【悔やまれる】自ら命を絶ってしまった30人の芸能人

第18位：藤木孝

藤木孝さんは2003年の映画「ナイチンゲールではなく」で紀伊國屋演劇賞を受賞した俳優。彼は2020年9月に、中野区の一軒家を改装したアパートの2階で首吊り自殺をしました。享年80歳。藤木孝の遺体を発見したのは、様子を見にきた息子でした。

遺書には「役者として続けていく自信がない」と書かれており、彼が人知れず悩んでいた事がわかります。藤木さんの自殺の1週間前には芦名星さん、更に1週間後には竹内結子さんも亡くなり、メディアは自殺を連鎖させないよう呼びかけを行っています。

晩年は藤木さんは木造のアパートに住んでいたものの、近所の人はその事に気づいていません。ご近所トラブルもなく、「ベランダでよくセリフの練習をしていた」そうです。平穏に暮らしていたように見えましたが、実は心の中に大きな闇を抱えていたのでしょう。

最も、藤木さんの仕事が激減していたわけではありません。ドラマにも出演しており、翌年にミュージカルの出演も決まっていました。年齢的にも現役の引退を考えても良い頃。彼はアパートの一室で、一体何を考えて自殺したのでしょうか。

第17位：古尾谷雅人

古尾谷雅人さんは、1983年のドラマ「若草学園物語」で主役を担当し、注目を浴びた俳優。過去には日活のロマンポルノ俳優、後年には名脇役として評価されていました。彼は2003年3月25日に、自宅で首吊り自殺を図り、45歳の若さで亡くなっています。

古尾谷さんは完璧主義者の一面があり、1990年代からは仕事を選ぶようになっていました。一方で幼少期に腸重積症を患った経緯から、長時間の撮影は難しく、製作陣も古尾谷さんを敬遠するようになったそうです。

晩年は自宅に閉じこもるようになり、収入が激減したことで、住民税や1億5000万円で購入したマンションのローンも払えなくなります。妻の鹿沼えりさんは借金返済のためにスナックで働いたりしていましたが、最終的に借金は3億円に膨らんでいたそうです。

さらに親族と遺産相続で揉めており、うつ状態に陥っていたといいます。晩年の古尾谷さんは、妻に「舞台で死ねたならば役者として本望」など死を連想する発言を繰り返していたようです。妻への暴力もあったとされ、もう少し行政や周囲の人たちが協力していれば、別の未来があったのかもしれません。