今をときめく「ソーシャルレンディング」という新たな投資方法。
高い利回りや少額から始めれることなどで、最近とても注目を集めていますね。
しかしあなたは、
「そんなメリットばっかりじゃないでしょ!怪しい!」
「リスクや問題点もつつみ隠さず教えて欲しい!」
そんな風に思っていませんか?
美味しい話には裏があると思ってしまいますよね。
確かに実際ソーシャルレンディングにはリスクや問題点もあります。
しかし、それらはしっかり理解することで解消できることもたくさんあるのです。
そこで今回は、実際に僕がソーシャルレンディングに投資してみて分かったリスクや問題点を徹底的に洗い出そうと思います。
この記事を頭に叩き込んでおけば、リスクや問題点を知れることはもちろん、あなたがいざ投資をする際に気をつけるべき注意点まで理解することができ、効率的にソーシャルレンディングへの投資ができるようになるでしょう。
一通り目を通したら、ブクマでもしておいて、投資する際にうまく活用していただければと思います。
ではどうぞ。
目次
そもそもソーシャルレンディングってどんな仕組み?
ソーシャルレンディングとは一言でいうと、「お金を貸したい人=投資側(あなた)」と「お金を借りたい人=企業側」をインターネット上で結びつけるサービスのことです。
企業がお金を銀行から借りようとしても審査がとても厳しくなかなかお金を借りることができないのが今の現状です。
なので、収益性の高いプロジェクトをもっていて、成長も見込める企業なのに、過去の実績が少ないということで融資を受けることができない企業がたくさんあるんですね。
そこに目をつけ、銀行に代わって、投資家側と企業側をwin-winな関係性になるようにマッチングさせたのがソーシャルレンディングということです。
「いまいちイメージできん…。」って人はこの動画がとってもわかりやすいので良かったら見てみてください。
不特定多数の投資家からお金を集めるので、投資家一人当たりの負担を少なくすることも実現。
なので、「高い利回り」と「少額から始められる(最少1万円から)」ということで、最近みんなのクレジットやmaneo
、クラウドクレジットなどを筆頭にとても人気の運用手段になっています。
仕組みの部分をもっと詳しく知りたい人はこちらでどうぞ。

ソーシャルレンディング自体の問題点は?
そんなソーシャルレンディングですが、もちろんメリットだけではありません。
もちろんメリットの裏にはデメリットが潜んでいるので、しっかり理解しておきましょう。
デメリットは具体的に言うと、
- ソーシャルレンディング自体の問題点
- 投資する際のリスク
の二つに分けることができます。
そこでまずは「ソーシャルレンディング自体の問題点」から解説していきましょう。
ざっくりいうと、
- 統計データが少ない
- 案件内容の詳細がわからない
- いい案件は早い者勝ち
- 運用は業者任せ
- 収入区分は雑所得
以上の5つですかね。詳しくみていきましょう。
統計データが少ない
ソーシャルレンディングが日本で登場したのは2008年、maneoという会社が初めてで、そこから徐々に増えていて現在はみんなのクレジットやmaneo
などなど約20社ほどあります。
市場規模もどんどん拡大されていくことが予想されていますが、サービスとしてはまだ新しいサービスなので、統計データが少ないのが現状です。
データが少ないのは投資家から考えるとデメリットといえるでしょう。
融資先の詳細が分からない
詳しくはこちらに書いてあるので見て欲しいのですが、ソーシャルレンディングはその法律上、融資先の詳細が分からない仕組みになっています。
具体例を挙げると、例えば運営会社が「これは不動産投資のローン案件ですよー。」と案件を募集していても、僕たち投資家側は実際運営会社がどの企業に融資するのかを特定できないということです。
つまり、わかるのは「不動産投資のローン案件」ということだけなんです。
引用:みんなのクレジット
貸金業法の規制上、しょうがないことなのですが、これは現状ソーシャルレンディング自体に関しての一番大きな問題といえますね。
このポイントに関しては現在、運営各社が規制緩和を働きかけています。
良い案件は早い者勝ち
ソーシャルレンディングでは、予定していた募集資金が集まった時点で募集は打ち切られます。
つまり「利回りが高く、投資期間も短く、信頼感の高い」ようないい条件の案件が出た時に、それに投資ができるかどうかは早い者勝ちです。
なかには募集開始から数分で投資枠が埋まってしまう場合もあるのです。それだけ人気ということなんです…。
これに関しては運営会社によっては募集予告をすることもあるので、その時間を事前にチェックしておくことも大事になりますね。
まあそんなチェックしてる時間がないような忙しい人からするとなかなか厳しいかもしれませんが。(笑)
しかし僕が使っているみんなのクレジットなんかは高い利回りで、比較的投資期間も短い案件がゴロゴロあるので、忙しい人にもおすすめできますよ。
運用は業者任せ
例えば株式投資などでは自分の知識や相場の分析により、「利益確定」をしたり「買い増し」をしたり「損切り」をしたりと、まあ自分の運用テクニックによって利益を増やしたりすることもできますよね?
