第18位:畠山麦
畠山麦は、「秘密戦隊ゴレンジャー」のキレンジャー役で人気を博した俳優です。彼は1978年7月13日、「特撮最前線」の撮影期間中に首を吊って亡くなりました。享年34歳。まだ若い俳優の死に芸能界や、ゴレンジャーのファンは深い悲しみを受けました。
特撮最前線を撮影している最中、共演者が撮影をクリアする中、畠山麦だけはOKがすぐに出ずに時間だけが経過。翌日に畠山麦は現場に現れず、マネージャーが心配して家に行くと、既に亡くなっていたとのこと。
畠山麦演じるキレンジャーは、カレー好きや動けるデブなどの強烈なキャラクター性を持ったもの。あまりに絶大なイメージを植え付けた結果、キレンジャーの役が彼を追い込みます。ゴレンジャー終了後は、レギュラー番組がなく、脇役ばかりで収入の少ない状況が続きました。
芸能界で生きる中で、大きな足枷になるのは「一発屋」というイメージ。あえて一発屋として大成する者もいれば、そのイメージの払拭に苦しむ人もいます。畠山麦はキレンジャーとして成功したことが幸せだったのかはわかりません。
第17位:志村けん
志村けんは、「ザ・ドリフターズ」で活躍したコメディアン。彼は2020年3月29日に、新型コロナウイルスにより70歳で死去します。当時は、コロナが日本に蔓延したばかりの時期。志村けんの死は芸能界の大きな損失であるとともに、コロナの脅威を再認識させることとなりました。
志村けんがコロナで体調を崩したのは3月15日。重度の肺炎で入院したのは3月20日であり、24日にエクモを着用。その後は意識が戻らず、前述した通り3月29日に死去。遺体は感染防止対策のため、病院から火葬場に送られ、直接対面することはできませんでした。
4月1日に特別番組が放送され、加藤茶が弔辞を読み上げます。多くの人たちがその様子に涙を流しました。志村けんの功績はその後も讃えられ、6月25日には出身地の東村山市から名誉市民として選定され、9月9日には第37回浅草芸能大賞特別功労賞を受賞します。2021年6月には東村山市に銅像も建てられました。
コロナで亡くなった芸能人は、志村けんだけではありません。芸能人では、千葉真一に岡江久美子などもいます。現在では弱毒化はしたものの、感染拡大からしばらくの間は、人類にとっての脅威だったことは確かです。