1位はまさかのあの映画!海外で大ヒットした邦画TOP20

18位:風立ちぬ

風立ちぬ
出典:スタジオジブリ

「風立ちぬ」は、2013年に公開されたジブリ映画です。興行収入は全世界で1億3686万ドル。後に複数の作品を手がけるものの、当時は宮崎駿の引退作品と銘打たれた事で、世界的に注目が集まりました。

堀越二郎と堀辰雄
出典:1/144ヒコーキ工房

本作品はゼロ戦の設計者・堀越二郎と、作家の堀辰雄をモデルに、1930年代の日本で飛行機作りに情熱を注ぐ青年を主人公としています。宮崎駿は数々の作品で反戦を訴えつつ、実は戦闘機が好きという自己矛盾を抱えていました。本作はそんな宮崎駿の心境が色濃く反映されています。

イタリア版の風立ちぬ
出典: そうなの!?イタリア【イタリア人っぽい日本人×日本人っぽいイタリア人の国際結婚withチビびん】

日本は、太平洋戦争でアメリカやイギリスと争った歴史があります。ただアメリカのメディアの映画批をまとめる専門サイト「ロッテン・トマト」の肯定的は実に評価88%。日本人やアメリカ人の視点ではなく、1人の「人間」の物語として観てくれる人が多かったようです。

風立ちぬのラストに込められた意味とは
出典: フルタルフ文化堂

フランスでも肯定的評価は多かったものの、「作品が長い」と感じる人は多かった様子。更に反日感情を抱く韓国では、放映前から「右翼映画」と公開前から批判の声が相次いでいました。

本作は「大人のジブリ」と呼ばれる異色の作品。国により、評価が分かれる結果となりました。なお、宮崎駿の創作熱は衰えず、その後も数々の作品を手がける事となります。

17位:借りぐらしのアリエッティ

借りぐらしのアリエッティ
出典:スタジオジブリ

借りぐらしのアリエッティは、2010年に公開された作品です。興行収入は全世界で1億4966万ドル。国内の最終興収は92.6億円で、2010年の興行収入第1位を記録しました。

アリエッティの原作となった「床下の小人たち」
出典:日本の古本屋

本作は、古い家で人間の物を借りながら台所の下に住む小人族・アリエッティと、人間の少年・翔との出会いを描いた作品。1952年に出版されたイギリス小説「床下の小人たち」を原作としています。

主題歌を担当したセシル・コルベル
出典:ORICON MUSIC

そのため、イギリスにおける関心は高かったようです。また主題歌の 『Arrietty’s Song』を歌っているのが、フランス人歌手のセシル・コルベル。彼女は「私の音楽のすべては、ジブリ映画から大きな影響を受けている」と述べており、彼女の起用を喜ぶフランス人も多かったようです。

北米でも本作の関心は高く、北米における最終的な興行収入は約1900万ドルを記録。この収入は、前作の「崖の上のポニョ」を上回り、ジブリ作品の中ではトップです。

北米版のアリエッティのポスター
出典:Gigazine

なお、2012年にはアメリカ版に編集された「The Secret World of Arrietty(アリエッティの秘密の世界)」が公開されました。時にホラー、時に恋愛ものと、振り幅が大きい作品となっています。公式と比べてみるのも良いかもしれませんね。

NEXT ▶︎ 本作で劇場版動員数が1億人を突破
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

コメントを残す