10位:天気の子
「天気の子」は2019年に公開された作品。興行収入は全世界で1億9822万ドル。監督・脚本は「君の名は。」を手がけた新海誠です。国内の興行収入は140億円を突破しており、「君の名は。」に続くヒットを飛ばしました。
本作は離島から東京へ家出してきた「帆高」と、「祈るだけで晴れにできる力」を持つ「陽菜」が、運命に翻弄されながら自らの生き方を模索する作品。世界140カ国で放映され、特に香港で高い人気を誇りました。
新海誠の作品は、「水たまりに降り注ぐ雨」など、全ての場面が丁寧に書き込まれています。バンコク・ポスト紙は手書きとCGが融合された作風に対し「映画館の大スクリーンで見る価値は大いにある」と称しました。
9位:崖の上のポニョ
崖の上のポニョは、2008年に公開された作品。興行収入は全世界で2億590万ドル。国内での興行収入は155億円、観客動員数1200万人以上を突破します。全米の興行収入は約1500万ドルとなり、この数値は「千と千尋の神隠し」の1.5倍。海外におけるジブリ作品の関心の高さを物語っています。
本作は魔法の力で人間の女の子に返信した魚の子「ポニョ」と、5歳の人間の男の子「宗介」の交流を描いた作品。作画の総数は千と千尋の神隠し133分24秒の144,043枚に対し、崖の上のポニョは100分54秒の170,653枚。CGも使わず、手書きで作画されています。
ポニョの本名は「ブリュンヒルデ」。北欧神話で、戦争と死の神であるオーディンに仕える女性の半神・ワルキューレの1人です。本作は北欧神話以外に人魚姫などもモデルとなっています。宮崎駿監督の博識ぶりがわかると共に、海外のジブリファンを唸らせる内容になっていました。