【完全攻略】プロが教える投資初心者が意識すべき23の心得
しかしソーシャルレンディングの場合、僕たち投資家ができるのは「案件に申し込むことだけ」で、その後の運用に関しては何も触れることはできません。
相場を気にしたくないという人からしたらメリットと捉えることもできますが、株やFX、ビットコインなどを頻繁に売買してる僕からしたら、なんだかウズウズしました。(笑)
【宇宙イチ簡単】ビットコインとは何か?仕組みからわかりやすく解説
収入区分は雑所得
株やFXなどで得られた利益はいわゆる「分離所得」で一律20%です。自分の給与所得とは分けて考えられます。
しかしソーシャルレンディングで得た利益の場合は「雑所得」という扱いになり、自分の給与所得に合算されて課税されてしまいます。
日本は「累進課税」なので、ソーシャルレンディングによって自分の所得が上がるとその分課税も大きくなってしまうので、その辺は税率を確認したりと、気を使うのがいいかもしれません。
投資する際のリスクは?
続いて、「あなたが実際に投資する際のリスク」についてです。
今までは「ソーシャルレンディングの仕組み自体に関しての問題点」だったので対応できない部分も多かったですが、ここからは自分の工夫次第でリスクヘッジできる部分が多くなります。
きちんと理解しておきましょう。
まずざっくりあげると、
- 元本が保証されない
- 途中で解約できない
- 海外投資の案件は為替リスク有り
- 早期償還や分配金の変動
- 投資先案件(企業)や運営会社の破綻リスク
以上ですね。詳しく解説します。
元本が保証されない
銀行や国債などは元本保証がありますよね?
預けたお金がそれ以下になることはありません。
しかしソーシャルレンディングは「元本保証付き案件」以外は元本保証がありません。
ここはしっかり認識しておきましょう。
まあもちろん株やFXと比べたら保全性は高いですし、銀行や国債と比べた圧倒的に利回りも高いからしょうがないことなんですけどね。
銀行の利回りは0.01%程度、国債も0.05%程度ですもん。これで元本保証なかったらそれはやばすぎます。(笑)
一方ソーシャルレンディングは「最大15%程度の利回り」があります。
引用:みんなのクレジット
特に僕が普段使っているみんなのクレジットや、クラウドクレジットなんかは高利回りの案件が多いですよー。
対応策は?
- 保証付き案件を探す
どうしても元本保証を求める人は保証付き案件を探しましょう。
引用:みんなのクレジット
探せば意外とあるので。
途中で解約できない
ソーシャルレンディングは案件に投資したあと、原則途中で解約できません。
もちろん「半分だけ返してもらう」とかもできません。
なので、「やべーお金ないからやっぱ一回返して欲しい!」
とかはできないのでその辺は気を付けましょう。
対応策は?
- 余裕資金で投資する
- 投資期間が短い案件を選ぶ
この2点ですね。
まず余裕資金で投資するのは当たり前です。
投資期間に関しては数ヶ月〜数年と様々なので、なるべく期間の短い案件に投資した方がリスクは少ないといえます。
みんなのクレジットには1カ月の案件もありました。
しかし基本的に投資期間が短い案件はその分利回りも下がることが多いです。
海外投資の案件は為替リスク有り
海外企業への融資に関する案件は現金化するときに為替変動のリスクを伴うこともあります。
場合によっては(為替が有利な方向に動けば)、得することもありますけどね。
対応策は?
- 国内案件を選ぶ
これで為替は気にしなくて良くなります。
運営会社によっては海外案件がメインなところもあれば、国内案件をメインにしているところもあるので、そのあたりは確認しておきましょう。
運営会社に関して詳しく知りたい人はこちらで。
【徹底比較】ソーシャルレンディングのおすすめ会社TOP5
早期償還や分配金の変動
本来予定してた満期よりも早く返済が行われることです。
早く返済が行われることで利回りや分配金が落ちてしまう可能性が高いですが、何か損失を被ることはないですし、その投資先の業績がいいからこそ起きる現象です。
「業績がいいから、思ったよりも早く返済できた」と言うことですからね。
もっというと、例えばみんなのクレジットなどでは「早期償還は起こったが、利回りは予定通り分配された」といういいことづくめだった例も過去にはあったみたいですしね。
なのでこれはリスクと捉えるよりも、もしかしたらメリットとして捉えた方がいいかもしれません。
しかし予想外のことではありますし、予想通りの利回りが得られないことはもちろんあるので、「リスク」に分類しました。
対応策は?
