
今年1月にコインチェックでハッキング事件があったことは有名ですよね。
それをきっかけに仮想通貨「ネム」という言葉を初めて耳にした人も少なからずいるでは?
初めてネムという言葉を聞いた人は「不正アクセスされたとか、なんか危なそうな通貨なんじゃないか…」思っている人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。

むしろ逆。結論から言わせてもらえば、今回の一件でネムはとんでもない将来性と可能性を僕たちに見せつけてくれました。
そこで改めて”ネムコイン”に注目して、そもそもネムコインとは?から特徴や購入方法、将来性なんかを徹底解説していきたいと思います。
不確実な情報に流され、誤った認識をするのはとても危険です。
ネムを初めて知った人も、なんとなく知っていた人も、ここでその全貌をしっかり理解しておきましょう。
目次
ネムコイン(XEM/NEM)とは?
出典:Zaif
ネムコインとはアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)のひとつである仮想通貨です。
このネムコインは、当初の開発チームに日本人である「武宮 誠氏」が参加していたと言われていたことで、多くの人々、特に日本人から注目される仮想通貨と言われていました。
だからネムは日本で人気のある仮想通貨なんですね。(しかしネムの公式ブログによると、実は武宮誠さんはネムの開発に一切携わっていなかったようです)
「New Economy Movement」が正式名称で、頭文字をとってNEMという名前になっています。ちなみに、「XEM」というのも見かけると思いますが、これはネムコインの単位を表しています。
ビットコインなら「BTC」、ネムコインなら「XEM」ということですね。
もし英語に自信がある人は以下の動画を見てください。
僕には何言ってるかいまいちよくわかりませんでした。(笑)
僕と同じ人は、今から簡単にネムコインの特徴を解説してくのでサーっと目を通してみてください。
ネムコインはビットコインと何が違うの?
「仮想通貨」といえば、やはり一番有名なのは「ビットコイン」ですよね?
ビットコインはブロックチェーンという技術の上に成り立っていて、ブロックチェーン上に不特定多数の有志で追記作業を行ってもらうことによってその運用が健全に保たれています。
「は?もう何言ってるかわからん。」って人は以下の記事をさらっと目を通してください。
そんで、ビットコインにはセキュリティを支えている「プルーフ・オブ・ワーク(PoW)」というルールがあり、そのルール上、ビットコインのマイニング作業を一番早く正しく行ってくれた人にお礼を渡すという仕組みになっています。
ビットコインはProof-of-Work
プルーフ・オブ・ワークとは日本語に訳すと「仕事」の「証明」。
要は、仕事(ビットコインが健全に運用される為の作業=マイニング)の証明(マイニングの成功=正しい計算作業)をしてくれた人にはお礼を渡すよというのが、ビットコインというシステムで決められているプルーフ・オブ・ワークというルールなのです。
初心者の方からするともう意味不明だと思うのですが、ここまではわからなくても大丈夫です。(笑)
理解してほしいのは、ビットコインのプルーフ・オブ・ワークというルールは、マイング競争に買った人に新規ビットコインが与えられるので、その「マイニング競争に勝てるだけの経済力がある人にばかりビットコインが支払われている」ということです。(マイニングには専用PCとか電気代とかいろいろお金かかるから金持ちじゃないときついんです)

そうなんです。(まあマイニングにおいての話ですけどね)
要は、ビットコインは金持ちが大量に溜め込みやすい仕組みになっているということですね。←最悪これだけ理解してくれればオッケー。
ネムコインはProof-of-Importance
それと比べて「NEM」は「Proof-of-Importance(P0I)」というルールを導入しています。
これは、ビットコインで使われているPoWというルールの問題点である、お金持ちにビットコインが集まりやすいという問題点を解決するために考え出されたルールです。

そうです。細かい説明をすると難しいので、一言で。
「ネムで用いられているPOIというルールは、ビットコインと比べて平等に分配されやすい仕組みになってるよ」ってかんじですね。
まあネムはビットコインと比べてそのルール上、かなり平等なアルゴリズムを取り入れている仮想通貨なんだっていう理解をしてもらえればオッケーかと。
で、平等だからこそビットコインで言う所の「マイニング」に値する作業が、誰でも気軽にできるようになっています。
ネムの場合ではそれを「ハーベスト」と呼びます。
詳しくはこちらで説明していますが、一定数以上のネムを保有しているだけで誰でも簡単にネムの採掘ができるので、すでにネムを保有してる人は要チェックですよ。
ネムのその他特徴
それ以外にもネムは他の通貨にはない色んな特徴があります。
中でも、
- アポスティーユ
- マルチシグ
- ネームスペース&モザイク
このあたりの機能はとっても優秀。
少し難しい話になってしまうので、詳しくはこちらで解説することにします。
ネムに関して深く知りたい人はチェックしておきましょう。
ネムがハッキングされたらしいけど大丈夫なの…?

