2017年9月現在、coinmarketcapによると仮想通貨の種類は規模が小さいものまで合わせるとなんと「1000種類以上」も存在しています。
ここまで数が多いと、全ての情報を追うのは無理です。まあ実際ほとんどは何がしたいのか良くわからないコインばっかりなんですが。(笑)
しかしもちろん、有名なビットコインやイーサリアム以外にも、「これは押さえておくべき!」という仮想通貨も存在します。
今回紹介する「Zcash(ジーキャッシュ)」も注目すべき仮想通貨の一つです。
とても有用なコインですし、実は「仮想通貨界に伝説も残している」ので巷ではかなり有名なのですが、多くの人は、
「名前は聞いたことある…かな..。」
「えっと..ごめん名前すら聞いたことない。」
なんて状態なんじゃないでしょうか?それはもったいないです。
ということで、今日はZcash(ジーキャッシュ)とは?からその特徴や価格推移(ここにサプライズありです)、購入できる取引所、今後の将来性までを徹底網羅してみました。
確実に押さえておきましょう。
ではどうぞ!
目次
Zcash(ジーキャッシュ)とは?
Zcash(ジーキャッシュ)とは、2016年10月28日に公開された仮想通貨です。
2017年9月現在、時価総額は460億円で「第17位」。1通貨あたりの価格は「1ZEC(単位)=約22000円前後」を推移しています。
monero(モネロ)やdash(ダッシュ)と同じようないわゆる「匿名性が高い系コイン」に分類されます。
詳しくはあとで書きますが、中でもこのZcashは最も匿名性の高いコインとして公開前から注目を集めていました。
基本事項は、
といった感じですね。
ビットコインとの比較・関係性
基本概要を見てもらえればわかると思いますが、Zcashはビットコインと比較的似ている部分が多いということが分かります。

例えば発行上限は2100万枚でビットコインと同じですし、半減期も4年に一度でビットコインと同じ。承認方法もPoWなのでビットコインと同じですね。
こんな感じでビットコインと共通点が多いことから、Zcashは「第二のビットコイン」と言われたりもしています。
ビットコインの競合というよりは、ビットコインを補完する通貨というイメージを持ってもらう方が正しいでしょう。
第二のビットコインといえば、特徴は違えどライトコインなんかとも似ているかも知れませんね。

では、ビットコインと比べた時のZcashの特徴とはなんなのでしょうか?
Zcash(ジーキャッシュ)の特徴
ビットコインと似ている部分が多いといえど、Zcashにはたくさんの特徴があります。
全てを解説するのは無理なので大きくビットコインと違う点を2つに絞りました。
- 最強の匿名性(完全匿名)
- ファウンダー(創業者)報酬
です。
何度も言いますが、一番の特徴はとにかく「匿名性の高さ」なので、最低限それだけ理解しておくだけでもいいでしょう。
もっと深くZcashに関して知りたい人は公式サイトを覗いてみてください。(もちろん仮想通貨に関して最低限の知識がなければ理解できませんが笑)
では、特徴を詳しく解説していきます。
最強の匿名性(完全匿名)
最強の匿名性。これがZcashの一番の特徴です。
まず初めに結論だけ言っておくと、monero(モネロ)やdash(ダッシュ)も匿名性の高いコインなのですが、Zcashが最も匿名性が高いです。
ビットコイン自体そもそも暗号通貨ということで匿名性が高いのですが、ブロックチェーンの仕組み上、「どのアドレスがどのアドレスにいくら送ったのかは全て公開されている」ということは基本事項ですよね?(え?そうなの?という方はこちらでまずビットコインの基礎を学んでおきましょう)
もちろんアドレスというのは暗号化されていますし、個人情報と結びついていないのでそこに関して心配はいらないのですが、場合によっては財布の中身を見られてしまうような状態になる可能性は0ではありません。
なので例えばモネロは「リング署名」という方法を使って匿名性を高めていますし、ダッシュは「coinjoin」という方法で匿名性を高めています。
ただ、これらの方法は簡単にいえばビットコインと比べると「一部を匿名化」することができるというもの。
しかし、Zcashは「ゼロ知識証明」という方法を取り入れることで、
- 送信者アドレス
- 受信者アドレス
- コイン数量
- コイン履歴
などの全てを匿名化しているんですね。まさに「完全匿名」です。
そうです。もちろん、ブロックチェーン自体は公開されているのですが、第三者には「なーんにもわからない」状態で送金などのやり取りができます。
ゼロ知識照明の詳しい技術を知りたい人はこちらを参考にしてほしいのですが、要は「誰が誰にいくら分のコインを送金したのか第三者から全くわからない状態にすることができ、且つその取引の正当性は証明できる」という、ほんとかよ?と言いたくなるような技術ということを理解しておいてもらいえればおっけーです。
この「完全匿名」がZcashの一番の特徴であり、僕がZcashを保有している理由でもあります。可能性感じますねー。
Zcashはこちらから購入できるので、興味がある人はどうぞ。
まだまだ割安だと思いますよ。
ファウンダー(創業者)報酬
これもビットコインと比べると分かりやすいかもしれません。
ビットコインでは、マイニングによって採掘される新規ビットコインは全てマイナーに与えられますよね?(PoWなので、計算を一番早く成功させたマイナーに報酬が与えられるんでしたね)

