなくても病気やケガに対する不安が無い人は、保険には加入する必要性は少ないです。保険は安心を買うものでもあるので、特に不安でないのであれば保険に加入せずに、保険料を支払わない恩恵を受けたほうが良いかもしれません。
損をしたくない人
単純に損をしたくない人も保険に加入しない方が合理的です。
保険というものは必ず保険会社のほうが得するようになっており、変な言い方ですが元を取ることは基本的に難しいです。そうでなければ会社は成り立たないので当然ですが、出来るだけ損をせずに暮らしたいのであれば保険に加入しないほうが理にかなっています。
まとめ
今回は保険に入っていない人のリスクを紹介していきました。
様々なリスクを紹介してきましたが、貯金があれば回避できるものも多いのも事実です。ただ、将来に不安があれば保険に加入する必要があります。保険はもしもの時に医療費を賄うものでもありますが、加入している間に安心して暮らせるようにするものでもあります。
そのため逆に病気やケガに対して不安な要素を感じないのであれば、保険に加入しても得られる恩恵は少ないです。
自分の性格や経済状況を見つめなおして、自分が保険に入ってないのは正しいのか、誤っているのか自分なりの答えを見つけてもらえれば幸いです。
- 保険に入ってないリスク
- 貯金がないと長期入院で医療費が支払えなくなる
- 自分が死んだときに家族が金銭的に辛くなる
- 貯金があれば様々なリスクは社会保障制度を駆使し回避できる事がある
- 保険に入ったほうが良い人
- 急な医療費が掛かると日常生活に支障をきたす人
- 保険に入ることで安心したい人
- 国民健康保険に入っている人
- 保険に入らなくても良い人
- 貯金が十分ある人
- 病気やケガに対する不安が無い人
- 損をしたくない人