- 特に対応策はなし
上記で説明したように、早期償還は損失が発生することではないので、特に対応する必要はないです。
まあ強いて言えば早めに返ってきてしまった場合、他の投資案件を探す手間があることくらいでしょうか。
投資先案件(企業)や運営会社の破綻リスク
ソーシャルレンディングはあなた(投資側)は擬似的に企業に投資をしている形になっています。
どーゆうことかというと、あなたは「企業に融資(貸付)」しているわけではなく、「ソーシャルレンディングの運営会社に投資」をしているだけで、「企業に融資(貸付)しているのはソーシャルレンディング運営会社」なんです。
ちょっとわかりづらいですかね。(笑)イメージこんな感じです。
引用:みんなのクレジット
なので万が一投資先の案件がデフォルトしたとしても分配金はもちろん、元本も返してもらうことはできません。
また、融資先の企業の破綻だけでなく、「自分が利用する運営会社自体の破綻」の可能性も0ではありません。
ソーシャルレンディングはまだまだ新しいサービスなので、歴史の長い運営会社自体が少ないですからね。
対応策は?
- 信頼できる運営会社を選ぶ
- 分散投資をする
さっきも説明した通り、僕たち投資側は融資先企業になにかすることは(そもそも特定することも)できません。
なので、「自分が利用するソーシャルレンディング運営会社」をきちっと選び、過去の実績や融資の審査体制(特にこれ)などしっかりと確認しておきましょう。
信用性という観点でみると、やはり日本で初めてのソーシャルレンディング会社であるmaneoあたりが信頼感が高いです。
また、いろんな運営会社を利用して、様々な案件に分散的に投資することもリスクヘッジにつながりますね。
僕はみんなのクレジットやクラウドクレジット、maneo
などを利用していろんな案件に投資するようにしています。
上記で上げた運営会社を利用すれば、多種多様な案件に投資することができるでしょう。
結局ソーシャルレンディングってどうなの?
「なんかすごいリスクとか問題点とかあったけど、結局ソーシャルレンディングってどうなん?」
まあここまでたくさんデメリットを羅列したらそう思ってしまいますよね。(笑)
しかし、もちろん「お金が返ってこなかったー!」なんてことがしょっちゅうあったらソーシャルレンディングはこんなに流行っていません。
というか、大手運営会社はほとんどすべて一番のリスクである貸し倒れリスクは「過去に0」です。
今後の可能性が0というわけではないのでここまで大げさにいろんなリスクや問題点を挙げてきましたが、それでもどう考えても銀行にお金を眠らせておくよりは賢い選択でしょう。
なので、「余裕資金であれば、上記のリスクをしっかり理解した上でやるべき」と僕は考えます。
僕が使っているみんなのクレジット、クラウドクレジット、maneo
。これらの運営会社は個人的に使ってみて初心者にもかなりおすすめできるので、よかったらぜひ。
他の運営会社も知りたい人はこちらに詳しく書いてあります。

初心者が投資する際に特に意識すべきこと
最後にちょっとしたまとめとして、ソーシャルレンディング初心者が投資する際に特に注意ポイントを教えておきます。
リスクを減らすために確認すべき事項です。
- 「投資額」⇨なるべく少額(最少額は1万円〜)
- 「運用期間」⇨なるべく短期間を選ぶ(最短1ヶ月〜)
- 「担保」⇨できれば有りを選ぶ
- 「保証」⇨できれば有りを選ぶ
- 「運営会社」⇨上記で僕が紹介したところ
こんな感じです。簡単な運営会社比較表も作ったので参考までに。
運営会社名 | 平均利回り | 最低投資額 | 運用期間 | キャッシュバック | 担保有り率 |
---|---|---|---|---|---|
約7.53% | 10万円〜 | 最短1ヶ月〜 | 有(期間限定) | 97% | |
maneo | 約7.11% | 1万円〜 | 最短約6ヶ月〜 | 無 | 66% |
クラウドクレジット | 約10.69% | 5万円〜 | 最短約7ヶ月〜 | 有(期間限定) | 0% |
Crowd Bank | 約5.91% | 1万円〜 | 最短約4ヶ月〜 | 無 | 84% |
Lucky Bank | 約9.70% | 1万円〜 | 最短約3ヶ月〜 | 無 | 100% |
まとめ
いかがでしたか?
今回はソーシャルレンディングのリスクや問題点に関して解説しました。
投資をする上でリスクを理解することは不可欠です。
常にチェックしてなるべく少ないリスクで効率的に運用しましょう。
今回解説したことに注意しながら利用すれば、ソーシャルレンディングは資産形成にはもってこいの投資方法になりますよ。
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