2018年1月26日におきたコインチェックハッキング事件。
この事件で、約580億円相当のネムコインがハッキングされてしまいました。
この一件を受けて、「ネムって大丈夫なの?」と感じている人も少なからずいるかもしれませんが、結論からいうと大丈夫です。ネムが悪いわけではありません。
これはマウントゴックス事件の時と同じく、
- 取引所の管理体制
- ウォレットを利用していなかったユーザー
が悪かったのであり、ネムが悪いわけではありません。(一番悪いのはもちろんハッカーですが。)
むしろ、冒頭でも言いましたが、この騒動でネムはそのポテンシャルを見せつけてくれました。
どこにポテンシャルを感じたのかというと、
- ネム財団の対応力と人材の優秀さ
です。
ネム財団とは?
ネム財団とはネム(NEM)のブロックチェーン技術の普及と向上を目的として生まれた非営利団体です。
具体的な目的としては、「NEM技術を振興し、ビジネス、学術、そして政府部門にまでその採用を拡大すること」と公式サイトで発表しています。
理事長のウォン氏を筆頭に、以下のようなメンバーで構成されています。

国内仮想通貨取引所Zaifを運営している朝山さんもメンバーに入っていますね。

今回のネム財団は神対応
今回のコインチェックでのネムハッキング騒動を受けて、ネム財団は1日足らずで盗まれたネムの救済と、コインチェックの支援という方針を発表しました。
It’s unfortunate that coincheck got hacked. But we are doing everything we can to help. https://t.co/AH3lEDDG71
— Lon Wong (@2017Lon) 2018年1月26日
NEM財団副代表のジェフ・マクドナルド氏公式声明
「NEM財団はCoinCheckを最大限に支援している」
「3つの選択肢を模索中だがセキュリティ上どのように対処しているのかはコメント出来ない」
「ハッカーは資金をどの取引所にも移動させていないと確認済み」
ネムの対応まとめ↓https://t.co/haaojuJExT https://t.co/c0KOcC7IFm— CoinPost -仮想通貨情報サイト- (@coin_post) 2018年1月28日
そして、「24~48時間以内に盗まれたNEM(ネム)にタグ付けするシステムを作る」という発表もしました。
コインチェックから盗まれたネムにタグをつけ、どこに送金されているのか?現金化されているのか?他の誰かのアドレスに移動しているのか?などを分かるようにするということです。すごい!
NEMチームからの発表:
– #NEM は盗まれたXEMを追跡するタグをつけるシステムを24-48時間で完成
-これにより盗まれたXEMは売ることができない
-NEMがこの重大なハッキングを解決する
-他の取引所にも重要。NEMコミュニティはこういったサポートをする
-ハッカーではなく我々が勝つ$XEM #コインチェック https://t.co/yZqlbKF61v— Coin Japan − 仮想通貨・ICO − (@CoinJapan) 2018年1月27日
これは拡散すべき内容。ネム財団最高すぎる。 https://t.co/MCnc0brzQT
— TRXRP億りっぷるん(リップル)@仮想通貨モンスター (@coinpicksjapan) 2018年1月27日
この迅速な対応力はほんとすごいですよね。
これにより、ハッカーも盗んだネムをどうすることもできない状態に。
NEM財団副代表のジェフ・マクドナルド氏公式声明
「NEM財団はCoinCheckを最大限に支援している」
「3つの選択肢を模索中だがセキュリティ上どのように対処しているのかはコメント出来ない」
「ハッカーは資金をどの取引所にも移動させていないと確認済み」
ネムの対応まとめ↓https://t.co/haaojuJExT https://t.co/c0KOcC7IFm— CoinPost -仮想通貨情報サイト- (@coin_post) 2018年1月28日
これだけの対応ができる人材を揃えているネム財団はとても優秀だなと率直に感じます。
そして=ネム自体の価値が上がる可能性もあるんじゃいかなと感じました。
今後の展開にも注目ですね。
ネムコインなら一攫千金も夢じゃない!?

