弥生時代から税はあった?意外と知らない日本の税金の歴史まとめ

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「税金」は私たちが生活するうえで必ず関わってくるものの一つです。そのため税金の勉強をする方は数多くいますが、税金そのものの仕組み、種類などを勉強する事が多く、税金の起源や歴史を深く考える機会は少ないです。

そこで今回は税金の歴史を深く紹介していきます。

「税金の内容だけでなく税金の歴史を知りたい!」
「税の起源は?所得税はいつから?消費税はいつから?」
「日本以外の税の歴史はどうなっているの?」

などなどの疑問もしっかり解決していきたいと思います。

税金の歴史を深く学んでいけばこれからの未来の税の事情、お金の動きなどを知るきっかけにもなり得ます。
是非ともこの記事をマネーリテラシーの向上に活用していただければと思います。

そもそも税金とは

まず初めにそもそも税金とは何なのか、一度おさらいしておきましょう。

「税金」とは平たく言えば私たちが国を支えるために納めるお金の事です。税金を国に納める事を「納税」と言い、納税は国民の義務となっております。そのため、納税をしないと最悪の場合、懲役刑などの処罰を受けることになります。

この税金は何に使われているのかというと

  • 救急車や消防車などの出動
  • 信号機や道路の舗装
  • 警察関係の業務にかかるお金
  • 医療費の一部負担

などです。つまり、私たちが普段お金をかけずに使っている物や、少ない出費で済んでいる物に税金が割り当てられ、すべての国民が公平に過ごしやすい仕組みになっています。

普段何気なくこのシステムを私たちは利用していますが、税金が無いとものすごく過ごしにくい世の中になってしまいます。

例えば、信号機のある交差点を渡るたびにその信号機の所有者にお金を支払わなければならない、火事で消防車を呼ぼうとしたら呼ぶのに10万円かかる、なんてことになります。

それだけ税金を納めることは私たちにとって大事な事であり、納税は全国民が快適に暮らすために必要不可欠なものなのです。

ではこの税金というものは、日本でどうやって始まったのかこれから学んでいきましょう。

日本の税の始まり

魏志倭人伝(ぎしわじんでん)と言われる中国の歴史書に日本の税に関する最古の記録があります。

それによると3世紀ごろ、当時の日本の邪馬台国(やまたいこく)と言われる国は卑弥呼(ひみこ)という女王が治めており、その女王に貢物として食べ物や絹織物を納めていたそうです。

現在は税と言えば国に納めるお金を言いますが、この当時はまだお金が存在しておらず、お金ではなく食べ物や絹織物を納めるという形を取っていたそうです。

また当時は、現在のように国民に還元されるような形にもなっていませんでした。

日本の税金の歴史

税の始まりがあった邪馬台国の時代では、今の税の仕組みとはかなりかけ離れた状態でした。

当時の仕組みから、どのようにして現代のような仕組みに変わっていったのかを、ここからは時代ごとの主な制度にそって説明していきます。

租・庸・調が出来る

飛鳥時代に大宝律令が制定されます。大宝律令は日本史上初めて出来た本格的な律令で、これによって租庸調と言われる本格的な租税制度が出来ました。

  • 租・・・収穫した稲の3~10%を納める事
  • 庸・・・20歳以上の男性は年間10日間みやこで働く、もしくは代わりに布を納める事
  • 調・・・17~20歳の男性は繊維製品を納める、もしくは地方の特産物を納める事

大宝律令以後は大きな税の変化はなくこの後も長い間、民は食べ物や絹を納めるといった形で時代は流れていきました。

奈良.第62回「正倉院展」

太閤検地が行われる

安土桃山時代に税に関する大きな変化が起きます。

このころに天下統一を果たした豊臣秀吉は、日本全土の農地の面積、土地の良し悪し、収穫高などをしっかり調べて年貢取り立ての基準である「石高」を定めました。これは太閤検地と言い、天正の石直し、文禄の検地とも言われています。

そして当時の税率は、収穫の三分の二を年貢として納めるというかなり厳しいものでした。この厳しい税率は、この後の江戸時代も続いていきます。

お金で納税する時代に

これまで米などによる納税がされていましたが、農作物だと年によって収穫量が変わり、国の収入が安定しないという問題がありました。

この問題を解決すべく、明治時代の1873年に地租改正が実施されます。これによって、土地の所有者には土地の地価の3%をお金で納税する形となりました。

この地租改正を皮切りに様々な物に税がかかるようになります。1887年には所得税、1899年には法人税と現在も存在する様々な税がこの時代に生まれています。

戦争のため増税が続く

1914年に第一次世界大戦、1937年に日中戦争と戦争が重なり、軍資金確保のために増税が続きました。

ですが戦後の1946年に日本国憲法が公布され教育、勤労、納税が国民の三大義務となり、1949年の「シャウプ勧告」により日本の税が見直されることになります。これによって日本は急速に発展していくことになりました。

消費税の導入

1989年(平成元年)4月1日に私たちに深くなじみのある消費税が導入されます。

それまでは所得税中心の税体制でしたが、これでは主な納税者である現役で働いている人が不公平だとして、国民ができる限り幅広く公平に納税するために消費税が導入されました。

当初は3%の税率でしたが、1997年に5%、2014年に8%、そして記憶に新しい2019年10月1日に標準税率10%軽減税率8%という形になり、現在に至ります。

こうして歴史を遡ってみてみると邪馬台国の時代から税の形も大きく変化し、明治以降から急速に税が発展していっていることが良く分かりますね。

世界の税金の歴史

ここまで日本の税金の歴史を見てみましたが、世界はどのような税制度だったのかを少し学んでいきましょう。

世界で税の始まりの多くは労働や兵役、作物によるものが多く古代エジプトではすでに農民に対し作物の搾取を強いることがあったとされています。

古代インドでは農民に対して収穫高の四分の一程度を徴収し、強制労働もさせていたそうです。

中国でも万里の長城は強制労働によって作られたとされています。今ではなかなか考えづらいですが、労働が税として成り立っていたと考えると大変な時代と言えますね。

ヨーロッパでは封建制といわれるもので、土地を支配する物が土地を耕作する農民から貢納得て生活していたそうです。

どの国も支配する側が支配される側を搾取すると言った形の税が取られていることが多く、1789年のフランス革命から現在のような国に税を納めて国民に還元するといった形が出来あがっていく事になります。

まとめ

今回は税金の歴史を紹介していきました。

税金の歴史はかなり奥が深く、特に明治時代以降は産業が発展してき、かなり目まぐるしく変わっていき、そして現在までその流れは続いてきています。

この税の流れを深く知ることによって今後の日本の税の流れ、お金の流れなども見えてくるものがあるかもしれません。そして、税金そのものの勉強ではなく税金の歴史という別の側面から物事をとらえてみると、いつもとは違ったひらめきや発想が生まれてくる事もあるのではないでしょうか。

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