Zcashの場合も基本的にはビットコインと同じマイニング報酬はマイナーへ与えられます。発行上限も同じで半減期も同じ、ルールもPoWです。
ただZcashでは、マイニングによって発行されたコインの「10%がファウンダー(創業者)へ与えられる」という仕組みになっています。これがビットコインとの違いですね。
引用:z.cash
ファウンダー(創業者)とまとめていますが、その中には創業者の他に投資家やZcashプロジェクトの従業員や顧問などがいて、それぞれに振り分けられます。
そのコインはZcashの健全な運営や新たなプロジェクトの開発資金などに回されるようです。
ちなみに、このファウンダー報酬は永遠ではなく、4年間で終了します。それ以降の新規コインは全てマイナーへ与えられるようになります。
Zcashは2016年10月末からスタートしたので、4年後というと2020年の10月末あたりでしょうか。
イメージこんな感じ↓
引用:z.cash
これに関しては捉え方によるかもしれませんが、僕自身は、この報酬があることで安全なネットワークの運営が維持、向上されるならいいことだなと感じますね。
どんどん価値を高めていってほしいです。
これまでの価格変動
では、Zcashの概要や特徴が理解できたところで、これまでの価格変動を確認してみましょう。
驚くべき動き方をしていますよ…。(笑)
「ほうほう。公開から約1年。時価総額は伸びているけど、価格は横ばいが続いてるんだな。..いや..ちょっと待って!最初のあの大暴落なんなのよ!?」
こんな感想を持つと思います。公開直後にとんでもないことが起こっていますね。(笑)
ちょっと拡大して見てみましょう。
やばくないですか?10月28日に海外取引所であるPoloniex上場直後、「1ZEC=約5300ドル(日本円で約58万円笑)」をつけてそこから一気に急降下して、3日後には1000ドルにも満たない価格にまで急降下しています。
さらにもう少し調べてみると、Poloniexの取引板では公開初日にビットコイン建てで最高「1ZEC=3300BTC」をつけたようです..。
この時のビットコインの価格が1BTC=約75000円(動画でも言っていましたが、実際調べてみてもそうでした)なんで、日本円に換算してみると…
75000×3300BTC=「2億4750」です。1ZEC=2億越え。アホですね完全に。(笑)
Zcashは公開前からめちゃくちゃ注目が集まっていたので相当価値が上昇していたっぽいですね。
そして、公開と同時に利益確定の売り!売り売り売り売り!
って感じで一気に価格が暴落したんでしょう。これは史上最高額です。伝説ですねほんと。
ICO(プレセール)で早めに購入して公開初日に売った人はだいぶ儲かったんでしょうね…。(ICOリスクが高いのであまりオススメできませんが、COMSAは可能性あるかなと思います。こちらから事前登録でます。もちろん自己判断でお願いしますね)

まあ今後こんな価格になることはほぼ0でしょうが、それだけポテンシャルを秘めていた、期待度の高いコインであったことは間違い無いでしょう。
現在価格は「1ZEC=約2万円」ほど。これを割高と捉えるか割安と捉えるかはあなた次第。
一応僕は保有しているのですが、別にオススメわけではありません。消える可能性ももちろんありますからね。
捨て金であれば、僕と同じように今のうちから投資しておくのも良いでしょう。
コインチェックからすぐに買えますよ。(もちろん1000円とか少額からでも買えます)

今後の将来性
公開初日からクラッシュしてしまい、その後はしばらく大人しく横ばい相場が続いているZcashですが、今後はどうなるのでしょうか?
いつも言っていますが、価格がどうなるのか?上がるのか?下がるのか?なんてのは誰にもわかりません。
ただZcashの特徴から、仮想通貨としての将来性があるのか?無いのか?の予想くらいはたてることができます。
なので価格ではなく、Zcash自体の将来性で考察できることを書いて、「今後の将来性」とさせてもらいますね。
まず結論だけ言うと、「課題はまだまだあるが、有用性のある仮想通貨なので、他のマイナーなアルトコインと比べたら将来性アリ」です。

この予想の根拠として、Zcashの「有用性があると思う理由」と「課題」を羅列するので、良ければ参考にしてください。
有用性があると思う理由
- 匿名性が高い仮想通貨は需要がある
- 匿名性が高いコインの中でも匿名レベルは最強
- 根幹はビットコインであるが、しっかり優位性がある
- JPモルガンがZcash(ジーキャッシュ)のセキュリティ技術を採用している
課題
- 時価総額はビットコイン、イーサリアムなどと比べるとまだまだ低い
- 現状、上場している取引所が少ない
- 匿名性が高いコインは、マネーロンダリングに使われやすく、法規制の対象になる可能性もあるかも
購入できる取引所
Zcashは現状、国内取引所で取り扱いしているのはコインチェックしかありません。
2018年1月29日現在、コインチェックさんはハッキング被害の影響で口座開設はオススメできませんので、ジーキャッシュを購入したいという人は、人気No.1の海外取引所である「Binance」からどうぞ。
Binanceは取引量が世界でも1.2位を争う取引所で、200種類以上の通貨を扱っていますし、日本語対応もしているので安心です。
アカウント開設もリアルに30秒で終わるので(本人確認なしでも取引できちゃいます)、「すぐに買いたい!」って人にもオススメです。
これを機にアカウント作ってみてはどうでしょうか?

「どのアルトコインを買えばいいか悩む!」って人は以下の記事を参考にしてください。

まとめ
いかがでしたか?
今回はZcash(ジーキャッシュ)について解説しました。
ビットコインへの投資と比べると、このようなアルトコインへ多額の投資をするのはリスクが高いですが、大きな値上がりが見込めるのも事実です。
投資する場合は無理せず、余裕資金で投資するようにしましょう。
忘れていた頃には、もしかしたら無くなっているかもしれませんし、逆にめちゃくちゃ上昇しているかもしれませんよ。(笑)
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