以上のことも踏まえて、ネムの可能性は半端じゃありません。
個人的な意見では、ネムコインへの投資は一攫千金のチャンスでもあると思います。
もちろん、知名度で考えればビットコインの方が圧倒的ではあるでしょう。
しかし、これから爆発的に価格が伸びる可能性があるのはネムコインだと考えています。
もちろん、価値が0になってしまう可能性もあるのでリスクがないわけではありません。しかしもしビットコインのように成功すれば、何百倍、何千倍、いや何万倍になる可能性も秘めています。
事実ビットコインも、運用開始から比べるとその価値は「150万倍以上」になっています。
この価格上昇で巨額の富を積み上げた人が実際に多くいるんですよ。
それと同じことがネムで起きるかもしれないのです。
「イーサリアム」で大きな利益を得たホリエモンもこちらの記事でネムについて言及しています。
そしてそして、ここ数週間の間で(現在2017/8/19)、ビットコインはもちろんですが、イーサリアムやリップルなどのアルトコインも大きな値上がりをみせ、ネムコインに関してもじわじわと価格を上昇させてきているのです!
2017年のネムコインの動きと暴騰理由
以下は2017年1月〜12月12日現在までのチャートです。(XEM/JPY)
引用:Zaif
どうでしょう。この上昇率。
1月の時点での1XEMの価格は約「0.3円」でした。
それが12月12日現在ではなんと約「53円」です。
単純計算で約「180倍」です。10万円→1800万円になってる計算。最高値では12月9日に約74円ほどになっちゃってます。
そりゃ億万長者も出るわって感じですね。(笑)
この上昇は、中国版メッセージアプリ「Wechat」と提携したという上昇が流れた事が要因です。
「Wechat」は日本でいう「Line」のようなサービスで、中国のスマホユーザーの約9割がダウンロードしているというとんでもないアプリなんです。
そのWechatとネムが提携するなんて情報が流れたら、そりゃ価格も上昇しますよね。
ただ、実際はこの情報はデマだった事が判明し、そのあと価格は下落しました。
Wechatに問い合わせた結果:Nemと一切関係がない、Nemの財布は存在しない。
Nem側はWechatのサードパーティープログラムを作っていると言う
サードパーティーはアンドロイドアプリのもんだ、誰でも作れるし。 pic.twitter.com/yiMsyqW6HH— Charlie|チャリちゃん [HLD BTC] (@chali_chan) December 9, 2017
実際は「誰かがWechat内で自由にネムをやり取りできるアプリを開発した」という事だったのですが、それが「Wechatと提携した」という風に誤って情報拡散してしまっただけみたいです。
ほんと仮想通貨ってデマな情報が多いし、それに面白いくらい価格が反応しますよね。
ただ、下落したといえど、結果的に価格は上昇前よりも高い水準を維持。底が固くなった感じですね。
これからもこのように真偽問わずとも、ポジティブな情報が流れ価格上昇する可能性は大いに考えられるので、余裕資金がある人はネムを保有しておくのもいいでしょう。
価格もめちゃくちゃ安い
チャートをみてわかったとは思いますが、上昇したといえど、ネムコインはまだまだ価格がめちゃくちゃ安いです。
2017年12月12日現在、ビットコインが1BTC=約190万円に対して、ネムコインは1XEM=約50円です。
実際、ビットコインも2008年に運用がスタートしてから2010年末くらいまでは1BTC=10円程度が続いていました。
しかし、そこから約7年。そんなビットコインが今や1BTC=約190万円です。「19万倍」ですね。
もちろん、ネムの価格がビットコインのように数百万円となる可能性はかなり低いとは思いますよ。
でも、価格が安いぶん、爆発的な上昇はまだまだ見込めます。
2017年は「価格の安いアルトコインが爆発的に上昇した」という情報がとても多く見られました。
2018年もこの流れは続くでしょうし、個人的にネムはその筆頭にあるんじゃないかと考えています。
1XEM=500円くらいなら、割とすぐなんじゃないかなー。
ネムコインの今後はどうなる?

