15位:松本サリン事件-1995年
松本サリン事件は、1995年6月27日に長野県松本市で発生したテロ事件です。閑静な住宅街で化学兵器として使われるサリンが散布され、7人が死亡し600人が負傷。事件を起こしたのはオウム真理教で、裁判所宿舎を狙ったものでしたが、被害は各地に広がりました。
この事件では第一発見者の河野義行さんが執拗な取り調べを受け、マスコミは彼を連日連夜犯人であるかのように報道。河野さんもまた妻がサインで意思不明(2008年に死去)になった被害者である中で、精神的苦痛を受け続けたのです。
事件の影響で「サリンは農薬で簡単に調合できる」等の誤った情報が根強く残りました。捜査を経てオウム真理教と事件の関与が疑われるものの、阪神淡路大震災の影響で有耶無耶となります。彼らが地下鉄サリン事件を起こすのはそれから2ヶ月後の事でした。
14位:名古屋アベック殺人事件-1988年
名古屋アベック殺人事件は、1988年2月23日から25日にかけて名古屋市緑区で発生した殺人・集団強姦事件です。2月23日午前4時30分頃に17歳から20歳の男女6人は、大高緑地に車を停車させていたアベック(カップル)を襲撃しました。
加害者達はアベックにリンチを加えた末に殺害。遺体を山中に遺棄して逃亡を図るものの、2日後の2月25日には逮捕されています。この年には女子高生コンクリート詰め殺人事件も起きており、凶悪な少年犯罪が多発した年でもありました。
主犯の小島茂夫と準主犯の徳丸信久は現在も服役中で、小島は被害者遺族に手紙を送り続けています。しかし残りの加害者は遺族への賠償金を支払う事なく、反省もしないまま生き続けているのです。
13位:カレー毒物混入事件-1998年
カレー毒物混入事件は1998年7月25日に、和歌山県の夏祭り会場で起きた無差別殺人事件です。本来楽しいはずである夏祭りの会場が、殺人の現場にされてしまった悲しい事件でした。
事件発生当初、警察は食中毒が原因の集団食中毒として捜査をしていました。しかし、被害者の嘔吐物を検証したところ、中から毒物である青酸が検出され事態が一変。別の詐欺事件で逮捕された林が逮捕されました。
判決が死刑を言い渡されるまで、林は無罪を主張し続けていましたが、高等裁判所・最高裁判所が上告を棄却したため2021年6月に死刑が確定しました。しかし、林は現在も特別抗告を申請しています。
林は詐欺事件の前科はあるものの、カレーに青酸を入れる動機はありません。直接的な証拠もなく、冤罪説も根強いです。いずれにせよ林の家族は現在に至るまで誹謗中傷を受け続けてきました。2021年には長女と2人の娘が自殺。事件の余波はまだ続いているのです。
吐き気がして 気分が悪くなりました。このような記事の編集者のメンタルの強さは人間離れしている