ここまでの説明で、もうネムに大きな可能性を感じている人が多いことでしょう。
が、しかし!他にもネムコインの今後の将来性を感じさせるポイントがいくつかあります。
スマートコントラクト技術が便利すぎる!
ビットコインでは、上で説明したブロックチェーン技術を採用していますが、ネムコインではブロックチェーンに加えてさらに「スマートコントラクト」を採用しています。
スマートコントラクトは、ビットコインに次ぐ仮想通貨と言われている「イーサリアム」でも採用されていることで有名ですね。
「スマートコントラクト」とは、直訳すると賢い(=smart)契約(=contract)という意味になります。スマートは「スマートフォン」のスマートと同じですが、ここでは「自動化」と考えるのが分かりやすいです。
つまり、スマートコントラクトとは契約の自動化(自動実行される契約)といえますね。
ちょっとイメージがわかないと思うので、例をあげます。
例えば、A社がB社に対して商品代金を後払いにしたとします。
そしてその商品代金を翌日B社が支払った場合、ビットコインでは「A社からB社にいくら貸したか」と「B社からA社にいつ返済の送金がなされたか」という情報がブロックチェーン上に残ります。
しかし、スマートコントラクトを採用しているネムコインの場合だと、ビットコインに残る2点の情報に加えて「A社がB社からお金を支払ってもらう」という約束も記載されて残ることになります。
この情報が記載される事によって、取引履歴を改ざんされたり、契約そのものが消滅したりするなんてことを防げますよね。
うん、すごい便利。笑
他にも、未来の実装例として、レンタカーの例が挙げられています。
例えば、レンタカー用の鍵に「1,000円投入するごとに1時間動作する」というプログラムが組み込まれているとします。
これによって、例えば3,000円分を支払ったとき、3時間経過した後は自動的に車の鍵がロックされることになります。
仮に未来に自動車の自動走行の技術が確立されているとすれば、一定時間を経過した後は自動的に道路の脇などに停車し、強制的に運転できなくするということになるかもしれません。
このようなあらゆる契約行動をプログラム化し、自動的に実行しようとするものがスマートコントラクトです。
大型アップデートの「カタパルト」

ネムコインでは、「カタパルト」と呼ばれている大型アップデートが今後行われる予定となっています。
カタパルト・・・って?笑
と、なると思うので簡単に説明します。
現在、ビットコインをはじめとする他の仮想通貨では、取引量が激増した事によってその処理能力に「詰まり」が生じることがあります。
それを「スケーラビリティ問題」などというのですが、その処理能力をこれまでの10倍程に伸ばして、スムーズな利用が出来るようにするという技術が「カタパルト」と呼ばれるアップデートです。
このカタパルトが成功するとネムコインだけでなく、ビットコインや他の仮想通貨にとってもかなり大きな躍進になるので世界中から期待されています。
カタパルトは本当に界隈ではめちゃくちゃ注目されているアップデートなので、注目しておくべきですよ。
詳しくはこちらで解説しているのでチェックしてみてください。
で、どこで買えるの?

ということで、「じゃあネムはどこで買えるんだ?」って話になると思うので紹介しておきます。
2018年11月6日現在、ネムが買える国内取引所はザイフしかありません。
しかし、そのザイフもハッキングの影響により、現在新規口座開設は停止中です。
なので、すでにザイフのアカウントを保有している人はザイフからネムを購入する事ができますが、ザイフのアカウントを持っていない人はネムを購入する事ができない状況です。
ネムを購入したい人は、海外取引所である「バイナンス」を使いましょう。
世界でNo.1の取引量を誇る取引所です。
ただ、中には「海外取引所を使うのは少し不安…。」という方もいるかもしれません。
海外取引所は規制などにより、急に使えなくなることもありますからね。
そんな人は、フィスコ仮想通貨取引所の口座を開設しておくのもありかもしれません。
というのも、ザイフはフィスコに事業譲渡されることになったので、ザイフで扱われていたネムが今後フィスコで取り扱われる可能性もあるからです。
現在はまだ取り扱いはないので購入はできませんが、海外取引所はどうしても嫌だ!という方は、とりあえずフィスコを開設して、ネムが取り扱われるのを待つというのも一つの選択肢かもしれませんね。
まとめ
いかがでしたか?
今回は今激アツのネムコインに関して解説しました。
最後に簡単にまとめておくと、
- ネムはみんなに平等な通貨で、気軽に採掘(ハーベスト)ができるよ
- イーサリアムで有名なスマートコントラクトが搭載されているよ
- ハッキングがあったけど、ネム自体が悪いわけではないよ
- むしろネムのすごさが伝わったよ
- カタパルトという大型アップデートも控えていて、今後も期待できるよ
- 買うならバイナンス、もしくはフィスコ仮想通貨取引所
での取り扱い待ちだよ
こんな感じですね。
「あの時買っておけばよかった…」なんて後悔しないように、興味がある人は今のうちから少しでも保有してみてはいかがでしょうか?
価格が安い今、チャンスかもしれませんよ。
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